10月2日質問項目1

1.自民党総裁選挙

○山陰中央新報:山陰中央新報社の原です。よろしくお願いします。

 自民党総裁選についてなんですけども、選挙戦終盤を迎えとって、4日に投開票日という状況ではあるんですけども、改めてなんですけども、ここまでの各候補者の主張であったりとか訴えというのをどのように見ていらっしゃいますでしょうか。

 

○丸山知事:別に詳細に分析できるほど時間を取って見ているわけではありませんので、雑駁な話になりますけども、やはり昨年の総裁選挙のメンバーから出られない方がおられて、総理も出られませんし、そういう意味では、同じ顔ぶれということと、恐らく、これはちょっと主観的な評価が入りますけども、参議院選の総括、自民党の総括の中では、解党的出直しというふうな評価がなされて、いろんな紆余曲折があって石破総理退陣表明と至ったわけでありますけども、その前段の参議院選挙の結果の厳しさ、それから今回の総裁選に至る様々な紆余曲折に比べると、挙党一致みたいな感じで、小ぢんまりまとまっているので、解党的出直しの後の総裁選挙に見えないというのが、これ、多分皆さんの受け止めもそうじゃないかと思いますけども、何となく総裁選が行われるまでの展開と、行われてからの候補の主張の、ある意味隔たりのなさというのに、非常にコントラストというか、落差のある総裁選だなというふうに受け止めているところでございます。

 

○山陰中央新報:分かりました。

 今回の総裁選挙というのは、少数与党の中で、連立の拡大の是非というのが一つ、焦点に上がっていると思うんですけども、連立の枠組みを拡大するのか、あるいは石破政権のように政策ごとに連携を図るかなどが注目されているんですけども、野党との連携の在り方については、どういう選択肢を取るのがいいと考えていらっしゃいますでしょうか。

 

○丸山知事:アドホックな政策が今の混乱を招いているというのは、もう誰の目……。昨年の秋の衆議院選挙以降の様々な与野党協議の中で、何か、あれ、これって何か各党合意してたんだっけみたいな、あちこちで幹事長合意があったり、何とか合意があったり、何が行われているか分かんないぐらいの混乱ぶりで、今、その手形をどうするかみたいな話が、暫定税率の話があったり、いろいろありますけど、正直、やっぱりアドホックにどうこうしましょうみたいな話は、ほとんど誰も支持されない、国民が支持されてないんじゃないかと思いますし、少なくとも与党の皆さんとか政府のばたばたぶりを見ると、そういうところで労力を使われているというのはあまり効率的じゃないと思うので、やはり政策をすり合わせて、連立を追加をしてもらうということの中で、その連立の中での政策合意が国民から見て納得できるものなのかどうか、国民の生活実態を踏まえているのかどうかということを見ていかないと、何かちょっと落ち着かないと、騒ぎ過ぎて、騒がしさに疲れて、みんな疲れてるって感じがするので、普通に考えて、連立の追加というふうに、連立の追加をするべきなのかアドホックでやるべきなのかということについて、候補者の間で大きな議論になっているというよりは、何かどこと政策協議するのかみたいなということについては争いがない感じなので、相手先については、ずれがあったり、参政党、保守党を入れるのかどうかとかという違いはあるかもしれませんし、同じ党でも、誰を窓口にするのかというところで違いはちょっと見えてきますけど、基本的に連立の追加ということが、首班指名の前はちょっと早いのかもしれませんけど、前か後かで、とか、連立の追加自体はすぐ固まんないとしても、首班指名に野党がどういう対応をされるかということを見てると、何となく見えてくるんじゃないかなという感じで受け止めております。

 

○山陰中央新報:その連立入りをめぐっては、日本維新の会というところが一つ取り沙汰されているかと思うんですけども、その維新の目玉政策として副首都構想というのを掲げていらっしゃいます。その目的の一つには、首都機能を分散させて東京一極集中の是正を図るというところが狙いとのことなんですけども、そういう政策が一極集中の是正、あるいは広い目で見て地方創生につながる取組だと思われますでしょうか。

 

