• 背景色 
  • 文字サイズ 

7月28日質問項目5

5.ビッグモーター、損保ジャパン
○山陰中央新報:何度もすみません、山陰中央新報の高見です。

 ちょっと話題は替わりまして、直接島根と関係があるかも含めてなんですけど、ビッグモーターの関係で、全国的に大きな問題に、島根県にはないかもしれないんですけれども、損保ジャパンとか、損害保険会社との関係とかも指摘されてて、影響は広がってるかなというのもありまして、一連の問題について、ちょっと知事の御意見といいますか、聞かせていただけますでしょうか。

 

○丸山知事:ちょっと中身は、ひどい内容、報道されてる内容が事実だとすると、過大請求ですよね、何か車両が壊れてないところを壊して、それで修理代を請求してるっていう話だったり、1台当たりの修理代のノルマを設定するとかっていう、何というか、受けたもの、増やしようのないもの、壊れたものを直すのに、そこで修理金額を上げる余地なんかないのに、そんなものにノルマを設定してたり、大分ひどい内容ですけど、問題は、車検という制度も法律の制度ですよね。企業としての信用問題という話と、そんなところに法定の手続を任せていいのかという話と、法律上、認定されてる水準を満たしてると言えるのかという話と、あと、さっき言われた保険の話、いろんな行政の制度が絡んでる。

 私の感覚でいうと、一番仕事してないのは金融庁。国土交通省は、まだ自動車の修理とか車検とかの関係があるから、立入検査をするとかしないとかなってるけど、私の感じでいくと、みんな、何であんな修理代金が増えるようなことがやすやすとできたかというと、それは保険会社が払ってくれるからですよ。保険会社が保険金として払ってくれるからです。個人が持ち込んだ修理だったら、こんなとこ壊れてないといって問い詰められるところが、中身も見ずに払ってくれるっちゅうところがあるんでしょうね。だから、保険金で払ってくれるから、あんなことがやすやすとできてしまう。それはだから保険会社と癒着してたんじゃないかというふうに疑われている。出向者もいる、跡取りと言われた副社長も損保ジャパンの前身の会社にいた。で、社長と副社長は辞めたけど、新しく社長になった人が真っ先にやったのは、業務で使っていたLINEを全部削除しろという隠蔽工作を指示してると。そんな状況で、証拠隠滅をしますと宣言してるような案件を、報告を待ってるとか、疑われている人間の第三者委員会の報告だけ進んでるとか、何かそんなもう、何のために監督官庁があるんだと。金融庁、やる気がないなら金融庁長官も監督局長も辞めてしまえと。

 いや、本当ね、損害保険会社って免許制なんですよ。国の免許が要るんだよ、銀行と同じで。だから、私からすると、業をやることも免許が要る、そして個別の商品も認可が要るんですよ。だから、自動車の車両保険、これだけの保険料を取りますとかっていう料率設定とかまで含めて、その保険商品に認可をもらってるわけですよ。その認可してるのは金融庁だよ。その自分が認可した商売の中で、みんなが信用して、国民が信用して払った保険料から、やすやすと払う必要のないものが出ていってる。それはなぜか。それは、普通考えられないんだけど、普通は考えられない。保険も2種類あって、割戻し、年間で精算をして、もらい過ぎたやつを返す保険もあります。損害保険の場合は基本的にそんなことやってない。生命保険の場合だと、共済の中でそういう割戻しみたいなことをやってるけど、これは取りっ放しなんですよ。取りっ放しだから、余分な修理代を払っちゃうと、自分の会社の収入が減っちゃうわけですよ。上場企業がそんなことするわけ、本当はないわけ。その損得からいったらあり得ない。あり得ない。普通こんなことやるわけないわけ、自分が損することを。でもやってるわけ。

 つまり、私からすると、ちまたで言われているゴルフボールで穴ぼこを作って余計に修理させてるとかっていうことを大きな修理会社が一生懸命やったとしても、赤字になってないんだよ。それは何かというと、私からすると、ほんなら損害保険会社が払わせてる保険料なんて、ばか高いんじゃないかと。こんなことやったって赤字にならないような保険だったら、もう保険料率が高過ぎるんじゃないかと、私はまず思う。

