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12月26日質問項目8

8.ガソリンスタンド

○山陰中央新報:山陰中央新報の高見です。

 ガソリンスタンドの関係をお伺いさせてください。

 先日閉会した県議会の特別委員会の中で、県の調査によりますと、5年間で30か所、中山間地域を中心にガソリンスタンドが減ったということが明らかになったかと思います。中山間地域の生活維持のためにも、県としては小さな拠点づくりの中でもガソリンスタンドを重要施設と位置づけてると思うんですけれども、これに対する受け止めとか、今年からガソリンスタンドの維持に向けた支援というのもやっておられると思うんですが、そこへの、例えば対応とか、何か拡充を求める意見も上がったりしてると思うんですけども、そこら辺の状況も伺えればと思います。

 

○丸山知事:ガソリンスタンドは、ガソリンもそうですし、軽油、灯油とか、そういう車が動く、農機具が動く、そして家庭の暖房という意味で、中山間地域に限りませんけども、田舎の生活、車社会の生活に欠かせない機能を果たしていただいておりますので、そういった機能が一定のエリアの中で、そう長距離動かずにサービスが使えるような状況を維持できるように、県としても今年度から旧市町村単位で1か所を指定して、市町村に指定してもらったところについての更新費用を助成するという制度を設けたところでありまして、市町村と一緒に一定エリア内で1か所を確保できるようにという形で支援を始めております。

 改善点については、御要望があるのであれば、そういったものを検討して充実に努めていきたいというふうに考えておりますけども、基本的には、エネルギー政策として考えると、ガソリン車はなくしていく、けど、要するに本当に全部電気にしていくという話なのであれば、残っていくのはすごい難しいです。さすがに灯油のためだけにガソリンスタンドを維持するって難しいと思う。そうすると、ガソリンという商品が商売にならなくなった中でガソリンスタンドが維持できるのか。本当にじゃあ暖房も車も、何もかも電気で、じゃあ重油とか軽油とか、農作業で使う機械も、どうしても化石燃料使ってるわけですよ、今は。それも本当になくしていくというのだったら、本当に草刈り機とか、いろんな機械を電動化してもらわなければいけない。本当にそんな社会になっていくのかどうか。これエネルギー政策だと思いますよ。それは中長期的に本当にもう軽油も重油もガソリンも使わないとなったら、そしたら、もう灯油だけ作るわけにいかないでしょう。多分ガソリンが主力商品として売れなくなったら、原油を元に作ってるいろんな化学製品だって、それはよほど値段が上がらない限りは、採掘して買ってくる価値がなくなっちゃうから、本当にエネルギー政策とか原材料として、本当に石油とか原油というものを使わない社会を目指していくのかどうかというのは、これ政府に聞かなければ分かんないですよね。

 GXって、太陽光とか電力とかっていうだけで全てをモーターでやっていくの。本当に飛行機もバイオジェットでやっていくんですか。本当に化石燃料はゼロになっていくという社会を目指すんであれば、それなりの準備をちゃんとしていかなければいけない。言ってみれば、灯油のストーブなんて、入れる燃料がなくて使えなくなっちゃうという時代がいずれ来るというのであれば、そういう社会になるんだということで全部電気に替えていかなければいけなくなりますから、当面は灯油維持、ただ、中長期の話というのは、どういう今、電力は、電力というのは今、ほぼ配電が100%、人家にできてるようになってる。ガソリンというのはガソリンスタンドがある程度普及して、ガソリンというのもみんなが供給できる体制になる。ただ、ガソリンスタンドとか油とか、軽油とか灯油とかっていうのは、もう日本あまねく供給してもらえるという状況は何十年後かになくなるというのであれば、それに備えた体制を、公費を投入してでもやってもらわなきゃいけない。

 水素ステーションみたいなものを本当に造ってくれるのか、商売で。公共で造るのか。水素ステーションって本当に物になるのかということもありますけど、本当に化石燃料をこれだけ減らしていくという流れ、CO2削減をしていくということと、化石燃料をゼロにしていくという話は必ずしもニアリーイコールじゃないけれども、もうほとんどみんなの認識はそういうふうになっちゃってる。そういった中で中長期、ガソリンスタンドという商売が成り立つようになるのか、例えばこれだってエネオスとか、石油の元売会社とかがそういう配送をしてくれるっていう前提で存在してるけど、そういう商売をやめるっていうふうになったら、もうそれはガソリンスタンドを維持したところで配達してくれないわけだから、だから、そういう今のエネルギー、今供給されている、そういう化石燃料みたいなものの供給システムをどこまで維持して、どれぐらいなスパンで維持していこうというふうなエネルギー政策なのかということ、これはちょっと政府に聞かなければいけませんわね。

 何か、グリーンだからGか、GX。GXに書いてありますかね、何かね。分かんないけど。ただ、当面は全て車が現実問題として大部分、まだガソリン車、ガソリンを使う。ハイブリッドだって、ガソリン使用前提ですから、そういう車両がこれだけの比率で残ってる以上は、やっぱりガソリンスタンドがないと困るので、できるだけ維持に努めていきますけど、ロングスパンでどういうふうになっていくかというのは、エネルギー政策、化石燃料をどれぐらいのスパンで使用していかない、そういうものに依存しない社会をつくっていこうとするのかというエネルギー政策によるんじゃないかというふうに思います。

 それに抵抗していくのは難しい。エネオスが配送してくれないのにガソリンスタンドを残していくとかということはできないので、流通がある前提ですよね。ただ、現状は必要な、必要不可欠なものなので、それを維持するために、これは今まで商売で成り立ってるでしょといって事業者の皆さんにお任せしてきたところだけど、それが難しくなって、なくなってるわけだから、そこに合理的な範囲内で、県民の皆さんの理解を得られる範囲内での公費支援をしていきながら、どこまで、どういうふうに残していくかということを具体的にいろんな意見を伺いながら考えていきたいというふうに思っているところであります。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 


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