○丸山知事:よく分かりませんけど、副首都自体は、普通に考えれば、東京が機能不全になったときのバックアップをつくるかどうかってレベルだと思いますから、常時そこに閣僚がいたり、政府の一部が移ったりすることはないでしょうからね、副である以上はサブでしょ。サブってことは、何かリザーブとしてのインフラを改めて整備するのかどうかということにとどまるのが普通でしょうから、副首都だから副総理がいるっていうことはないでしょ。副首都だから副大臣が常駐するとかってないですよね。だからそういう意味で首都機能が分散することはないでしょうと。バックアップができるってことでしか、ちょっと維新がどういうことを言われているのか詳しく知りませんけど、普通に副首都、だって、首都が2つは要らないし、副というのはサブだから、それは東京が使えなくなったときのバックアップと考えれば、バックアップを使うとき以外は、人がたくさんいるわけでもないでしょうし、何か東京にあるものが分散するわけでもないでしょという感じで受け止めて、それが普通の受け止めじゃないかと、そういうふうに受け止めてます。

 

○NHK:NHKの曽田と申します。

 自民党の総裁選の話になるんですけれども、現在、物価というのも10月スタートして上がっているものも多くなってるというところで、特にまた物価の上昇とか、また県内中小企業が多いというところで、そういった経済への影響というのがまた一段と厳しくなっている状況かと思うんですけれども、地方の経済の状況というところについて、総裁選の中でどういった議論を求めていくかというところをお伺いできますでしょうか。

 

○丸山知事:今から求めても遅いでしょ。もう何か決選投票がどうだこうだとか、そのレベルでしょう。どんな議論がされているのか、ちょっと私も詳しく知りませんけど。そんなことを一生懸命議論したって票にならないからされてないのか、問題がないと思われてるのか、そういうところを東京の取材陣の方々に、それは聞いてもらうのが、そっちが先でしょう、私なんかに聞くよりも。

 

○NHK:それで、あさって、おっしゃるように投開票、もう期間が来てるというところですけれども、その決まったところ、誰になるのかというところですけども、地方の創生というところ、論点の一つにはなっているとは思うんですが、その深まりですとか、仮に総裁が決まったところで、県としてどういったことを求めていくかということをお伺いできますでしょうか。

 

○丸山知事:最低賃金の対応とか、最低賃金の急上昇に伴って自動的に発生する社会保険料の、社会保険加入者の増加、これに対応する年収をどうやって確保していくのかという観点で中小企業対策を強化してもらわなきゃいけないということを重点要望で求めていくっていうことだというふうに思いますけども、申し訳ないけど、こんなことを一知事が介して要望しないといけないという状況自体が、申し訳ないですけど、解党的出直しの一つの要因になってる。政党組織の中でそういう声が自然に上がっていって、そういう政策が総裁候補の中から出てくるというふうにならないというところが、今の自民党の置かれている環境を示しているんじゃないかというふうに私は思います。

 地方組織ですら、何かもう、上に言っても仕方がないという雰囲気になってるんじゃないですかね。だから盛り上がらないんでしょう、こういうテーマ。何で盛り上がってるんですかね、今。どういうテーマだと盛り上がってるのかな。

 

○NHK:今の盛り上がりですか。

 

○丸山知事:うん。

 

○NHK:やっぱりおっしゃるような解党的出直しみたいな、党としてどう見られているかみたいなところっていう中で、じゃあ実際に今の現状、国民生活をみたいなところが、それだけってなっていないという側面なのかなというのは。

 

○丸山知事:何か不思議な、参議院選挙がなかったかのような総裁選になってるってところが、衆議院選挙と参議院選挙の結果がなかったら、こんな総裁選挙でもおかしくないでしょうけど、何か2回の国政選挙がなかったかのような総裁選になってるというところが、2回の国政選挙の結果を踏まえて、こういう政策をやらなきゃいけない、または既存の政策をどう見直さなきゃいけないという、それはつまり評価されてないわけだから、何かが足りなくて評価されてないのか、やっちゃいけないことをやろうとして、私はそっちが多いと思うけど、そこを見直すとも言われない感じだから、低調になりますよね、当然。党内融和だから、最大のテーマは。党内融和が最大のテーマじゃないですか。多分、国民が期待しているのは論戦だと思いますけど、論戦になってない感じはしますよね。これまでのテーブルの中で、テーブルの上をどうするかみたいな話で収まってるというところはあるんじゃないかと思いますが、言うたら自民党という組織の中の選挙なんで、党員の皆さんがそれでよければ、もうそれで終わってしまうっていうことじゃないですかね。

 

○NHK:ありがとうございます。

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