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2月20日質問項目4

4.竹島の日
○NHK:NHKの猪俣です。お願いします。

 

○丸山知事:お願いします。

 

○NHK:あさって、竹島の日が迫ってるということで、今日も食堂行ったら、竹島カレーが供されてて、県民の方への意識の醸成というのも取り組んでいらっしゃるのかなと思うんですけども、一方で、世論調査を見ると、関心もちょっと下がったというデータもあって、今年の式典に対して、知事としてはどういう思いで臨みたいのかというのをお願いします。

 

○丸山知事:竹島の日の式典は、私が就任した最初は、令和2年の2月の22日、ぞろ目ですね。令和2年の2月の22日が最初です。そのときは、ちょっと国内的にはコロナ、たしか横浜のクイーン何とか号とかって話ありましたけど、島根県としては特段の対応をやらなかった、フルの形で開催しましたが、令和3年以降は人数を絞って、たしか一時期は50人ぐらいでやったこともあったぐらいですけども、今回は通常の形で開催をさせていただきますので、そういった意味では、コロナの感染拡大という意味での制約なく開催できる久方ぶりの式典ということでありますので、多くの方々に御来場いただきまして、講演等も行いますし、政府から政務官、内閣府からは政務官に来ていただいたり、国会、各党の代表の皆さん、また領土議連の先生方からも来賓の御挨拶などをいただく予定にしておりますので、多くの方々に御来場いただいて、領土権確立に向けた、特別決議も用意しておりますので、関係者の認識を一にして取り組んでいく一つの契機としていきたいという考えであります。

 

○NHK:ありがとうございます。

 

○山陰中央テレビ:すみません、山陰中央テレビの安部と申します。

 すみません、今出た竹島の関連の、竹島の日の関連でちょっと質問なんですが、今年も既に政務官が出席ということで、当初、県が求められていた首相であったり担当大臣の出席がまたも見送られたというところの結果になってますけれども、ここに対しては、知事としてどのように受け止められてますでしょうか。

 

○丸山知事:これは去年とかおととしも言われたんですけど、竹島の日の式典を島根県がやってること自体で、もう駄目なんですよ。私、島根県が竹島の日の式典を松江で開催して、そこに領土担当大臣に来てもらったら満足かというと、全然満足じゃないわけですよ、全く。竹島の日を北方領土と同じように閣議決定で、たしか1月28日だと思いますけど、政府の場合は、決めてもらって、式典を政府主催で東京で、まあ政府主催だったら松江でもいいですけど、政府主催でやってもらうというのが我々の要望ですよ。だから、もうその時点で、そうではないということ時点で我々の主張が通ってないので、正直言って、大臣なのか政務官なのかってことは五十歩百歩の世界だと私は思ってるんです。

 大臣に来てもらってありがとうございましたって言えませんよ。大臣に来てもらったらいいんだっていう話は、我々の要望とは相入れないでしょう。政府が、総理大臣が出席されて、政府主催でやるべきだと言っているんです、我々は。総理が出席されてやるべきだと。厳密には分かりません。北方領土の式典と同じようにやられるべきだと言っている。我々が来賓で行くべきだと思ってる。我々が来賓で呼ばれる側だと思ってる。そうでしょう。そう思いませんか。

 いや、島根県の要望は、常にそうですよ。政府が閣議決定で竹島の日を決めて、島根県が条例で決めてる日は、これは島根県の中で、いわゆる隠岐郡に編入しますというふうに決めた日として2月の22日だけど、政府は、何だっけな、明治38年かな、の1月の28日に閣議決定で竹島を島根県、そして今で言う隠岐郡に帰属するんだということを改めて確認する閣議決定をしてるわけです。だから1月28日を日本国の竹島の日にしてもらうと。そして、その日に政府主催で式典をやってもらうと。政府主催の式典をやってもらう。なので、主催者は政府、我々が呼ばれる側というのが正しい姿ではないかと言っている。なので、その状況になってない時点で不本意です、まず。なので、島根県が竹島の日の式典に大臣に来ていただいた、仮にそれが総理大臣でも、だから満足ですと言える立場にないんです、島根県知事は、島根県は。そうですよね。そうなんですよ。誰が出席するかっていう問題じゃなくて、誰が主催すべきものかということからずれがあるということなので、そのレベルじゃないんです。

 

○山陰中央テレビ:分かりました。

 

○丸山知事:もう一つ前のところで。

 

○山陰中央テレビ:なので、知事として、そもそも政府主導で開催すべき……。

 

○丸山知事:主催でね。

 

