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2月28日質問項目1

1.マスクの着用

○山陰中央新報:山陰中央新報社の清山と申します。よろしくお願いいたします。

 まず、コロナについてお尋ねします。

 先ほどの対策本部会議で、マスクの着用について、個人の判断に委ねるという考えを示されました。一方で、周囲への考慮を入れるようお願いもされていて、やはり外すに当たっては、より慎重な判断といいますか、を求めておられるようにお見受けしたんですけれども、知事の認識などをちょっと改めてお聞かせ願えればと思います。

 

○丸山知事:かかったとしても軽症、無症状だから、そういう人にとっての感染防御という意味では要らないんじゃないかという、そこが過度にクローズアップされている感がいたしておりますので、それは前回の記者会見でも述べましたが、自助の観点だと思いますけども、共助の観点というのもありますので、それが全体として次の感染拡大の波を小さくしていくということにつながりますから、これは共助の世界でありますけども、最終的には公助にもつながります。感染者数自体の多さを目くじら立てないというふうなのが今のコロナに対する感染の基本的な考え方に移っておりますけども、数自体はそれほど重要じゃないかもしれませんが、多過ぎれば医療逼迫を招くということは、これは自明の理でありますので、それを避けなきゃいけないということが県民、国民の健康、命を守るということですから、そういう観点も併せて御判断いただきたいという県知事としてのお願い事でございます。最終的には、それを考慮に入れるか入れないかも含めて、個々人の御判断に委ねるという考えでございます。

 ちなみに申し上げますと、自由な判断とよく言われますけども、自由な判断というのは、自由な判断をした結果、何が生じるかについては自分が責任を負わなきゃいけないという、これは自由と責任というのはセットであります。したがいまして、今申し上げたような観点というのがあることを知らずに御判断されると、それは自分自身にも及ぶということにもなりかねませんので、念のため申し上げたということであります。

 

○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございます。

 

○読売新聞:読売新聞の林です。よろしくお願いします。

 まず、先ほどの対策本部会議の関係で、1点追加でお伺いさせてください。

 知事のほう、かねてからマスクの着用について、一律での、政府の方針ですね、懸念示されてた部分もあると思うんですけれども、今日の県の方針として、例えば何か県で独自で、政府の方針より厳しいものをつけられたりとか、そういった対応をされるような余地もあったのかなと思うんですけど、それをなされなかったのはどういった理由でしたでしょうか。

 

○丸山知事:いや、独自にどうこうといっても、なかなか県民の皆さんの御理解をいただくのは難しいでしょう。政府の方針の中で最大限いろんな問題が生じないというやり方が、どういうやり方があるのかということを考えて、一番のポイントというのは、個々の県民の皆さんに御判断をいただくというのが大原則でありますから、そこの考え方というものについて、世の中で喧伝されている単純な思考に加えて、自助の観点だけではないですよという注意喚起みたいな形でやらせていただくというのが一番御理解をいただけるのかなというふうに思ったところです。

 大きな政策としては、政府が決められたことなので、これから起きることについて政府が責任を負われるということでしょうから、その範囲内で我々としては努力できるところを努力をしていくということです。戦略の誤りを戦術で修正はできませんから。戦略が正しいことを祈ってます。

 

○読売新聞:分かりました。

 もう1点、これ多分、今の段階で聞かれてもあれだと思いますが、県庁の職員さんに関してはこれから、今後当分続けられるということですけど、これは何か、いつまでとか何か、どういう、もし仮に県職員の方も個人の判断にという、なったら、それはどういう局面かなというところっていうのは、考えありますでしょうか。

 

