10月17日質問項目2
2.国政の動き
○山陰中央新報(曽田):国政の動きについてお伺いします。
自民党総裁に高市さんが就かれ、公明党が与党を離脱され、日本維新の会が自民党との連立政権樹立に向けた政策協議を始めることで合意されました。政局の動きがかなり目まぐるしいですけども、知事として、今の国政の状況ですとか、また、これらのことが地方へのどんな影響を与えるかっていうところをどのように見ていらっしゃいますでしょうか。
○丸山知事:現在進行形のとこもありますので、そこはちょっと、何かたらればの話になりますので省かせていただきますけども、高市新総裁が御就任になったということにつきましては、3度目の挑戦で、自民党の歴史の中でいうと初の女性総裁の誕生ということでもありますし、ある意味、国会議員の皆さんの中で、2世、3世、4世とかっていう、親の地盤を引き継いで国会議員として活躍されている方が多い中で、いわゆる御両親はお勤め、サラリーマンというふうな書かれ方ですよね、なのでいわゆる政治家一家じゃない、お父さんとかお母さんの地盤を継いで政治の世界に入られるというパターンじゃない、ある意味、政治家としてはたたき上げの方が総裁になられたというのでいくと、菅総理以来みたいな感じだと思いますので、そういった意味で、非常に画期的なことだというふうに私は、二重の意味でね、ある意味、ジェンダーギャップ指数を見ても、女性の皆さんが政治の世界、選挙の世界に入っていくっていうのは、それだけでハードルが高い時代を乗り越えて、なおかつ、いわゆる世襲化が進んでるという日本の国会の中で、親の地盤を引き継いでって形じゃない形で、ある意味、一代で総裁まで上り詰めたっていうのは、並大抵の努力ではないわけですから、そういった意味で、ある意味画期的だというふうに思います。
これは、私がどなたになられても、期待することとしては、やはり人口、出生数がまだ全国的に見ても減り続けてるという減少モードが止まっていない状況でありますから、やはり人口減少対策の強化、そして東京一極集中の是正、それから大企業と中小企業の間の格差是正、価格転嫁の推進といったところや、大幅な最低賃金の引上げに直面しておられる中小企業に対する抜本支援といった事柄の政策を推進していただきたいというふうに期待をしているところでございます。
そして、連立から公明党が離脱をされたということにつきましては、これは機関決定に基づいて、党として御判断されたことでありますし、ある意味、離脱後、党内で賛否両論が起きてるというわけではないわけですから、党内で議論をされて、熟議をされて慎重に判断された上での御判断だというふうに受け止めております。
いずれにせよ、公明党という政党は、衆議院議員で24人、参議院議員21人、そして都道府県や、本県もそうですけども、市町村に多くの地方議員を擁しておられますので、そういった意味では全国政党として重要な役割を果たしていただいておりますので、そういった意味で、今後の動向を注視をしていきたいという認識でございます。
今の連立の自民党と維新の協議の状況というのは、ちょっと現在進行形なので、何か評価をしていくとか、コメントを申し上げるという段階にはちょっと、そういうことをしていくのはちょっと難しいということで、しばらく結果を拝見させていただいて、次の機会にコメントさせていただければというふうに思うところであります。
○山陰中央新報:分かりました。
率直に、どなたが首相になるべきか、またはなってほしいかっていったところはいかがでしょうか。
○丸山知事:衆議院議員の皆さんが選ばれる話なので、選ぶ立場にありませんから、誰がという話というのは、たらればの話になりますので、差し控えさせていただきたいというふうに思います。
○山陰中央新報:分かりました。
また、この政局の動きで、地方創生とか合区の解消とか、地方をめぐる議論が停滞してしまうんではないかという懸念といったものはありますでしょうか。
○丸山知事:何をもって停滞するのか、今まですごい盛り上がっていたのか、何をもって、これまでをどう評価するかにもよると思いますので、何か高まってる、低くなってるとか、高まるんじゃないか、低くなるんじゃないかというのは、ちょっと評価し難いとこがありますので申し上げられませんけど、少なくとも形式論で申し上げると、日本維新の会には代表が大阪府の吉村知事で、大阪では、大阪市政だったり、大阪市以外の市長、また多くの地方議員を輩出しておられますから、ある意味で地域政党からスタートされたっていうことでいくと、その政党の主要な方々が、馬場前代表も、前々代表かな、国会議員になられる前は堺市議会議員だったり、地方議員経験もあられますので、そういった意味では、地域的な偏りっていうのはちょっと、そういう意味ではあるのかもしれませんけど、どこからスタートされてる方だとか、現在の主要メンバーがどういう仕事をされてるかというと、実は国会議員さんと同じぐらい、府知事が代表になられてるっていうことから見ても、地方行政といいますか、大阪府政だったり大阪市政だったり、何とか市政っていう自治体のマネジメントをやられて、ある意味、そういう予算編成をやられて財源の大事さだったり、我々と同じ苦労をされてるっていう方々が重要な位置におられるっていう意味では、ちょっと特殊な政党ですので、そういった意味で、大阪っていうところが東京に次ぐ第二のメトロポリタンではありますけど、日本の統治機構上でいうと、国会議員にいきなりなられて、当選回数を重ねられて政党幹部になられてるというプロセスというよりは、地方公共団体の首長として実際にマネジメント、橋下さんだったり、歴代の党幹部の方々というのは大阪市長経験者、大阪府知事経験者って方が占められてるということを見ても、中央官庁とか中央政治目線というよりは、地方行政目線というのが強くインプットされてる政党ではあると思うので、そういった意味で、いろんな、我々と同じ問題意識、問題意識はちょっと違うとこがあるかもしれませんけど、ある意味、最初から国政にずっと携わられてる方々に比べると、我々と同じ自治体の財政運営なり予算編成なりということを実際に経験されたり、自治体の予算というものの審議を実際にされたりしてる議員さん、地方議員さんとかの経験者がたくさんおられるという意味でいくと、地方公共団体目線というのは、ある意味強い政党だと私は一面思っておりますので、当然、自公から自維というふうに変わることの影響というのはあるとは思いますし、公明党さんのように全国津々浦々で地方議員を同じぐらい抱えておられるということに比べると、そういう広範性ということは同じぐらいとは言えないかもしれませんけど、首長を輩出しておられるとかっていうところだったり、地方政治家出身の国会議員さんがたくさんおられるということからすると、地方の、我々が直面している苦労とか、地方財源の大事さとかというところはよく理解されてる方がたくさんおられるというふうな側面というのは、プラスの面というのはあると思いますね。
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