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2月8日質問項目4

4.宿泊税
○山陰中央新報(白築):先日、松江市のほうが宿泊税の導入を検討というところで、我が社もちょっと報道したところでして、観光振興の財源につなげるという狙いで、まだ市として正式には決定してないんですけども、まだ国内で9自治体ぐらいの導入事例しかなくて、今後、こうした議論がどう進むかもまだこれからなんですが、知事として、松江市の動きではありますけども、この動きをどう受け止めていらっしゃるか、所感を伺えればと思います。よろしくお願いします。

 

○丸山知事:島根県も水森税だったり産廃税だったり、独自課税の工夫をしてますので、独自課税の可能性を探っていくという取組自体は評価をしております。けれども、今回の宿泊税の、報道されてる内容を見ますと、一律に200円、宿泊者に対してというのは、私は、少なくとも島根県民の生活をお預かりしている立場でありますし、島根県民の皆さんの負託を受けてこの仕事をしてますので、島根県民全体の見方で見ますと、観光で松江に来てるわけじゃない方ってたくさんおられます。島根県庁、会議開いたり、あと、県西部の方ですと、やっぱり相当の時間かけて来られますから、一つの会議だけじゃなくて幾つかの仕事をして帰ろうと思うと宿泊をしないといけない。または会議が早いと、前の日から入っておかなければいけないという方はたくさんおられますので、県庁に来るから松江城が視界に入ることはあるかもしれませんけど、観光なんて一切してませんという人からも、県民からも200円取るんですか。隠岐の島町とか、島前、島後の方々って、やっぱり、これは県議会でも御指摘いただいてますけど、透析とか、あと島前病院、それから隠岐病院では診察が難しい持病のために本土に通ってこられるという場合に、夏場で、ものすごく運がよければ日帰りで帰れるかもしれませんけど、冬はもう確実に1泊ですよ、1回の診察を受けるのに。夏だって、ほぼそんなうまい、いい時間で診察なんか入れないので、要するに治療のために松江で1泊される方もおられる。という人も200円払わなければいけないのかという大いなる疑問があります。

 そういう、何に使うかとかっていう議論も大事だと思いますけど、税を負担する人が納得感を持って払われるのかどうかという意味での検討もきちんとしてもらわなければいけないんじゃないかというのが、ちょっと報道だけですけど、報道を見た第一感でありまして、松江に、県庁所在地なので、県庁もある、松江支店というと、島根県で1か所、支店を構えるとすると、松江に構えてもらってるという、そういう県庁所在地のメリットは十分享受されてると思うんで、来ないといけない人に観光の名目で、何で払わなければいけないんだろうというお金を県民から徴収されるような制度は、これは避けてほしいなというふうに思ってます。

 観光の振興に充てるという目的税であれば、それはそういう人たちから頂くというのはおかしいじゃないかというふうに思うので、制度設計の中で、なかなかきれいにはできないでしょうけど、免税店を設ける、1万円以下とか8,000円以下とか、何千円以下、観光というのはラグジュアリーなものだと考えれば、単価の高いところからしか頂かないというやり方だってあるわけです。そうすると、廉価で泊まろうと思ってる方はそういう負担をしなくて済む、そういう、観光じゃない人が、観光じゃないんでそんな負担をしなくていいような選択肢が生まれる余地がないと、全部、全てのホテル、旅館、全ての宿泊で徴収するってなると、何で払わなければいけないのって思いますよね。思いませんか。この200円、松江の観光のために、いや、観光してませんけどって。何か、何で負担しなければいけないのっていう税になるような気がして、そういう方にとってはね。それは何かいい税制じゃないというふうに思うので、そういう意見もあるっていうことを踏まえて、詳細な制度設計、検討をしてもらいたいなというふうに思っております。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 


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