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農水商工委員長報告

農水商工委員長報平成28年5月定例会

 

 農水商工委員長報告をいたします。

 農水商工委員会に付託された議案の審査結果等について報告いたします。

 

 今定例会において本委員会に付託されました議案は、「平成28年度島根県一般会計補正予算(第1号)」の予算案1件、「知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例」の条例案1件、「専決処分事件の報告及び承認について」の一般事件案1件であります。

 

 これらの議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれの議案も全会一致をもって、原案どおり可決・承認すべきとの審査結果でありました。

 

 次に、請願の審査結果について報告いたします。

 

 新規の請願第11号「平成28年度地域別最低賃金改正等についての請願」についてであります。

 この請願は、平成28年度島根県の地方最低賃金改正等が適切に行われるよう求めるものであります。

 本県では、昨年度、最低賃金が時間額表示となった平成14年度以降、過去最高の引き上げが行われたものの、依然、都市部との賃金水準に格差が生じており、最低賃金近傍で働く労働者は経済的に自立した生活を営むことが困難な状況にあります。

 本県の実情を踏まえた適正な賃金改正を求める必要があることから、全会一致をもって「採択」とし、意見書を提出すべきとの審査結果でありました。

 

 なお、この請願にかかる意見書については、後ほど山本議員から、提案理由を説明いたしますので、ご賛同いただきますようお願いいたします。

 

 次に、報告事項など所管事項調査における質疑・意見等のうち、主なものについて申し上げます。

 

 まず、商工労働部所管事項についてであります。

 

 平成27年島根県観光動態調査結果について、執行部から観光入込客延べ数は出雲地域においては減少したものの、石見地域、隠岐地域おいて増加したことから、前年とほぼ同様の推移であるとの報告がありました。

 委員からは、調査結果を今後の取り組みにいかすには、増減の要因を分析することが重要であることから、ビジネス客を除く観光客のみの数値の把握に努めてほしいとの要望がありました。

 

 ご縁の国しまねプレミアム付き宿泊券・おみやげ券の平成27年度事業実績について、執行部から販売数の9割を超える利用があり、宿泊券については12月から1月にかけての利用が多かったことから閑散期対策に効果があったとの報告がありました。

 委員からはプレミアム宿泊券の消費喚起効果の内容について質問があり、執行部から利用者アンケートを分析したところ、プレミアム付き宿泊券をきっかけに旅行したことや旅行先を島根に変更したこと等により新たな消費を生み出す効果があったとの回答がありました。

 

 また、官公需についての県内中小企業の受注確保に向けた新たな取り組みについて、委員からは、関係部局だけでなく県全体としてしっかりと取り組んでもらいたいとの意見などがあり、執行部からは、実績があがるよう取り組みたいとの回答がありました。

 

 次に、農林水産部所管事項についてであります。

 

 所管事項調査の参考とするため、6月10日に、島根県農業技術センターの現地調査を実施しました。

 有利販売が期待される島根県オリジナル品種の開発について、赤系ブドウの育種状況や、成果が普及しつつあるアジサイの生産・販売実績等の説明を受けたほか、新規就農者等の支援に有効なICT技術を活用したメロンの栽培指導について、ほ場見学と併せ調査を行い、今後の参考といたします。

 

 以上、農水商工委員会における審査の概要等を申し述べ、委員長報告といたします。

 



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