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農水商工委員長報告

 

農水商工委員長報平成19年11月定例会

農水商工委員長報告を致します。
農水商工委員会に付託されました議案の審査経過並びに結果等について報告致します。
今期定例会において農水商工委員会に付託されました議案は、予算案1件、条例案1件であります。

これらの議案について、去る12月7日に農水商工委員会を招集し、執行部に説明を求め、慎重に審査致しました結果、いずれの議案も全会一致をもって、原案どおり可決すべきものと決定致しました。

次に、議案の審査過程並びに所管事項の調査における委員からの質疑、意見等のうち、主なものについて報告致します。
まず、農林水産部の所管にかかる事項について申し上げます。
農林水産部に関しては、予算案1件、条例案1件の審査を行いましたが何れも適当と判断致しました。第149号議案「知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部改正」について審査過程に於いて、委員から市町村への権限委譲が全市町村で進まない理由とその対応について、質問がありました。執行部から、市町村毎に人的な体制や財政状況が異なるため、県としては強制的な委譲は行わないが、住民視点でどうあるべきか、市町村に対し、しっかり説明をしながら進めていくとのことでありました。今後とも県民の視点に立って、市町村の理解を十分得ながら、進めていただきたいと思います。
所管事項調査として、「全国和牛能力共進会を踏まえた今後の取り組み」について、共進会の主催者でもあります「(社)全国和牛登録協会」の事務局長や飼育農家等、3名の参考人をお呼びし意見聴取を行い、調査致しました。
和牛改良の要諦は、肉質(脂肪の質)と体型の両面の改良であります。しかし、先の鳥取全共の結果を見ますと、島根県は肉質は秀逸だが、繁殖雌牛のボリュウムにおいて少し改良が遅れた感は否めないと考えます。5年後の次回長崎全共に向けた課題として、評価の要素としての5つの等級、12段階の脂肪交雑に加え、脂肪の旨味成分であるオレイン酸数値が付加される可能性があり、この点を踏まえると同時に、島根県産牛の特徴を活かす方向で改良するのか、県外からの血統導入を図るかという点を今後しっかり検討していくべきであると考えます。
次に、商工労働部の所管にかかる事項について申し上げます。
商工労働部に関しては、条例案1件の審査を行いましたが適当と判断致しました。
所管事項調査として、「観光支援プロデューサーの活動状況」について今年度から配置されました2名の観光支援プロデューサーから、就任以来の取り組みや活動指標について意見聴取を行い、調査致しました。
観光支援プロデューサーの現在の活動は、県や市町村、観光協会や事業者等、観光に携わる機関との充分な意思疎通や協調が成されているとは言い難い状況にあり、設置の目的が充分に活かされ効果が挙がるか否か、甚だ疑問であります。執行部に対しまして、県を含めたこれらの関係機関と観光支援プロデューサーが、もっと、連携を密にして、ノウハウをしっかりと吸収し、助言を受けることができる体制と取り組みを求めるものであります。

続いて、請願の審査について申し上げます。
まず、請願第12号「割賦販売法の抜本的改正に関する意見を政府等に提出することを求める」件につきましては、閉会中の11月13日に委員会を開催し、「趣旨採択」として決定しました。「趣旨採択」としたのは、意見書の提出を求める請願者が示す(案)を委員会として慎重に審査し、主体的に判断するためであります。これを受け、12月7日の委員会において全員一致で承認された意見書につきましては、後ほど藤間副委員長が提案理由を説明しますのでご賛同いただきますよう、よろしくお願いします。
次に、請願第7号につきましては、WTO農業交渉、日豪EPA交渉に関しまして、前回から進展或いは変化がなく、結論に至る状況にないことから、全員一致で引き続き「継続審査」と致しました。

最後に、議員提出議案について申し上げます。
委員から原油価格の高騰に伴う漁業用燃油価格高騰という危機的状況を漁業者が乗り越えられるよう、国に対して燃油価格の低減を図る緊急措置や経営安定対策を求めること等が提案され全員一致で決定されました。「漁業用燃油価格の高騰対策を求める意見書」につきましては、後ほど中島副委員長が提案理由を説明致しますので、ご賛同いただきますよう、よろしくお願いします。

以上で農水商工委員会の委員長報告を終わります。




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