12月11日質問項目9

9.高額療養費制度

○時事通信(江上):厚生労働省のほうで高額療養費制度の見直しの案について、先日示されたかと思います。見直しの案の中では、月の上限額を12か月、3回超えた場合に4回目から上限を引き下げる多数回該当を現行水準で維持したり、新たに年間上限額を設けるということを示した一方で、70歳以上の外来受診費を軽減する外来特例については負担上限を引き上げ、対象年齢の引上げも含めて検討するということが示されたかと思います。石破政権でも議論されてて、一時は凍結となったこの見直しが再検討されて、このような方針が示されたことについての御評価だったり御所感があればお願いします。

 

○丸山知事:今御指摘になったもの、幾つも論点があって、大きく4点あって、高額療養費見直しについては、多数回該当の水準をどうするのか、また、所得区分を細分化するのかどうか、年間上限額を設ける、4つほど論点が、または外来特例という70歳以上をどうするのか、私の感覚でいくと、多数回該当で負担水準は据え置くということについては丸でしょうと。年間上限額という新しい考え方を入れていくと、これも丸です。私も何度も申し上げたんですけど、多数回該当が一番きついんじゃなくて、多数回該当に当たらずにずっと多数回該当直前の数字を1年間払わなきゃいけない人が一番きついっていうことに対する制度的な手当てがないという問題を一応捉えて、額がどういうふうに設定されるかってありますけど、そういう仕組みをつくろうというのは丸だと思います。

 バツとは言いませんけど、三角は、70歳以上に適用されてる外来特例というものを見直していくという話と、所得区分を細分化していく。所得区分を細分化するということは、所得が増えると負担が増える。今は広い幅の負担になっているんです。どこかが上がると、基本、みんな引上げになってしまう。もう一つの考え方は、多分一番いいのは、上がるところと下がるところとつくる。高いところに合わせるんじゃなくて、真ん中を目指して接続をしていく。だから、線の引き方によって、事実上、多くの人が、上がり幅は違いますけど、値上げ基調、額を引き上げる基調の細分化がなされるおそれもあるわけですよね。なので、これは中身、具体的な数字をどういうふうに設定されるかという中身をよく見ないといけない。そういう意味では、多くの人が引上げみたいな形になるおそれがあるので、それでいいのか。引上げ幅として高過ぎるという所得階層の方々が起きないのかということは注意しなきゃいけないという意味でです。

 外来特例の70歳以上というのは、考え方としてはあり得る話だと思いますけども、これまでの制度で生活されてきた方からすると、大きな引上げというのは負担になるでしょうから、そういう引上げ幅とか引き上げ方というのはちゃんと配慮しないといけないので、その内容を見ていかなきゃいけないという意味で三角。

 感覚的に言うと、今のところ、明確にバツというのはないので、申し訳ないですけど、撤回された案に比べると大分よくなってるって感じではありますけど、これでいいでしょうというふうに断言できない要素が、未確定要素が残ってるので、これは、多くの場合は、たしか何とか審議会、社会保障制度審議会の医療保険部会かな、その組織の中に患者代表の方々が数名入られてるというふうに思いますんで、これからその審議会で議論されるときに注意しなきゃいけないのは、はっきり申し上げますけど、2名の方々以外は前のひどい案について賛成された方々なんで、私は信用してないんですよ、はっきり言って。全く信用してないんです。有識者と言える人たちで私はないと思います、彼らは。そういう人たちが賛成してるからということが、患者さん以外の人たちは、あの前の案に賛成した人たちなので、これぐらいの引上げはいいじゃないかって賛成する可能性は十分にある。なので、社会保障審議会の中で患者団体の、患者の代表の皆さんがうんと言われる内容なのかどうか、そこに注目していくべきだと思う。はっきり言って、患者団体の皆さんに拒否権を与えるぐらいの審議をしてもらいたいと。私は、患者団体以外の方々については全く信用してないので、そういう人たちがうんと言ったからいいんじゃないかとかっていうふうには全く思わない。あんな案に賛成した人たちのことなんて全く信用できない。私は、報道の皆さんもそうだけど、あの案に賛成した人たちのほうが圧倒的多数だという前提で審議会の議論を見なきゃいけないし、ああいう、あの提案を是とした人たちがもう一回考え直してやってるんだから、私は同じ人がやるべきじゃないと申し上げてきたけども、そういうことも踏まえて、患者団体の皆さんが、納得というか、上がる話というのはウエルカムですと言われることはないでしょうけども、まあ仕方ないかというふうな形で言われる内容なのかどうかということが一番大事な評価のリトマス試験紙だと私は思います。

 

○時事通信:分かりました。ありがとうございます。

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