○丸山知事:もともと基本的対処方針に事業所でどう取り扱うかは事業所の判断ですよと、許容しますとかって書いてありますけど、政府に許容しますなんて言われなくても、当然の権利なわけです。だって、建物の所有権を持っている、そして雇用契約を結んでいる主体がそういう従業員の方に対してどういうことを求めていくかというのは、労働契約の範囲内でできるわけだから、こんなものは政府に認めてもらっているわけじゃないわけですよ。押売お断りとか、勧誘お断りとかって立札立ちますでしょう。どういう人たちを出入りさせるか、従業員に何を求めるかというのは、それは雇用者の権限の範疇なので、私は一事業者としての判断というのは、県知事の職務命令の下で勤務する人たちに、どういうふうにその仕事をしてもらうかということは私の権限、責任の範囲内なので、何をすべきかと考えて、今、理由は紙で書いてますけども、当然マスク着用して対応してほしいという県民が相当数おられるでしょう。マスクなんか自分は要らないと思われる方もおられるでしょうけど、相手がマスクしてることをけしからんと言われる筋合いもないでしょう。であれば、マスクを外してほしいと言われる方がおられるかもしれませんけど、それは過度な要求なので、マスクをつけてほしいと思われる方に合わせるというのがお客さんへの対応の仕方だし、実際に8波でも7波でも感染が拡大して窓口業務を縮小した例があります。窓口業務でなくても、内部業務でもやっぱり職員の数が少なくなって業務進捗が遅れたというところはあるわけですから、BCPですよね、業務継続をどういうふうにやるかという観点でいっても、職場で感染が広がらないほうがいいに決まってる。感染力が落ちたわけじゃないので、全く。感染力は都度都度、感染者数は都度都度増えてるわけですよね。なので、県庁としての業務を継続していく、そして県職員が相手される方々、県民の皆さんからそういうニーズが当然あるということを考えれば、ごくごく自然な対応だというふうに思います。

 もう一つ、権限上は県庁とかの中にマスク着用して入ってくださいねということまで求めるかどうかというのは、これは政策論としてはあったんですけど、そこは広く国民全体に、判断に委ねるというふうにされているので、そういう中で判断されてマスクを外された方々の入庁を認めないとかっていうことについてはやり過ぎだろうということで、そこまではしなかったということであります。ただ、実際のお客さん商売をやられてる方からすると、従業員にもつけてもらう、そして同じお客さん、同じ空間の中でマスクをつけてない方がおられると、それで売上げが減ってしまう、そういうことを望まれるお客さんが多い中で、それを認めてしまうと売上げが減ってしまうから、我が店はマスクを着用した方だけ入店を認めますというのは当然あり得ることですけど、そこまではしないと。

 結局のところは、一つの、今のメジャーな考え方なんでしょうけれども、仮に感染したとしても軽症または無症状だからマスクをしなくていいでしょという方を、自分として受け入れるかどうかということについて、他者は権利を持っているわけです。そういう方がたくさんいるところに近づきたくないというのも、それも個人の自由ですよ。そういった中で、店員さんがノーマスクで構わない、お客さんがノーマスクで構わないという人もおられるだろうし、店員さんがマスクしてない、お客さんがノーマスクだというところを使いたくないというお店の選別をされる方がおられても、それは当然のことですよね。つまりは、こういう状況になっている以上は、物すごく単純に言うと、そう思われる方がおられて、そう思われる方のことを無視していいというわけじゃないわけだから、結果的にはお客さんに、お客さんがフルで戻ってくるというのはまだまだ難しいってことですよ。マスクをつけろと言った店なんか行きたくないって方もおられる。でも、マスクをしてないお客さんがいるところに行きたくないというお客さんもおられる。どっちか選ばなきゃいけないということなんですよ。マスク着用しなくていいですよということは、マスク着用してない人がいる、お客さんがいるところに行きたくないってお客さんは控えられても仕方がないということですよね。それはみんな自由だから。だから、そういう個人の判断に委ねるというのはそういう結果を招くから、なかなかそういう考え方が、より慎重に考えられる方と、自分の自助の観点からマスクを外していいじゃないかと思われる方が混在している状況の中では、なかなかお客さんがフルに戻ってくるということは難しいですよね。だからお客さんも店を選べる、お店もお客さんを選べる、そういうせめぎ合いの中にあるってことじゃないですかね。

 県としては、お客様に、県民の皆さん、来庁されるお客さんなりに着用を求めることまではしないけども、我々がうつす側に回るとかっていうことにならないようにするということ、そういう観点と、我々が職場の中で感染が広がって、一時期、仕事が停滞するといったことがないようにする、そういう観点で今のような対応をさせていただいたというところであります。すごく自然な判断だと私は思ってますけど。

