マダニ類にかまれないように注意しましょう!

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、2011年に初めて特定された、SFTSウイルスに感染することによって引き起こされる病気です。

SFTSウイルスを保有したマダニ類に刺されることでSFTSに感染します。

主な症状は、発熱と消化器症状で、重症化し、死亡することがあります。

2009年以降、中国で症例が報告されていますが、国内では2012年に初めて症例が確認されました。

島根県でも、2013年7月に初めて発生が確認されています。

また、2017年4月以降も患者の発生報告が続いており、注意が必要です。

◆2017年8月17日現在の発生状況◆括弧内は感染推定地域

2013年1件(浜田市)

2016年3件(大田市2件、益田市1件)

2017年5件(松江市1件、雲南市1件、浜田市3件)

 

国立感染症研究所昆虫医科学部提供のフタトゲチマダニの写真

フタトゲチマダニ(写真:国立感染症研究所昆虫医科学部提供)

 

マダニ類の活動が活発な春から秋にかけては要注意です!!

マダニ類の活動が活発になるのは、春から秋にかけてです。

森林、草むら、やぶ等に入る場合には十分注意することが必要です。

マダニ類の生息しやすい場所にでかけるときは次のことに注意しましょう。

○肌をできるだけださないように長袖・長ズボン・手袋などを着用しましょう

○地面に直接寝転んだり、腰を下ろしたりしないよう敷物を使用しましょう。

マダニ類に対する忌避剤(ディートやイカリジン等防虫スプレー)は長袖の上から使用するなど様々な防護手段と組み合わせて使用しましょう

○家に帰ったらすぐに入浴し、体をよく洗い、着替えましょう。

吸血中のマダニ類に気づいた際、無理に取ろうとすると、マダニ類の一部が皮膚内に残ってしまうこともあります。できるだけ医療機関(皮膚科)で処置してもらってください。

○マダニ類に咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱、食欲低下、嘔吐等の症状があった場合には、早めに医療機関を受診しましょう。

 

ダニ類は様々な感染症を媒介します。

「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」だけでなく、「つつが虫病」や「日本紅斑熱」もダニ類に刺されることによって感染します。

島根県では、毎年、つつが虫病と日本紅斑熱の患者報告があります。この2つの感染症は、いずれもダニ類が病原体を媒介する発疹を伴った熱性疾患です。

 

動物の飼い主の皆さまへのお願い

飼養されている動物を屋外に連れて行った際には、マダニ類が付着している恐れがあります。

屋外飼育の犬や散歩後の犬・猫等の体表をよく確認し、マダニ類の付着が確認された場合には、獣医師に相談する等適切な駆除をお願いします。

また、散歩の際にマダニから動物を防御する等の対策をお願いいたします。

 

なお、体調不良の動物と接する機会のある方は、SFTSを含めた動物由来感染症の感染を防ぐために手袋や防護衣の装着により感染予防措置をとっていただきますようお願いいたします。

 

関連情報はこちら

 

1.重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(島根県薬事衛生課)

2.重症熱性血小板減少症候群(外部サイト:島根県感染症情報センター)

3.重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(外部サイト:厚生労働省)

 

チラシ【平成29年6月作成】「マダニ」に注意しましょう!(島根県薬事衛生課PDF:152KB)

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