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3月13日質問項目2

2.宿泊税
○山陰中央新報(高見):松江市が導入を検討する宿泊税の関係について、ちょっと伺えればと思います。

 検討委員会の報告書では、修学旅行の方を除いて、基本的には全宿泊者を対象にするというようなところで、松江市に先日言ったんですけれども、知事は以前、この会見で、広く県民目線で見ると、出張とか通院とかいうところへの配慮が必要というような御意見を言っておられたかと思うんですけれども、松江市のこの状況を、所感をちょっと伺えますでしょうか。

 

○丸山知事:今、高見記者から御紹介いただきましたとおり、私は、県庁所在地でありまして、県が全市町村なり全県下から人に来てもらうという行事を開催する場所でもありますし、島根県何とか協会とか民間の団体においても、本部所在地が松江にあって、県下から人に集まってもらうという、そういう会議を開くことは多々ありますし、そういう会議に夕方、意見交換会というのがつくケースも多々あります。それのみならず、つまりビジネス利用ですね、ビジネスで泊まるという方がたくさんおられます。そして、通院ですよね。島根大学医学部とか県立中央病院の通院のパターンですと出雲かもしれませんけれども、松江日赤、松江市立病院といったところに、特に隠岐からですと通いは難しいということで、通院ですら1泊されないといけないというケースもありますし、残念ながら、隠岐の島前、島後、いずれも出産をしていただくための医療体制が完備できておりませんので、通常、臨月になられた妊婦さんは松江に出てこられて、そして出産をされると。だから長期滞在されてというケースもあります。それらをひっくるめて、松江市の観光行政に財政的な負荷をかけてるとか、コストを生じさせてるとか、松江市の観光施策の受益を受けてるという人たちというふうに認識はとてもできないですよね。そういう人たちに税を負担してもらう理屈は一体何なのかと、ないでしょうと私は思ってるわけです。

 ちょっと報告書を私見てませんけど、山陰中央新報さんの今日の記事の見出しでも入ってますけど、修学旅行生免除を求めるんだったら、それ以前にやることあるでしょうと。それは松江城を見る人、でも学生だったら免除するんだったら、松江城も見に行かないし、宍道湖の湖岸に行くわけでもない。そんな人から何で取るのという答えがないでしょうと私は思ってますので、ともかく今回の検討委員会の報告内容というのは、はっきり申し上げて、税収を使う側、つまり松江市から税収を基に給付を受ける側、支援を受ける側の方々が多数で、税収を負担する、取られる側の観点からの検討がちゃんとできてるのかというのは甚だ疑問ですので、ちゃんと松江市で案をつくられるときには、私のような意見もあるし、ほかにもいろんな意見があるでしょう。そういうことを含めて検討していただきたいと。私の個人的な意見で申し上げますと、特別徴収義務者に対する配慮をするぐらいだったら、納税者に対する配慮をちゃんとすべきだと。

 もう一つ言うと、特別徴収義務者、これはつまり旅館、ホテルの人たちに税を徴収してもらうという手続にならざるのは理解しますから、そこで免許証出せとか住所がどこだとか、煩雑な手続を求めるのは難しいというのであれば、それは一定の金額の目安を設けて、一定の金額以下のものをビジネス利用というふうに整理して、いわゆる免税点を設けるというふうに取られてる例はあるわけです。やってないところもあるけど、私はやってないほうがおかしい、やってるほうが正しい、正しい税制をやってほしいと思っておりますので、松江市がこれから案を考えられて、パブリックコメントをされるというふうに伺っておりますので、その動向を注視していきたいと思ってますし、注目するだけじゃなくて、その中身に私が納得できない内容、免税点が設けられてないようであれば、島根県知事としてパブコメに意見を出します。当たり前です。

 私は、法律の制度上、この税制を設けることに当たって直接の権限はありませんけども、意見を出すことはできますから、一パブコメに意見を出せる立場の人間として、免税点が設けられてないような案で出てくるのであれば、免税点を設けないのはおかしいという意見を、島根県知事としてちゃんと理屈を整理して起案をして出すというつもりです。個人の意見じゃありません。

 

○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございます。

 

○読売新聞(松田):すみません、宿泊税でちょっと確認させていただきたいんですけども、先ほど、最後のほうに、今後行われるであろうパブコメで、松江市民としてではなくて、島根県知事として意見を出すということでしたけども、すみません、そのやり方の形としては、どういった形で意見表明されるということなんでしょうか。

 

○丸山知事:パブコメは、だから、メールか何かで、メールとかで送るんでしょうから、メールで送るんじゃないですか。別に特別扱いしてくれとは思わないので、一般のパブコメを出すやり方でやりますよ。

 

○読売新聞:そこに島根県知事と書いて……。

 

○丸山知事:うん。私は、ちゃんと担当部署で検討して、それを課長、部長、そして副知事がチェックして、それで私が決裁をした上で、組織としての意見として出すつもりです。だから島根県知事として出す。駄目か。おかしいかな。

 

○読売新聞:いや、イメージで、何か文書みたいな形で出すんじゃなくて、もう本当に通常のパブコメの意見の中、メールで送る中で……。

 

○丸山知事:出したら、それはプレスにお知らせはしますよ、県としての対応だから。そのタイミングではね。ただ、渡すから誰か出てこいとか、そんな立場でもないので、普通に、ほかの人と同じやり方でやるつもりですけども。

 

○読売新聞:分かりました。

 

○丸山知事:でも、今の案は答申の案なので、松江市が考えられる、最終的に答申を受けてどうされるかということを決めて、それがパブコメに付されるわけです。なので、その時点で適切な免税点が設定されていれば、そういう意見を言う必要はないでしょうね。それが入ってないようであれば、残念ですねでは終わらせないと。意見をちゃんと伝える。再考を促すというつもりです。それがパブコメの趣旨でしょうから、広く意見を募る。

 

○読売新聞:分かりました。

 

○NHK:NHKの川邉です。

 すみません、宿泊税の関連で、免税点について、パブコメ、松江市の出してくる案によってはパブコメを考えてるって話なんですけども、免税点で、要は金額に応じて、これ以下は例えば課税されませんとか、その辺がどうなってるかによってパブコメを考えてるっていうことでよろしいですか。

 

○丸山知事:そういうことです。ビジネス利用を想定して、そういう人たちがそういう金額以下で宿泊したときには税を負担しなくていいという、そういう宿の選択をすることで税負担を回避できるというふうな、ちゃんとした余地をつくっておくべきだという考えです。


○NHK:分かりました。

 


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