 もう一つ、何でこんなことを損保ジャパンという上場企業がさ、利益を第一に考える会社がやるかというと、それは、私が報道で見る限り、考えられるのは、自賠責保険の取扱いを優先的にやらせてもらってたんじゃないかという、そういう疑惑ですよ。でも、それはもともとの問題として、どれくらいの保険料が要るよといって料率決めて売って、認可を受けて売ってるやつを、損害を水増ししても構わない、そんな商品の管理をしてる。修理代金の支払いだって、自分の商品の管理だよ。出さなくていい金を出して、その大本は保険料だから、国民というか、お客さんから取った金を、そんな、申し訳ないけど、あんな会社にどんどん突っ込んでやっていいなんてなってるわけがないよね。なってるんだったら、それはもう、その制度自体が破綻してるけど。自分たちが認可した商品が、ちゃんと売られて管理されてるかどうかって、責任持てよと。何であんなことしてるかって、金になるからだよ。その金の元は何かって、保険料。保険だよ。だから、そこに損保ジャパンが癒着してるんじゃないかと疑われてるわけだから、さっさと立入検査入れよと。

 皆さんは、何のために給料もらってるんですか。金融庁なんかやめて、銀行庁になったらどうだと、保険の監督などやめてしまえと。地方銀行が何かろくでもないことをしたら、真っ先にもう、鬼の首取ったようにいじめ上げるのに、でかい上場企業だったら、何か指くわえて見てるんだと。何か先輩が再就職でもしてんのかと。ちゃんと国民が、国が認可したもんだから、国が認可した会社が売ってるもんだからといって信用して買ってるんだからさ、その信用を、自分がやったことに対する責任取りなさいよと。何か自動車修理の問題だとかって、そんなことじゃ、給料払えないでしょう。給料返せよという感じ。

 本当ね、みんなから集めたお金をちょっとくすねるぐらい、いいだろうっていうふうにやってるわけですよ。保険という、自分が認めた商品を使って集めたお金が、払った人からすると、そんなことに使われちゃおかしいだろうという使い方を組織的にやってる。自動車修理会社があって、そこと自分が免許を与えた一部上場企業が癒着してるんじゃないかと疑われていて、大本の会社がLINEを削除しろというふうに新社長が堂々と宣言して、証拠隠滅をしますというふうに宣言してる。それで何か、冷房の効いた部屋で麦茶でも飲んで仕事してんのかと。という怒りが込み上げてきます。私からすると、どいつもこいつもだよ、本当に。

 ビッグモーターという会社もろくでもないけど、ビッグモーターという会社の経営陣がろくでもないけど、間違いないのはね。だから、新社長だって、もう辞任もんじゃないのか。責任取って辞めた会社の後任の社長が、あなた、隠蔽行為を指示するって、もう一回そいつも辞めたらどうなんだという感じがするよ。そんな会社に余計な金を垂れ流してた、自分の監督下にある会社があるのに、ぼうっとしてる役人がいる。国民がちゃんとした商品だと思って保険料を払ってる、その金をむざむざと流出させてるような会社がいるのに、何か会社の自己調査を待ってる。どこまで能天気なんだって感じ。

 ともかく、無駄遣いされてるのが人の金だと思ってるんだろうけど、自分が認めた商品を信用して買ってくれた国民の金が無駄遣いされてんだという感覚で仕事してないっちゅうことだよ。

 私からすると、報道に書かれてる事実が、とか報道で文春のことが、書いてあることが事実だとすると、私は、地方公務員法違反かもしれない、法律に反するかもしれない、最終的には刑務所に入らなければいけないかもしれないけれども、書かれていることが事実だったら、警視庁のあの刑事さん、立派なもんですよ、立派な公務員だ。日本はまだ捨てたもんじゃないと思う元公務員さんですよ。それに比べて、この金融庁は一体何なんだと。そんなんだったら、地銀とか相手にそんな偉そうなこと言うんじゃないと。小さな会社だったら、もう何か、いじめ倒すくせして、でかい会社になった途端に、何かもうね、手を後ろに回して、ぼうっと見てるって、いいかげんにしろと。本当に最悪の公務員と、(元公務員の方について)まだまだ日本は捨てたもんじゃないと。というか、日本の歴史でいうと、現場は立派だけど、中枢が出来が悪いと。日本陸軍も、兵隊は頑張ったけど戦略がなってない。参謀本部がぼろくただったと。軍令部がぼろくただった。そんな感じですわね。

 東京にいる人たちが、本当にもう、まあ無責任だね。東京の偉い人たち(国の省庁職員)はね。ただ、現場でやってる人は、やっぱりそれは誇りを持ってやってるわけだ。なぜか分かりますか。人がこれ、一人殺されたっちゅうことを放置しちゃいけないってこと。それなぜかと。日本という国では、人が一人死んだって、まともに捜査されないなんて国民が思うようになったら、警察は信用されないと。なんて思われたくないからでしょう。これが治安を守ってんだよ、そういう仕事の仕方が。

