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建設環境委員長報告

 

    建設環境委員長報告    平成22年6月定例会(6月22日) 

 

 建設環境委員長報告をいたします。

 建設環境委員会に付託されました議案の審査結果等について報告いたします。

 

 今定例会において建設環境委員会に付託されました議案は、条例案1件及び一般事件案3件であります。

 

 これらの議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれの議案も全会一致をもって、原案どおり可決・承認すべきとの審査結果でありました。

 

 次に、審査過程における委員からの意見等のうち主なものについて報告いたします。

 

 陳情の審査について申し上げます。

 新規の陳情第224号「選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する陳情」は、選択的夫婦別姓制度の導入に反対する意見書を政府等へ提出することを求めるものであります。

 委員から、通称として別姓を名乗ることはできるが、戸籍上別姓を名乗れないことによって女性が不利益を被っているのではないか。また、戸籍法上、離婚の際には、姓の選択ができるため、法的にもバランスを欠いているなどの理由から、選択的夫婦別姓制度は必要であり、不採択とすべきである、との意見がありました。

 これに対し、家族が同姓であることにより、今日の日本の良き家族制度は成り立っている。民法を改正することは、この日本の伝統ある家族制度をこわすものである。アンケート調査においても多数の人たちが別姓に反対している。また、通称名として旧姓を使用することが一般化している中で、あえて法律を改正し制度を作り直す合理性が全くない。などの理由から、採択すべきである、との意見がありました。

 以上の審査を経て、最終的には挙手により採決を行ったところ、賛成多数により、「採択」すべきとの審査結果でありました。

 なお、この陳情にかかる意見書は、後ほど、藤間副委員長が提案理由を御説明申し上げますので、御賛同いただきますようお願いいたします。

 

 次に、報告事項など所管事項に関連したものについて申し上げます。

 

 土木部の所管事項についてであります。

 委員から、古浦西長江線の整備について、完成までに約10年かかるという計画であるが、島根原発の避難用道路であり、なるべく早く完成させることができないか、との意見がありました。

 執行部からは、今年度から松江市において詳細設計に着手されるが、県が代行事業で整備するトンネル工事の着手が早くならないか、市と調整しながら進めていきたい、との説明がありました。

 

 また、委員から、高速道路については、当初は、四全総において利用度の高い国土にしていこうという中で整備が進められてきたが、道路財源の一般財源化や高速道路の無料化が進めば、地方においては、部分部分で一般道のバイパス的なものを造ればいいという議論になりかねず、従来の高速道路としての機能が維持できるのか、との意見がありました。

 執行部からは、整備の手法として一般道のバイパス方式でつなげるとの議論が起こることを危惧しているが、山陰道については、地域の開発や住民の安全・安心のためにも、別路線での高規格の道路整備の必要性を強く訴えていきたい、との説明がありました。

 

 以上、建設環境委員会における審査の概要等を申し述べまして、委員長報告といたします。

 

 

 



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