9月17日質問項目2
2.自民党総裁選挙
○山陰中央新報(曽田):石破首相が辞められることによって、一丁目一番地の政策とされてました地方創生の動きが停滞する懸念が知事として考えられるのかどうかっていうところと、次の首相に求めること、ありましたらお願いいたします。
○丸山知事:石破総理ほど地方創生なり大都市と地方の格差の是正といった課題を昨年の自民党総裁選で訴えられた候補はおられなかったというふうに理解をしておりますので、今回の総裁選挙がどういうふうな主張が展開されるかということによりますけれども、昨年と顔ぶれが、基本的には絞り込みはされておられますけども、去年総裁選に臨まれた方々の中で総裁選が展開されるというふうな、今、現状、見込みでありますから、曽田記者がおっしゃったような懸念というのは持たざるを得ないということでありまして、そういうふうにならないように、我々としてといいますか、知事会というふうになるのか、地方の知事ということになるか分かりませんけども、我々地方公共団体で仕事をする政治家、これは議員の皆様もそうだと思いますけども、総裁選挙に直接私自身は関与するわけではありませんが、当然、総理になられる方というのは国民の声を受けて国政を展開されるということになると思いますので、我々がそういう声をきちんと上げていくということを努めていかなきゃいけないというふうな認識であります。
○山陰中央新報:地方創生に関して、先ほど同じ顔ぶれという御発言もありましたけども、どういった論戦を具体的に期待されるところはありますでしょうか。
○丸山知事:まず、論戦というのは主張されなきゃいけないんですけども、主張される方がおられるかどうかということのレベルの話だと思うんで、どういう論戦がというか、何点か、懸念しているところは、そういうことが議論すらされないんじゃないかということが懸念ですけども、望むこととして申し上げると、過度な集中、行き過ぎた集中が大都市、とりわけ東京で生活環境の悪化を招いている。出生率は最下位ですし、今年上半期の東京23区の分譲新築マンションの平均価格は1億3,000万を超えてるということでありますから、普通の人が住める街じゃなくなってきてるということからしても、東京の生活環境が悪化してるということを直すということ、大都市の過密を緩和するということと同時に、人口を分散していくというのは地方の過疎も改善していくと。これは候補者が強調されますけども、大都市に住まわれてる皆さんにとってもプラスの政策でありますから、こういうことが、そういうみんなの生活環境をよくしていくということを通じて日本全体の底上げをしていくということが必要だということについて、理解を深めてもらいたいというふうな希望を持っております。
○山陰中央新報:そうした御懸念がある中で、あえて伺いますけども、候補者が今でそろいつつありますが、この人なら応援したいだったり、この人なら総裁になってほしいという方はいらっしゃいますでしょうか。
○丸山知事:私、自民党員じゃないですし、投票する立場でもないので、そういうことを申し上げる立場にないので申し上げませんけども、どなたがなられても、そういう政策が必要だということを、私だけではなくて、先ほど申し上げた地方公共団体を預かる側、また国会議員の皆さんにとっても、また都市選出の方でも、いわゆる地方選出の方でも、そういうことが必要だということを為政者、総理に訴えていくということを通じて、総裁選の中でとか、総裁選後の首班指名の中で議論が低調であったとしても、そういうことを粘り強く求めていかなきゃいけないという認識であります。
○NHK:NHKの内野です。
先ほど総裁選挙のお話ありましたけれども、先ほど地方創生への期待ということがありましたけれども、総裁選挙において、地方創生以外に何か期待することがありましたらお願いします。
○丸山知事:これだけ少子化が進んでるという状況をどうしていくのかという、その原因を何と捉えて、それをどう是正していくという気持ち、方針をお持ちかということ、これを明らかにしていただきたいと。そこですね。国家存亡に関わる少子化の、出生率のだだ下がりの状況というのは危機的だというふうに思いますので、それを改善する方策の一つが大都市の行き過ぎた過密の緩和と、地方への人口の分散、雇用の分散といった意味での地方創生なり東京一極集中是正だと私は思ってますけども、それは一つの方策ですので、学力、たくさん教えてくれるけど、小・中学校行かせても身につかないっていうふうになってしまっている教育をどうやって立て直すのか。ともかく子どもさんを産み育てるというスタートラインに自分が立てるのかどうか、その自信がないっていうこともあるでしょうし、そのスタートラインに立ったとしても、ここで子どもさんをもうけて、自分や自分以上に幸せになれるような教育環境を自分で与えられる自信がないとか、そういう格差の拡大、生活・経済状況の悪化、所得格差の拡大、地域間の格差の拡大とか、格差の拡大が著しく各方面で進んでいますので、それをすくい上げるようなセーフティーネットがどんどん弱くなっているということを含めて、何で若い人たちが子どもをもうけようというふうに思えないのかということをもうちょっと突き詰めて考える時間はないかもしれませんけど、そういう問題意識を持って政策を考えて提案していただきたいというふうに思っております。
○NHK:すみません、確認なんですけども、一番に求めることっていうことでいうと、地方創生になるという、そういうことでよろしかったでしょうか。
○丸山知事:一番は、この少子化をどう改善させていくかってことです。これは多分、一極集中是正みたいなところというのは、恐らくそれを解決するための一つのツールみたいな位置づけになると思いますから、それだけでも大きな政策ですけど、そういう大きな政策が何個も連ならないと今のこの状況は改善できないと思いますし、何か少子化していくんだから、もう仕方がないんだと、先進国は全部少子化するんだから仕方がないんだというふうなモードに入りかけてるという状況を改めていただきたいということです。
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