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2月20日質問項目1

1.子ども医療費
○山陰中央新報:山陰中央新報社の白築です。よろしくお願いします。

 

○丸山知事:お願いします。

 

○山陰中央新報:初めに、子ども医療費のことでお伺いします。

 先日の議会の開会日と全員協議会の場で、知事御自身のほうで、市町村と協力しながら高校生までの医療費助成に取り組む考えを表明されてまして、この点でちょっと2点伺いたいんですけども、1つは、全員協議会の後の常任委員会での委員の方からの質問にもありましたけども、今、自己負担の面では、まだ市町村にばらつきがある状態で、この点、将来的に県としては埋めるようなお考えがあるかということ……。

 

○丸山知事:ないです。この前の段ボールの授乳室のときに言ったけど、何を、これまで高校生までって、実際やってなかったところがあるのを改善すると。やった途端に、何で無償化しないんだとかって、何でそんなことをいきなり言ってくるのか、さっぱり理解できないです、私。無償化がいいんだったら、中学生まで無償化するってやってもいいけど、高校生になった途端に支援がなくなるのと、どっちがいいんですか。何か分かんないけど、90点だからって、マイナス10点足りないじゃないかって一生懸命言うような、そんなことをやってて、世の中、よくなるのかい。それにお金は要らないのか。ただでなんかできないんだよ。3億を超える財源を投入してやるっていうのを、もっとやれと。やれるんだったらやってますよ。だって、東京都じゃないんだからさ、こっちは。

 ばらつきがあるって、ばらつきがあるんだったら、ないところがあるのと、ない、あるって、どっちが大事なんですか。自己負担がそんな、1割とか取ってませんよ、定額負担ですよ。おたくの会社、一部助成とか書いてあるけど、一部定額負担を取ってるだけですよ。そもそも何か制度を理解してないけどさ、ほとんどの医療費を負担するんですよ。自己負担まで含めてどれぐらいの金額か、あなたたち、数字押さえてますか。ほとんど助成してますよ。一部助成じゃないよ、一部自己負担が残るってだけの話だ。そうでしょう。違いますか。

 私は、医療費の助成を無償化することよりも、事実上義務教育となっている、つまり子どもさんをみんなが扶養しないといけない、18歳まで。18歳になる年度の3月末まで、これほとんどの親御さんが扶養しなければいけない。医療費を負担しなければいけない。そのときの最後の3年間、支援がないと、いきなり途切れるという状況を改善するほうがよほど大事だと思ってやってるんです。

 それは、できればやりたいです。だから目指さないということはないけど、そこまでやり切れないから、こういう結果になってるんですよ。しかも、これは県が、県だけで負担していくということは限界だから、高校は市町村単費でやるんですよ。県だけでもできない、市町村と協力しないとできないですよ。東京とか大阪の高校無償化は都とか府だけでできてるけど、そういうことができるのは限られてますよ。

 だから、私は、限られた財源をどっちに使うかと考えたときに、市町村の皆さんと相談をして、市町村の皆さんからも意見を伺うとそっちだからさ、無償化にこだわって、中学生まで無償化にするのを並べるよりも、高校生まで経済的負担がほとんどかからないようにするということのほうが大事だという御意見をいただいたので私はそうしましたけど、私は受け身ではありますけど、その判断、正しいと思う。

 何か、申し訳ないけど、そんな議論してると、みんな何もやらないのが正しくなりますよ。段ボール授乳室じゃないけど、何か100点じゃないからってね、あれこれ言われるからやめとくかってなるんですよ、人間。そんなモチベーションの湧かないメディアチェック、何か生産的じゃないと思いますよ。そんなことよりも、チェックすること、いっぱいあるでしょう。と私は思っております。

 いや、県議会でいろんな議論があるかもしれない。でも、それは追加の財源が必要で、今の財源ですら、全体のスクラップ・アンド・ビルドの中でやっていかなければいけないという状況ですよ。それは無償化が望ましいでしょうね。望ましいけど、現実的に、中学生まで無償化をするとかっていうやり方なんかよりも、できるだけ、どこかの時点で支援が途切れるというふうな地域が発生してるという状況を改善するということのほうがよほど大事だと思って私はやってます。

 医療費は無償じゃないといけないっていう話っていうのは、無償は望ましいけども、それは高齢者医療だって無償が望ましいってなりますよ。現役世代じゃない、年金だけで生活してる方だって、国民健康保険、後期高齢者、負担はありますよね。

 基本的に医療とか介護って、自己負担があるんですよ、大前提が。だって、医療にかからない人もいるんだから。サービスを受けて、その一部を負担するというのが一般的なので、ないほうがそれは喜ばれると思いますけど、あるないでいうと、高校になった途端になくなるということがないほうが、よほど子育てに与える影響は大きいんじゃないかというのが市町村長さん方と県の共通認識になってるということだというふうに私は思ってます。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。すみません、決して方針を否定したかったわけではなかったので、すみません、言葉足らずでした。

 

○丸山知事:いえいえ、決して、言葉が強くなったのは、ちょっとよくなかったです。失礼しました。

 

○山陰中央新報:関連で、一連の説明の中でも、要望に対しても、知事御自身もおっしゃってましたけども、本来であれば国がやるべきことというふうには議員の方も含めておっしゃっていて、今回、国の動きが鈍い中で、県が率先して動いたというところなんですけども、改めて国に対して求めていくことについてのお考えも伺えればと思います。よろしくお願いします。

 

○丸山知事:改めて求めていくつもりです。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 

○丸山知事:白築さんからの御質問で、ちょっと言葉が過ぎたとこありますけども、今直ちにというか、今提案してる内容というのは、財源も含めて、これがベストという形で考えて出しておりますので、それにさらに追加の財源を相当に必要となる無償化を直ちに追加できるといった状況にはないというふうに認識してるということですし、なので、無償化しないと言い切るわけではないですけど、今直ちにというのは難しい。御要望を伺いながらですけどもね。という感じであります。

 


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