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11月8日質問項目9

9.抗議文

○山陰放送:山陰放送の入江と申します。

 漏れ聞くところによると、あした、性同一性障害の方が先日の知事の会見の中での発言について抗議文を手渡すというふうに伺っております。これについて、知事の受け止めをお伺いしたいと思います。

 

○丸山知事:抗議文をもらってないので、コメントは差し控えます。

 

○山陰放送:内容的には、先日の知事の会見が、最高裁判決の中で、外見を対象の性の方に合わせたような手術について最高裁が判断しなかったことについておっしゃられたことについての抗議なんだと思うんですが、この辺についてはどうですか。

 

○丸山知事:いや、私は、これが間違ってる間違ってないという話なのか、立場、価値観の違いなのか分かりませんけども、私自身は私の考え方を述べたので、表現が不適切な部分があったのかどうか分かりませんけれども、私は、自分の立場、これは一般論ですよ、自分の立場を周りに理解してもらう、それが、自分の立場が、数でいったときに多数か少数かということはあると思いますけども、少数の側に立たれる方々のことをきちんと多数の側も理解しなければいけないと思いますし、少数者のことはほっといていいというふうに思ってませんので、そういうことで性同一性障害の方々が抱えられてる課題とか問題をできるだけ解決をしていかなければいけないというふうな、県知事としてはそういう立場で仕事をしてるつもりですし、そういった認識の下でパートナーシップ制度も開始させていただいたところであります。同時に、周りの方、お互いが理解しなければいけないということです。自分が理解してもらうということと、相手を理解するということ、両方必要なので、私もちょっと、言い方が難しいのでいろんな例を申し上げましたけども、そういう起きる状況に対して、そういう状況を避けたいなというふうに思う人も実際におられて、じゃあ、そういう人たちが思ってることというのは考えが後れてるんだとか、過剰な反応だとかというふうに切って捨てるべきことなのかどうかというのは一回考えないといけなくて、相互理解が大事だというふうに私は思ってるんです。

 なので、やっぱり端的に言うと、世の中には物事を悪用する人もいて、そういう人も含めて、そういう人たちからの、被害を受けないようにしたいというふうに思われる人が実際におられて、そういう人たちが不安だということが、心配し過ぎだというふうに言い切るのも、これも適切じゃないだろうと。そういうことにも配慮しなければいけないということですので、恐らく自分にとってどうしても100点満点にならない世界になるかもしれませんけど、みんながお互いのことを理解して、ある意味、我慢できることを我慢して、我慢できないことはやっぱり周りの人に理解してもらって配慮してもらうというのをお互いしながら、この社会、みんなで生きていくということを私は一般論で申し上げたつもりなんです。なので、そこは考え方としては間違ってないんじゃないかというふうに私は思ってるんですけど。

 

○山陰放送:外観要件を満たさない人、知事がトイレに入ってくる前は男性だったんだけど、入った後、女性だと主張する人が出たりしたらどうするのかというようなことをおっしゃられたので、その外観要件を満たさない性同一性障害……。満たさないという言い方はよくないのかもしれませんが、そういう性同一性障害の方がそれを気にして、一方的に我慢させられるような状況というのを、この方なんかは問題視をされているのかなというふうに思ったりするんですけれども、そういう犯罪に悪用されるんではないかという広い方の意見を知事としては代弁されたということですか。

 

○丸山知事:私は、性同一性障害の方がそういうふうにされるって言ってないと思いますよ。悪用されるケースも含めて、そういうことを想定せざるを得ないということ。今申し上げた話というのは、悪用する人がいるということの例として挙げたつもりです。ですから、そういうことがないのが理想ですけど、そういうこともあり得ると思って身構える人もいる。それは心配し過ぎだというふうに切って捨てれるもんじゃないと思います。なので、いろんな考え方がありますけど、実際問題として、全ての、例えばトイレを男女の別なく多目的トイレみたいな形で整備すれば、そういう問題は起きないかもしれません。要するに男性、女性とかっていう区別をなくして、個々に使う。その待合の空間は全く存在しないというふうな形をつくれば、そういう問題が解決するかもしれませんけども、今の社会資本整備の状況からすると、それは直ちには難しいので、現実問題として、そういう不安を持たれる方がおられる。そういう悪用されるケースがあったときに、主観で言い逃れられて、罰されもしないという状況だと、それは本当に不安だというふうに思われるということじゃないかと、私はそういう想像をしたということです。

 

○山陰放送:あと1つだけお願いします。

 今回、抗議文は別の方が受け取られるということなんですけれども、抗議文を受け取られた後、知事としてはどのように回答されるお考えでしょうか。

 

○丸山知事:いや、回答を求められてるのかどうかも……。すみません、もらってないものをどうするかって言われても、分かんないですよ。

 

○山陰放送:分かりました。ありがとうございます。

 


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