○山陰中央テレビ:主催で開催すべきであって、今回、政務官が来ること自体も、それもおかしいというところではありますけれども、では、当日、政務官など国の関係者もいらっしゃいますけれども、そういう政府主導で実現するために、知事としては何か、どういうところを国、政府のほうにお伝えするみたいなお考えはありますか。

 

○丸山知事:これって、私に聞くか。

 

○山陰中央テレビ:知事が今……。

 

○丸山知事:政府に何かをさせるのは、県知事の仕事かね、そもそもが。政府に対する一番影響力持ってる人、誰。国会議員だよ。こんなことを何で島根県がやっているのだということだ、地方政府が。外交、防衛なんて、うちの仕事じゃないぞということじゃないの。

 もうそもそも、そういう意味において、皆さん方の認識がずれてんだよ。定例会見があるから俺に聞くけどさ、聞きやすいから聞くけど、そんなんじゃ駄目なんですってことじゃないの。あなた方が聞きやすい人に聞いてるから、私は定例会見でちゃんと県民に対して説明しなければいけないので月2回、やらせてもらうから、それは答えますけど、本来、誰がやるべきことかと、誰に聞くべきことかってことは、それは皆さん、よく理解してくださいよ。違いますか。地元だからね、一番ね。

 

○山陰中央テレビ:知事が先ほどそういうふうに、やはり政府主導でやるべきという強い御意思を示されたところもあるので、やはりそういったものが……。

 

○丸山知事:いや、すみませんけど、これは昔からですよ、昔からです。政府主催で竹島の式典を開催すべきだ、それから竹島の日を閣議決定で決めるべきだというのは一貫してずっと言ってることで、私になってから言ってることじゃありませんから。

 

○山陰中央テレビ:はい、分かりました。

 

○丸山知事:確かに大臣の出席いかんの話について、もうそれ以前の問題だというふうに言い出したのは私からかもしれませんけど、筋論からしてそういうことですよ。本来我々が求めてる100点満点はどこかというと、さっきの100点満点に戻るけど、まあまあそういうこと。

 はっきり申し上げると、何で政務官なんだという話を、来られてる政務官に言うこと自体は、それは失礼でしょ。政務官は、大臣が行くと言ってるのを邪魔して、阻止して来られてるわけでもなくて、内閣として誰が行くべきかということを決められて、内閣府の担当政務官に出席されるべしという役回りで来られてるわけなので、来られてる方にあれこれ言うというのは、礼を失するでしょうから、そういうことは、私は申し上げません。ただ、大本として、それは島根県が式典を開催する中でいうと、それは政務官よりは、それは副大臣、副大臣よりは大臣に来てもらうほうがいいはいいですけど、でも、大本の大筋は、こんなことを島根県がやってるということ自体がおかしいということだと思います。少なくとも政府もやるし、島根県もやる。多分本来的にはですよ、本来的には、島根県がこんなことをやらなくて、政府だけで物事が進んでいくというのが一番いいことだと思います。こんな外交交渉、まあまあ県土の回復という意味において県政マターかもしれませんけど、あまりこういうことを県費を使ってやってるということは、島根県としては望ましい姿じゃないというふうに私は思ってるんですけどね。

 

○山陰中央テレビ:分かりました。ありがとうございます。

 

○丸山知事:なので、あさって同じ質問があっても同じ答えです。

 

○山陰中央テレビ:当日もまたそういった意思を示していただければ。

 

○日本海テレビ:日本海テレビの宇山と申します。

 竹島の日について改めて伺いたいですが、知事のそもそもの考え方というのはお聞かせいただいたんですけど、その上で、改めて今度の竹島の日に、どんな一日にしたいなと思うのと、島根県として今後、竹島の日をどうしていきたいか、知事のお考えをお聞かせください。

 

○丸山知事:多くの方々に御来場いただける状況になりましたので、多くの方々、また、メディアを通じて日本全国の皆様に竹島問題の重要性、また、それを求める島根県民の強い思い、そして日本国としての課題としての重要性、必要性といったことを御理解をいただく絶好の機会でありますので、そういった成果が上げられるように努めていきたいというふうに思っておりますし、今後、竹島の日の式典をどうしていきたいかということでいくと、将来的には、返還されればやる必要なくなりますので、こういう式典をやらなくていいようにしていきたいというのが、竹島の領土権を確立して、または政府できちんと旗を振ってもらうような状況をつくって、島根県で式典をやらなければいけないというような状況を早く脱するようにしていかなければいけないんじゃないかというふうに思っています。

 この式典をもっとでかくしていくとかっていうことが目標じゃ、実は全くなくて、島根県がこういう式典をやらなくていいようになることが、問題が進展していく状況だというふうに思ってます。

 


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