 

○読売新聞:分かりました。ありがとうございました。

 

○中国新聞:中国新聞の新山です。よろしくお願いいたします。

 マスクの着用について、先ほどの知事のお話ですと、飲食店もそれぞれの判断になるというお話だったかと思うんですけれども、今、県が安心して利用できる店として、新型コロナ対策の認証店があると思うんですけど、こちらについても同じように、やはり自由、個々の判断ということになるんでしょうか。

 

○丸山知事:いや、私は、認証店って、一定の水準を超えてるっていうところを言うわけですよ。私からすると、店員さんもマスクしなくていいというふうに決めてる認証店なんかを島根県として認証するつもりはないです。そんなふうにしなきゃいけないんだったら、この制度やめる。そんなのは認証できない。なので、国の基準がどう変わるか分かりませんけど、島根県としては、少なくとも独自で決められる権限はあるみたいなので、島根県の認証基準は、従業員の方はマスクをしてもらうということが認証基準で、それを変えられるのであれば、認証は下ろしてもらうと、下ろさせてもらうと。でないと、安心してって、御利用どうぞっていう制度の趣旨と合わないので。そんなのだったら認証制度やめてしまえばいい、そんなのを強いられるようだったら、私は認証制度やめます。そんなことにお金をかけちゃいけないと思う。ほかのことにお金を使わなきゃいけない、そんな認証を続けるぐらいだったら、というのが私の認識です。

 

○中国新聞:そうすると、また改めてそういった県としての認証制度を見直す際は、そういった方針なりなんなり……。

 

○丸山知事:いや、だから多分、変えないんですよ、私は。その基準を変えないから。

 

○中国新聞:ああ、マスクを着用するという。

 

○丸山知事:うん。マスクを着用しなくていいっていうふうに全国モデルは変わるのかもしれないけど、うちは変えないということになるんだと思います。ほかで変えるところが出てきて、それを変えるというところは、ほかのところでは出てくるかもしれないけど、マスクについては、私は今の基準を継続をしていくというのが、お金をかけてセレクションしている意味がなくなっちゃうので、そこを変えるつもりはない。

 

○中国新聞:分かりました。

 

○NHK:NHKの猪俣です。お願いします。

 ちょうどあしたが卒業式のシーズンということで、マスクの着用の、今回、子どもさんも今、どうしようかなって悩まれてる方もいらっしゃるのかなと思いつつ、結構新しい門出を踏み出すとき、タイミングで着用というのも個人の判断に委ねられるということで、何か改めて知事、若い方々へのメッセージがあれば、ちょっと伺いたいなと思うんですけど。

 

○丸山知事:いや、大人としてのアドバイスとして申し上げると、迷うんだったらつければいいと思いますよ。物事は、マスクを外して何を得るかというそろばん勘定が合わないのであればつけとけばいいと。マスクを外すことが卒業式の中で自分としてどうしてもやっぱり大事だっていうことであれば、迷わずに外されればいいと思うし、どうしようかなって悩むぐらいだったら、安全策というのが、子どもさんの選択としてはやっぱりチャレンジングにリスクを取れっていうのが大人のアドバイスの仕方じゃないと思うので、迷うんだったら安全策じゃないのっていう感じですね。

 

○毎日新聞:毎日新聞の目野です。

 2月13日に県教育委員会からマスク、卒業式に関する通知とかが発表されたと思うんですけども、それを受けて、2メートルの目安とか、そういうのが示されたと思うんですけども、知事として、この通知、内容の受け止めとかありましたら教えてください。

 

○丸山知事:まあいいんじゃないですか。いいと思いますよ。

 

○毎日新聞:具体的に何か。どういうところがとかありますか。

 

○丸山知事:いや、2メートル間隔とかね、かかっても軽症、無症状だからいいじゃないかという思想じゃない感じでできてると、全体として。非常に慎重に考えられてる、よく練られた通知だというふうに思ってます。

 

○毎日新聞:ありがとうございます。

 

 


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