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建設環境委員長報告

 

 建設環境委員長報平成26年2月定例会(3月11日)

 

 建設環境委員長報告をいたします。

 今定例会において建設環境委員会に付託されました議案のうち、既に3月3日に報告いたしましたものを除く議案の審査結果等について報告いたします。

 

 本委員会に付託されました議案は、「平成26年度島根県一般会計予算」など予算案16件、「使用料、手数料等の額の改定等に関する条例」など条例案3件及び「宍道湖流域下水道の維持管理に要する費用の市負担について」など一般事件案6件であります。

 これらの議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、予算案第4号議案、第18号議案から第22号議案については賛成多数により、その他は全会一致をもって、原案どおり可決すべきとの審査結果でありました。

 

 次に、議案の審査過程における執行部からの説明、委員からの質疑、意見等のうち主なものについて報告いたします。

 

まず、平成26年度予算及び平成25年度補正予算についてであります。

 環境生活部の予算審査において、執行部から、第6期宍道湖及び中海に係る湖沼水質保全計画の策定にあたって、ラムサール条約登録湿地の賢明利用の観点から自然環境や水産資源など幅広い視点をもって、より効果的な対策がとれるよう、鳥取県や国、関係機関と十分調整を図っていきたいとの説明がありました。

 委員から、水質保全対策については、中海の湖底環境の改善方法の検討など、汚濁メカニズムの早期解明に努めてほしい等の意見がありました。

 これに対し、執行部からは、中海の底質調査を平成24、25年度に実施しており、現在分析中であるとの回答がありました。

 

 次に、土木部の予算審査においては、委員から、平成26年度当初予算について、特に県主体で継続しているしまね長寿の住まいリフォーム助成事業については評価したいという意見がありました。

 また、今後、公共土木施設の維持管理や老朽化対策等が一層必要となり、取り組んでいかねばならないため、新規投資は抑えるべきだと思うがどう考えているのかとの質問がありました。

 これに対し、執行部から、維持管理については、点検を含め長寿命化計画を策定して予算の平準化や、コスト縮減を図ることが大切だと考えている。一方、山陰道など整備が遅れている社会資本整備も必要であるので、しっかりと優先順位をつけ、バランスをとりながら必要な事業の推進にも努めていきたいとの回答がありました。

 

企業局の予算審査においては、委員から、水道事業に関して、市町村の高料金を解消するための対策について、一般会計からの繰り入れなども考えるべきだと思うが、どのような所見を持つか等の意見がありました。

 これに対して執行部から、企業局として、関係市と連携を図りながら、コストの節減に努めるなど、引き続き料金対策に取り組んでいきたいとの説明がありました。

 

 次に、継続審査中の請願第31号「性的指向・性自認に基づく差別を禁止する条例の制定を求める請願」については、慎重に検討を行う必要があることから、引き続き「継続審査」とすべきとの審査結果でありました。

 

 次に、報告事項など所管事項に関連したものについて申し上げます。

 土木部の所管事項についてであります。

 執行部から、道路、河川などの施設の長寿命化を総合的に推進するための体制の整備や昨年夏の豪雨に伴う災害復旧などに対応するため、平成26年度4月に組織改正を行うこと。新たに技術管理課に設置する長寿命化推進室では、道路、河川等の各施設の長寿命化を一元的に進行管理し、総合的な取組を推進することとし、施設データの整備や点検要領の策定、長寿命化計画の策定などを行っていくこと。また、災害復旧工事の円滑な施工を確保するための新たな取り組みとして、建設資材や労働者の確保のため、実勢単価を反映した建設資材の積算単価の設定や新労務単価の適用の前倒し、遠隔地から建設資材や労働者を確保せざるを得ない場合、必要となる輸送費や宿泊費が計上できることとしたなどの報告がありました。

 委員から、県として、今後の長寿命化対策が円滑に進められるよう、技術系職員が不足している市町村への応援も含め県の人員体制もしっかり考えていく必要があるのではないか。また、国や県、市町村がそれぞれ管理している施設の長寿命化を一体的に推進する必要があると思うが、どこがイニシアチブをとっていくのかとの質問がありました。

 これに対し、執行部からは、今後、国の動向や県における長寿命化の取組の進捗状況を見ながら、体制の強化を検討していきたい。また、長寿命化推進室において、国、市町村と連携して取り組んでいきたいとの回答がありました。

 

 次に、企業局の所管事項についてであります。

 執行部から、江津浄水場太陽光発電所の運転開始について説明がありました。また、企業局が供給する水道水の安全性と美味しさをPRするため、企業局の水をペットボトル化し、「しまね神話の国の水」として、県が行う防災訓練、環境関係の会議やイベントで無償配布し、地域資源としての水の重要性の理解促進を図るとの報告がありました。

 

 以上、建設環境委員会における審査の概要等を申し述べまして、委員長報告といたします。

 

 

 



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