12月11日質問項目1
1.島根原発2号機再稼働1年
○山陰中央新報:山陰中央新報社の原です。よろしくお願いします。
冒頭、中国電力島根原発についてなんですけども、2号機が再稼働してから今月7日で1年を迎えました。まず、この1年を振り返っての受け止めをお願いします。
○丸山知事:先日、12月5日にコメントを出させていただきましたけれども、そこでも申し上げましたが、中国電力には安全を最優先に島根原発を運転してもらう必要がありますので、保安教育や訓練などを適切に行い、運転能力の向上に努めてもらいたい。また、仮にミスやトラブルが発生した場合には、中国電力において速やかに公表し、原因を究明し、その上で必要な改善措置を行うことを徹底してもらいたいと。そして、原子力規制委員会に対しましては、日頃の原子力規制検査などを厳格に行ってもらうということ、また、県としては、安全協定に基づく連絡、確認や、必要に応じ立入調査を行い、運転の状況を厳正に監視するとともに、中国電力や国に対して、必要に応じて適切な対応を求めていく考えでございます。以上でございます。
○山陰中央新報:この間、検査中の新燃料が転倒したりだったりとか、あるいは水位計の解釈誤認などのトラブルが続いてます。一部、地元住民からも、そうしたトラブルに関する説明会を求める声も上がってますが、知事として、トラブル発生時に中国電力は住民説明会の開催など、そういった説明責任をどう果たしていくべきだとお考えでしょうか。
○丸山知事:松江市に対して説明してますよね。地元に対する対応として、島根県なり松江市なり、周辺自治体に説明するという形での対応を取られているんだというふうに認識をしております。
○山陰中央新報:過去には、低レベル放射性廃棄物処理機器の点検記録偽造や、あるいは2号機中央制御室の空調換気系配管の腐食といったトラブルをめぐって、県や住民の求めに応じて中電が説明会を開催したっていうような実例もありますが、今後、県として、仮に中電がトラブル発生した場合に、説明会の開催を求める考えだったりというのはあるんでしょうか。
○丸山知事:仮定の話に答える必要はないでしょう。そんな、何か一般論で答える話じゃないでしょう。質問があまり適切じゃないと思いますけど。
○山陰中央新報:分かりました。
○丸山知事:そういうものがあるでしょうし、そうしないものもあるでしょうということの一般論に尽きると思いますよ。
○山陰中央新報:分かりました。
再稼働に伴ってなんですけども、中国電力は企業向けの高圧電気料金を値下げされました。一方で、業界からは、目に見えるほどのメリットを感じられないといった声も上がっております。地元の建設業界からは、地元で受注する関連工事が先細っているとの意見も聞いておりますが、再稼働に伴う地元への経済効果についてはどのように見られておりますでしょうか。
○丸山知事:いや、工事は、必要のないものは出せないでしょう。工事量を一定量確保するなんていうことは、それは必要に応じて工事をするわけだから、それは仕方がないでしょう。だって、電力料金に返ってくるんだよ、それ全部。言ってることがむちゃくちゃだと思うけど。工事は、事業者として必要なものを発注する。それをできるだけ地元に発注しやすいように発注するというのはあれだと思いますけど、量を確保しろとかっていうふうにまで求められても、それは中国電力は対応できないでしょう。必要な工事をできるだけ地元が受けられるように配慮してやっていく。工事以外のものについても、できるだけ地元で受けられるように発注をしてもらうということに最大限対応してもらいたいと思ってます。
電気料金の話は、島根県の電気料金だけ下げてくれとか、松江市の電気料金だけ下げてくれって、そんな商売、中国電力できないでしょうから、私は、だから、料金全体を下げれるタイミングが来たら下げてくれというふうに言ってるところです。
電気料金は、今の円安が進んで、分かりませんけど、火力のもとになってる原油だとか石炭が上がれば、それはミックスになるわけだから、それは上がり下がりもしますよね。目に見えると言われても、なかなか目に見えにくいかもしれませんけど、それはある意味、仕方がないことだというふうに思いますけど。
下げられるのに下げられてないというんだったら、下げられるのに下げてないから下げるべきだというふうに言われればいいですよ、経済界も。何となく下げてくれとか、自分だけ下げてくれって言ったって、それはやりようがないでしょう。
それは、どういう人たちがどういうことを言われてるか知りませんけど、県知事としてやれることはやりますよ。やってるつもりだけど、不十分だというんだったら、こういうことをやるべきだというふうに具体的に言っていただいたら考えますけど、山陰中央新報さんを通じて間接的に聞いても真意が分かんないから、直接伺って対応を考えます。
○NHK:NHKの内野です。
先ほど島根原発2号機の再稼働1年の質問がありました。先ほどもあったんですけれども、保安規定の運転上の制限の逸脱だったりだとか、核燃料を倒してしまうという事故がこの1年あったかと思うんですけど、それについて、改めて知事として御所感をお伺いしてもよろしいでしょうか。
○丸山知事:ミスの再発防止、これを徹底して行ってもらうということ、それから、ミスの速やかな公表、これを徹底してもらうということ、これを通じて問題のあるオペレーションをくまなく直してもらうということを徹底してもらいたいというふうに思っております。
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