4月22日コメント4

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○丸山知事:1点、ちょっと申し上げますと、社名は申し上げませんけど、4月の中旬に1面の連載で、高速道路とか一般の道路も含めて、費用対効果が低いんじゃないか、交通量が減ってるところにお金を投資してるというふうな特集が3日間組まれているところがあります。中身を見ますと、例えば7割の区間で10年間で車の通行が減ってる。例えば出雲市多伎町における国道9号の交通量は、2010年で1万6,961台に対して2021年で4,047台、激減しています。大きく減少していると書かれてますが、これは、2019年3月に山陰道の多伎~朝山間が開通してますから、国道9号じゃなくて山陰道のほうにシフトしてるということを捨象して言われてる数字です。足した数字はコロナ禍においても、コロナ禍真っ盛りの2021年かな、2021年においてもほぼ同水準、今年の3月では当然、足した数字は増えてる。1万7,100台というふうな数字になってますんで、別に減ってることはありません。でも、そういう報道をされてます。

 それから、高速道路の交通量が10年前から減少してる。山陰や九州などの地方を中心に、6区間で半分以下になっているというふうな記載があるんですけど、これも松江の玉造から宍道ジャンクション間の数字を例えば見ますと、もともと2010年と2021年を比較してあって、2010年というのは高速道路の社会実験で無料化がされてた時期なんです、2010年って。それと2021年は当然有料、かつコロナ禍ですけども、まず、何か比較する数字として全く比較すべき数字じゃない数字を比較してる。当然、無料のときに走ってた台数に比べたら、それは有料になったら減りますもんね。松江の玉造と宍道ジャンクションの数字を見ると、2015年、2010年は不適切なので、2015年と2024年の数字を比較すると、その数字というのは1万2,729台、これは2015年、それから2024年では1万3,741台と、交通量は伸びてます。なので、恐らく2010年を社会実験で数字がかさ増ししてるということは承知の上でやられてるんだと思いますし、島根県内で高速道路の開通状況知らないかもしれませんけど、普通は、何でこんなに減るんだろうと調べている。調べているし、私はもうはっきり言って、この数字を見た段階でですよ、こんなもんプロパガンダですよ。国土強靱化の事業規模を20兆円超という数字まで出てます。20兆円からどれだけ上積みするかという政治闘争の真っ盛り。つまり道路、道路以外も本当は言いたいんでしょうけど、道路を主たる標的として、こんな無駄遣いをやる必要あんのかというふうに画策してる人たちがいて、そういう恣意的な数字を使って、こんな無駄なことに金を使おうとしてると、けしからんというふうなことが今、この新聞紙上を介して行われているということであります。

 こういうことに対しましては、ちゃんと我々は道路整備を進めていかなきゃいけない地域、まだそういう地域です。進めてもらうべきところが、タイミングがずっと遅れてきてるというところをやってもらわなきゃいけない地域ですんで、こういうことについてはきちんと反論して、恣意的な数字であったり、事実誤認に基づく主張であったりということを、ちゃんと道路整備を求めていっている、社会資本整備を求めていっている側として、きちんと言っていかなきゃいけないという、そういうタイミングになってきてるということでございます。

 社名は申し上げませんけども、そういう20兆円超というふうに書かれたので、20兆円で抑えたい人たちは、20.5兆円ぐらいで抑えたいんでしょうかね、21兆円かな、分かりません。我々は25兆円でもいいと思ってるんですけど。そういう政治闘争の一環だと思いますけども、そういう恣意的な数字を使って無駄な投資をしてるというふうなレッテル貼りが見受けられますけども、こういったものについては敢然と反論していかなきゃいけないというふうに思っているところでございます。

 私からは以上です。

 

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