12月11日質問項目10

10.衆院議員定数削減

○日本海新聞:日本海新聞の井川と申します。

 国会議員の議員定数の削減について、先日、10月17日の定例会見のときにも質問に上がって、さらに先日、共同通信さんのアンケートにもお答えいただいた形でお考えは出てたと思うんですけども、合区を経験してる鳥取、島根両県にとって、特に大きな大事な問題だと思いますので、先日、国会に提案された、自動削減の内容を盛り込んだ法案が提案されたことを踏まえて、改めて丸山知事のお考えをお聞かせいただけないでしょうか。

 

○丸山知事:何度も申し上げてますけど、世の中、みんなが求めてることだったら、連立政権発足時の与野党合意で決まったことだからというので通るかもしれませんけど、給食費の無償化とか、私立の無償化みたいなことであれば、基本的には国民が受益する話なのでそういう説明で足りるでしょうけど、事定数の話について言えばですよ、2つの党で決めたことだからというのでは理由にならないと思います。何のためにやるのかということであって、私が聞いてるのは、身を切る改革とかって話を聞くので、であれば、身の切り方はほかにないのかと。議員1人当たりでかかってる経費を、50人、定数削減に相当する金額まで何か下げていくとか、政党助成金を減らすとか、身の切り方とか、国会議員とか国会にかけるお金を減らしましょうというんだったら、議員定数だけじゃないわけです。なので、何のためにやるんですかということが本当に、身を切る改革のためだと言うんだったら、私は、一番いいのは、国会議員さんにかかってる1人当たりの経費を減らすことだと、みんなが身を切るから。公平にみんなが身を切るから。2番目にいいのが、多分政党助成金。もらってないとこもあるから、影響がないとこもあるし、政党要件を満たさない小さな会派に、政党として認められない小さな地方政党みたいな、政党助成法上の助成とならないところは関係ないかもしれないけど、ほとんどのところは影響しますよね、影響がある。定数削減というのは、定数削減でなかりせば通ったであろう政党とか国会議員さんが割を食うって話なんで、全然、特定の人でしょ。だから、身を切る改革と言うのであれば、私はほかのやり方だってあるのに、なぜ議員定数の削減なんですかという説明がきちんとなされるべきだと私は思いますし、そもそもが、そういう意味で、定数の減らし方の問題がどうか、これがおかしいとかあれがおかしいとかっていう議論の俎上にそのまま上ってしまうこと自体が間違ってると思います。定数削減というやり方がいいのかというところから議論すべきであって、議論のスタートが、特に野党の皆さんの主張の仕方としては、そういうところからスタートされるべきだと。身を切る改革をしなきゃいけないのかどうか、するとしたら、ほかに方策はないのかどうか。仮に国会議員の定数を減らすということであれば、それが適当であるとすると、今のような提案の内容がいいのかどうかということで、そもそも論から議論していただきたい。なので、そもそも論の議論がなされていると思えない50人削減とかっていう議論というのは、削り方の問題以前に賛成できないというふうに申し上げている。

 なので、身を切る改革、いや、身を切る改革じゃないんだというんであれば、また話は違いますけど、身を切る改革なんだったら、私からすると、身を切る改革と言うのであれば、もし偏るとすると、身を切る改革をするんだといって言ってる人たちが一番身を切ることになるような提案じゃないと、ほかの人たちがオーケーするわけないと思いますよ。強い人が腹を出さないとまとまらないでしょう、普通。普通は強い立場の人たちが、より被害を受ける内容だから、みんなが仕方ないって納得するんであって、正直言って、中小政党が影響を受けるものを中小政党にのめと言ったって、なかなかまとまらないんじゃないですかね、手法論としても。仮に身を切る、その身の部分がどこかに偏らざるを得ないとすれば、それはやろうという人たちがより多く切る身を出さないと、まとまるものもまとまらない。普通の交渉論としても。

 ちょっとこれは、さっきのそもそも論を議論してほしいって話からちょっとずれますけど、仮に政党間の交渉論としても、正直、自分たちに有利な定数削減を与党側が提案しても、なかなか野党の皆さんがテーブルにのってくれないというのは、多分むべなるかなというか、仕方ないと思いますよね。だから、のってこないということを想定して、何か1年後に結論出なかったら自動的にとかっていう、乱暴なことをやるから、そっぽを向かれるっていうことで、そもそも定数削減が必要なのかと。じゃあ、定数削減以外の方策はないのか。他の方策よりも定数削減が適当だという説明があるのか、理由があるのかということと、仮に定数削減になったとしても、合意が得られる提案になってない感じがしますよね。なので、究極を言うと、本当に定数削減をしようと思ってないんじゃないかと。定数削減の話が潰れるような提案をされてるんじゃないかと。本当に定数削減を実現しようと思ったら、あんな提案にならないんじゃないかとも思います。

 定数削減は、恐らく大政党が、より大きくて力の強い人たちが多めに何か血を浴びないと、そういう選挙制度改革ってまとまらないと思いますけどね。強い人たちがより強くなるために選挙制度改革しますって言ったら、弱い人たちは多分徹底抗戦する。今、その状況になってると思います。

 何かちょっとまとまりませんけど、感想ですけどね。

 もう一つ言っていいですか。こんなことを私に聞くよりも、国会議員さんに聞いてください。政党の党議拘束がつく前に、国会議員さんに聞くべきことですよ、こんなこと。何でそんな、本当に最近頭くるけど、都道府県知事の何か緊急アンケートとかさ、我々一応答えるけど、国会議員にも聞かずに、何で私たちのとこに聞いてくるんだみたいなのばっかりだぞ、本当に。答えてくれるからって、何かやすやすと、うちの職員さんの仕事の時間潰してね、何か都道府県知事とか市町村長だったら答えてくれるだろうといってアンケートするの、本当に何か、東京のメディアの皆さん、反省しなきゃ駄目だと思いますよ。私らよりも先に聞くとこあるだろうと、特に国会議員の定数削減なんて、都道府県知事に聞くんじゃなくて、国会議員さんに聞きなさいよ、先にって、記名式で。何でこんなことを都道府県知事に聞くんですかというか、聞いてもいいけど、2番目でしょ、そんなの。だから本来聞くべき人に聞かずに、何で、毎回定例会見があるから、立場が強いからなのか知らないけど、何か弱い者いじめみたいに都道府県知事とか市町村長に緊急アンケートするのも大概にしてほしいですよ。聞くべき人に聞いてから我々に聞いてほしい。という不満が何か、ここら辺まで来てたので言いましたけど、本当です。最近そんなのが多過ぎると思いますよ。

 

○日本海新聞:分かりました。ありがとうございます。

お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp