3月26日質問項目5

5.「おじさん」「おばさん」という言葉の使い方

○山陰放送:山陰放送の昌子です。

 先週、知事が御出席されました島根大学の卒業式のときに、知事が祝辞の中で、34年前のおじさんからのメッセージというところで、卒業生の皆さんにメッセージを送ってらっしゃいましたけども、今、「おばさん」という言葉がちまたでちょっと話題になっておりますけども、「おじさん」「おばさん」という言葉の使い方だったりとか、この発言が昨日、鳥取県議会では削除されましたけども、その辺り、知事はどのように見てらっしゃったのかというところを、所見を伺ってもよろしいでしょうか。

 

○丸山知事:正直申し上げて、いろいろなことを考えられて会議録からの削除を平井知事が申し出られたということなので、発言の削除が適当だというふうに平井知事が判断されたということだというふうに思ってますけども、今の昌子記者がおっしゃった話の筋でいうと、まず、「おばさん」という言葉がいわゆる蔑称なのかと、人をおとしめる表現なのかということは、私は正直言って、政治家に聞くんじゃなくて、少なくとも言葉で商売されてるメディアの皆さんは、自分たちで整理しなきゃいけないでしょうと思います。

 つまり、ロジカルに考えると、何が問題なのかということの整理が必要で、気分でやる話ではないでしょうと。つまり、要するに人間に対して年齢の高低に着目して人を表現するのは侮蔑に当たるということなのかっていうのが、まず普通に立てられる問いですよね。多分、そんなことを言い出したら、もう「少年」も「少女」も「青年」も「老人」もやめましょうって話ですかと。多分そんなことないと思うんで、恐らく、「老人」も蔑称だという人がいるかもしれませんけど、私は「おじ」「おば」っていう言葉の語源知りませんけど、2つの使い方があって、血縁上のおじ、おばを指す場合と、一定の年齢の人を、男女を指す場合がありますよね、おじ、おば、おじいちゃん、おばあちゃん。それは何かというと、おじ、おばとか、おじいちゃん、おばあちゃん、祖父、祖母になっていてもおかしくない年齢のことを言うんだと私は思うんです。スタートは多分血縁上のおじ、おばとか祖父、祖母なんでしょうけど、それが広がってそういうふうな、言ってみれば、「おじ」「おば」っていうのは、つまり子どもがいてもおかしくない年齢。祖父、祖母、おじいちゃん、おばあちゃんというのは、孫がいてもおかしくない年齢。血縁関係だけではなくて、広義で使う、そういうおじさん、おばさん、おじいちゃん、おばあちゃんっていう言葉はね。だから、血縁関係以外で使う使い方は適切な言葉じゃないというふうに言う根拠は何ですかっていうことです。

 はっきり言うと、私はそうとは言い切れないと思うけども、「おばさん」が駄目だったら「おじさん」も駄目ですよねと。「おばさん」は駄目だけど「おじさん」はいいっていうふうにはならないでしょうと。女性については年齢上の区分をつけた表現をしてはいけない、男性はいいんだというふうにはならないでしょうから。なので、あとは、よく分かんないけど、まあそういうことですね。

 だから、私は人からおじさんと言われても、子どももいますし、おいもめいもいますから、別に全く何とも思わないというか、言われて気分を害するということはありませんけれども、言いたいのは、「おばさん」が駄目だっていう人は「おじさん」という言葉も駄目ですよ。「おばさん」が駄目で「おじさん」だったらいいとかっていうのは駄目だ。私は駄目だと思わないからどっちでもいいと思うけど、少なくとも「おばさん」が駄目だって言ってる人は「おじさん」も駄目ですよ。そうでないと、男女を公平に扱ってないという意味での差別をしてるということですよね、そういう形式的に考えると。

 なので、いろんなトラブルというのは、メディアの皆さんにとっては報道ネタだというふうに思いますけども、ここは記者会見の場なので、メディアの皆さんがおられるからあれですけど、こういう理由がはっきりしない形での表現をとがめると。表現をとがめるのであれば、間違いなくメディアは、メディアの皆さんは、その理由をはっきりさせないと、メディア自身が、言葉は悪いですけど、悪い意味での言葉狩りみたいなことをするようになったら、もう皆さんの商売は終わりですよ。表現の自由で飯を食ってる人たちが、表現の自由を守らなきゃいけないと言ってる人たちが、人の表現を根拠なく非難するということは厳に慎まれるべきで、やられてもいいですけど、相応の報いを受けることになるでしょう。なので、「おばさん」は、どういう文脈だったら駄目なのかとか、一般的に駄目なのか、そこら辺をはっきりせずに、何かおかしいと言ってる人がいるからおかしいんじゃないかみたいな、いうレベルの報道をしてるとすると、それはメディアとして品性じゃなくて基本的資質を欠くというふうに思いますし、私は報道を見て考えてみましたけど、「おばさん」が駄目だったら「おじさん」も駄目だと思いますけどね。

 なので、そういう公平なジャッジ、少なくともやるんであれば、そういう男性、女性の別はつけるべきではないし、私自身はどっちでもいいんですけれども、女性で「おばさん」と言われたくないっていう方がおられるから言わないということだとすると、それは主観の判断であって、嫌だと言われる人がいるときには言わないっていう、そういう発言の仕方もありますけど、それ予測可能性がなくなる世界になるので、これは言論の世界としては好ましくないことだと思いますよ。やはり発言は基本的には自由で、ただし、自由である以上は責任を負わなきゃいけないということだと思いますし、平井知事はいろんな影響を考えられて、県議会ももうすぐ終わるから、このタイミングで一定の結論を出したほうがいいだろうということで判断されたんだというふうに思いますけど、その発言の何がよくないのかということをはっきりさせて指摘をされないといけないと思うけども、あんまりそういう指摘がされてる感じがしない。文脈の中で「おじさん」とか「おばさん」って、その「おばさん」という言葉以外のところで、全体の文脈として好ましくないということがあるんだとすると、「おばさん」ということ自体が問題になってるわけではないと思いますし、それはどう捉えるのか、ちょっと私は会議録を見てるわけじゃないので分かりませんけど、私、人の発言に食ってかかってるので、あまりこんな上品なことを言ってはいけないのかもしれないけど、主張とかっていうんじゃなくて、言葉自体で人をおとしめてるっていうふうに主張されるのであれば、その理由をやはりはっきりさせて、つまり避けるべきなのかどうかということを発言者が判断できるようなことでないと、発言がおぼつかなくなるということになるとと思います。何かちょっと感想めいたことを申し上げると、そんな感じです。

 

○山陰放送:ありがとうございました。

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