旬のおすすめネタ:令和8年6イサキ

(プロローグ)
東部農林水産振興センター水産部では、旧松江水産事務所時代の平成22年から平成27年の約6年間において、ほぼ毎月ホームページで旬の魚介類を料理方法と一緒に紹介してきました。
その後、時代は平成から令和に移り、この間、水産業をとりまく自然環境や経済、社会情勢は大きく変化しました。
自然環境の変化として、ここ数年は夏場の猛暑が顕著であり、また、夏以外でも気温が高い時期が長期化し、春や秋が以前より短く感じられるようになりました。このような変化は水産業にも波及し、魚の獲れる時期や量、美味しくなる時期のブレが大きくなっているように感じます。
経済、社会情勢に目を移すと、IT化がいっそう進み、SNSは生活インフラとして定着し、水産物の生産から流通、消費の現場にも浸透してきました。一例として、動画の投稿サイトでは、魚介類の購入、調理、試食の一連の作業を撮影したコンテンツが、多くの方によって投稿され、水産物のPRや消費拡大に大きな影響を及ぼしています。
当水産部では、このような、水産業をとりまく変化を敏感に感じながら、令和時代の水産物の「旬のおすすめネタ」をさまざまな切り口で紹介していきたいと思います。

写真1.梅雨イサキ

(6月イサキ)
6月に入ると世間の関心事の一つに、「今年の梅雨はどうなるのか?」があると思います。気象庁によれば、平成28年から令和7年の10年間(以下、「過去10年間」と略す)における中国地方の梅雨入りの時期は最も早い年で5月12日頃、最も遅い年で6月26日頃、梅雨明けの時期は最も早い年で6月27日頃、最も遅い年で7月31日頃と公表されています。年による期間のズレが約1ケ月もあったようです。また、梅雨の時期の降水量の地域平均平年比は、過去10年間で54%から173%と公表されており、降雨量が少なくいわゆる「空梅雨」と呼ばれる年もあれば、長期間降雨が続き小中高校等の夏休みが始まっているのに梅雨がなかなか明けない年もあったようです。
天気に気をめぐらすことの多い6月ですが、旬のおすすめネタとしてイサキを紹介します。イサキは島根県全域で漁獲され、過去10年間の年間漁獲量は200~390トンで推移しています。松江市から出雲市までの県東部地域では、50~200トンが漁獲されており、直近の5年間は毎年120トン以上の安定した水揚げを誇ります。主な漁法は、定置網が漁獲量の9割近くを占め、釣りや刺網などでも漁獲されます。イサキは6、7月の梅雨時期に多く出回り、この2ケ月間で年間漁獲量の約4割に相当する水揚げがあります。
梅雨時期のイサキは梅雨イサキと呼ばれ、産卵を控えて脂が乗り食味が非常に優れることから多くの人に好まれます。刺身、塩焼き、煮つけなど様々な料理で楽しめますが、特におすすめは皮付きの刺身です。梅雨イサキは皮と身と間に旨味のある脂を多く蓄えているため、皮目をガスバーナーなどで炙り刺身にすると、加熱による香ばしさと脂の旨味の相乗効果で、箸が止まらなくなります。

 

 

写真2.梅雨イサキの皮付き刺身

 

 他の料理方法は以下をご覧ください。

 月別おすすめ魚料理6月イサキ

 

 

 

 

 

 

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