コメント２）

　次に、２点目が、開館２０周年を迎えます、益田市にございます島根県芸術文化センター「グラントワ」の石見美術館におきまして、今年度開催します４企画展につきましては、いずれも島根に関連したテーマとしております。その目玉といたしまして、９月２０日の土曜から１２月１日までの２か月間超にわたりまして、企画展「生誕１００年森英恵ヴァイタル・タイプ」を開催いたします。

　皆様御承知のとおり、森英恵さんは１９２６年、当時の鹿足郡六日市町、現在の吉賀町にお生まれになられまして、１９５０年代からデザイナーとしてのキャリアを重ねられ、１９７７年には、アジア人初のパリ・オートクチュール正会員に認定された世界的なファッションデザイナーであります。

　この企画展におきましては、デザイナーとして活躍される一方で、母親として、また妻として活躍された森さん自身が１９６１年に提唱されました、一生懸命になれる仕事を持ち、努力を惜しまない「ヴァイタル・タイプ」という新しい人物像に着目しまして、森さんの生き方と物づくりの哲学をオートクチュールのドレスや写真、資料など、約４００点を通じて紹介をいたします。

　また、ニューヨークにありますメトロポリタン美術館に収蔵されておりますドレスが初めて里帰りするなど、多数の初公開作品が並ぶほか、選りすぐりのドレスも一堂に展示をいたします。高品質な素材と卓越した技術から生み出されました一点物から、森さんの美意識と創造力が体感できる内容となっております。

　関連プログラムといたしましても、１０月４日土曜日には、森英恵さんのお孫さんで、モデルとしても活躍されております森星（ひかり）さんのトークイベントを開催いたします。このほかにも、会期中には草木染やしおり作りなど、多様多彩なワークショップも行うことといたしております。

　また、１０月１２日には、このグラントワの開館２０周年記念デー、きんさいデーも開催をいたします。このきんさいデー当日には、石見美術館全ての展示室を無料で観覧いただけるようにいたしております。この企画展、またきんさいデーに多くの県内外の皆様にお越しいただくよう御案内をさしあげさせていただきます。

　私からは、２点、以上でございます。