 外国に行けば、死んだって、まともに捜査されないということがあり得ると思われてる国というのは結構あるわけです。麻薬の、コカインの、あの大きな組織のトップは捕まったけど、刑務所の中で優雅な暮らしをしてるって、よく聞くでしょ。治安というのは、警察があるから守られるんじゃない、警察がちゃんとした仕事をするから守られるんだよ。それはどういったとき、人が傷つけられるとか、人のものが取られるとか、人の命が取られるっていうものを、ちゃんと調べて、ちゃんとしょっぴくべき人間をしょっぴく、冤罪を起こしちゃいけないけどね。でも、冤罪を起こしちゃいけないからといって、捜査しないというのもよくない。そちらの方向での問題提起でしょう。

 だから、そういうことをちゃんとやってる人がいるのに、やらない人もいる。現場でやってる人は一生懸命やってるのに、その現場を動かすような大きな指揮権を持ってる人たちが、何か真面目にやってるように見えないと。いや、私は警察庁長官のことを言ってるわけじゃないけどさ、金融庁長官のことを言ってるんだけど。

 でもね、本当、警察の幹部の皆さんは、はっきり言って、今回の実名で証言をした元警察官に感謝すべきですよ。日本の、日本人の、日本の警察に対する信頼がちょっと回復したと思います。いろいろ、ちゃんと捜査がされないんじゃないかというふうな週刊誌報道が一時期ありましたけど、そんなことじゃよくないと思って現場はやってくれてるのではないかというふうに思わせてくれる話だと私は思います。

 それに比べて、その爪のあかでも飲まなければいけないような仕事の仕方を金融庁がしてる。それはなぜか。自分のお金、人が汗水垂らして払ってる任意保険の保険料がどう使われようが知ったことかというふうな仕事をしてる人がいるということでしょう。そんな人間は、もうその仕事を離れろと、さっさと退職金もらって辞めてしまえと、本当に。という感じがしますよ。もう金融庁長官も監督局長も、みんな辞めちまえって感じだ。こんな、自分がやった商品がこんな扱いされて、そんなん許せないと思わないのかと、あなたたちは。社長を呼びつけて、どないなってんだと、やったのかと、あなたたちはと。何か自宅の前か何かで、何かマスコミに答えてたけど、あんなの呼びつけろと。来るだろう、金融庁長官だったら。もうぼろぼろ、ぼろぼろ話が出てきてるけども、本当に。

 いや、もう損保ジャパンという会社が本当に存在していいかどうかということだと思いますよ。いや、免許業として保険業務をやらせていいかどうかが問われてる状況だと思いますよ。個別の商品の話じゃなくて、こんな組織に損害保険というものを扱わせていいのかどうか、それが問われてるんだと思いますよ、自賠責だって何だって。

 国の認可もらって、国の免許もらって、国の信用の下に商売してる人間が、国民、一般消費者、契約者を、言葉悪いですけど、へとも思わないような、そんな監督行政やってるんだったら、異動希望を出して、もっとやる気のある人にやってもらったほうがいい。私が週に3日ぐらい行ってやってもいいよ、本当に。お盆休みだったら行ってもいいよ、本当に。損保ジャパンの社長のヒアリングぐらいだったら手伝ってやるよ。リモートでやってやるよ、本当に。

 本当にみんなね、ビッグモーターも問題だけど、損保ジャパンも問題だよ。だって、要するに自分のお客さんからもらってるお金を、払う必要のない金を払ってるんだから。まず株主に対しても、会社に残すべき利益を流出させてるからね。多分会社の理屈としては、自賠責の取扱高を増やす、回してもらえるから、その分手数料が増えるから、その範囲内で出ていく分には、トータルとしては損害は起きてないという、そういう多分管理会計だと思いますけどね。普通は損すること、しないんですよ。それに見合ったメリットがあるからやってるんだと。多分それを特定して、そんなことするなと言わなければいけないのが、会社自体がやってんだから、それは監督官庁しかないでしょう。で、これ以降も損害保険を扱わせていいのかどうかっちゅうことを検討するんでしょう。

 お客さんが全部逃げていくということもあり得るだろうけどね、ビッグモーターと同じで。我々だって、やればいいんだから。別に、ほかに会社あるしね。この1社しかないわけじゃないから。という感じです。

 東京本社の皆さん、各社におかれては、ちゃんとそういう、国土交通省の自動車局の話じゃ済まないんです、これは。何でこんな金がほいほい出ていくのかと、何でこんな、自動車所有者が認識しないような破損の修理費がほいほい出ていくのか。あり得ないことが起きてるのかということは、これは保険という制度が乗っかってるからなんです。それ以外に考えられません。

 


お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp