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10月26日質問項目2

2.補欠選挙投票率
〇山陰中央新報(白築):先日の衆参の2つの補選で、徳島・高知の合区選挙区の徳島側で投票率が23.92%まで落ち込んだと、20%に落ち込んでいる実態があるんですけども、島根、鳥取も合区対象県でありまして、この結果についての受け止めを伺えればと思います。よろしくお願いします。

 

○丸山知事:投票率は、残念ながら、我々が危惧している方向にどんどん悪くなっているという状況でありますので、早急に改善してもらいたいという意を強くしているところであります。

 投票率を下げるために数字合わせをしてても仕方がないんじゃないかと、何のための民主主義なんだと。日本の投票率10%とかなっちゃうかもしれませんよ、本当に。そんなところで増税とか、シビアな政策決定なんかできないですよ。選挙制度を真面目に考えて、最高裁も含めてです。何で数合わせに付き合うようになったのかということ、最高裁の言ってることが正しいのかということも含めて、合区4県なんかは、もう次の衆議院選ではみんな国民投票にバツつけていくぐらいのことをやらなければいけないかもしれませんね。

 こんな地域がどんどん広がっていくんだぞと。最高裁のこういう判断を支持しないということを、唯一民意が反映できる衆議院選と同時に行われる国民審査で4県の県民がちゃんと意思表示をしていくと。衆議院の投票に行かなくても、まあ行くべきだけど、国民投票には行くんだと、で、バツつけてくるんだというぐらいやらないと分からないんでしょう。あの象牙の塔みたいなところで、15人だっけ、分かんないけど。鎮座しておられる方々には分かんないんでしょうね。

 ということで、自分たちの判断が正しかったかどうかということを司法も考えなければいけない。この状況の変化、情勢の変化を踏まえて、これまで合憲としてたものを違憲とした。自分のやった判断の結果、講じられた法制度がどういうふうに運用されているか、状況をよく見るということは司法権にもやってほしいですよ、最高裁にも。こんなことが、あなたたちの想定してた理想の民主主義なのかと。憲法が想定してる姿なのかと。こんなことで社会がよくなるのかと。思考停止しないということでしょう、最高裁は。かつて合憲としてたものを違憲とする、情勢の変化を見て。医学の進歩だったり、いろんな要素があるんでしょうけど。これだって、自分たちが下した判断がこういう結果を招いてると。国会も努力しなければいけないでしょうけど、司法権だって、自分たちがやった結果がどういう結果を招いているか、よくよく見てもらわなければいけないと私は思いますよ。

 飛び地で合区なんかする状況になったらどうするの。たまたま隣でくっつけて何とかなればいいけど、飛び地で合区とかやる気なのかと聞いてみたいですよ、最高裁長官でも、誰か、何か記者会見の機会があったら聞いてみたらどうだ。隣だったらいいけど、大きなところに吸収されたりしてね。どうなの、沖縄県とか、合区しなければいけない状況になったらどこにくっつけるんだろうね。聞いてみたいですよね。

 それは、立法府が考えることだということなんでしょうけど、その結果はよく見なければいけないでしょう、司法も、最高裁も。自分たちがやった結果がどうなるかということは、ちゃんと司法だって見なければいけない。合憲と言ってたやつを違憲って変えたんだからさ。5倍、6倍でオーケーと言ってたやつを急に変えてきた。その結果、何が起きるのか。それは社会に責任を持たなければいけない、憲法上の機関なんだから。国民に責任を持たなければいかんよね。最高裁だから、司法権は独立してるけど、独立してる人間というのは、独立した立場できちんと自分の責任を果たさないかん。責任を問われないということじゃないよ。政治とか国会から独立してるというだけの話で。だと私は憲法を理解してるんですけどね。以上です。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 


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