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9月7日質問事項3

3.菅首相退陣

○山陰中央新報:菅首相が退陣の意向を表明されました。知事は2月に東京五輪聖火リレーを引き合いにして飲食店支援を求めるなど、政府にも物申すような姿勢を取ってこられました。改めて菅政権の新型コロナ対策への評価について、どのようにお考えでしょうか。

○丸山知事:ワクチン接種を加速化された、一閣僚ではなかなか限界がある内容を、総理のリーダーシップで数値目標を示して、数値目標以上の1日当たりの接種者数というのを実現されたということからしても、リーダーシップを発揮されたというふうな評価をいたしておりますけれども、やはり先ほど申し上げましたというか、原田さんからまとめていただきました感染拡大防止とオリンピック・パラリンピックの開催というのをいかに両立していくかということの観点では、やはり都知事と同じで楽観視された結果がこの8月の感染拡大を招いたというふうにやっぱり言わざるを得ないんじゃないかというふうに思いますので、そこは、オリンピックの開催が避けられなかっただろうと私も推察はいたしますけれども、何とか4年に一度の我が国と東京都が招致した祭典、競技会を何とか競技者の皆さん、アスリートの皆さんにその実力を発揮してもらうというところは実現してあげたいというふうな形で臨まれていれば、もっと国民の理解は違ったと思いますけれども、やっぱり大会を盛り上げるとかというところまで求められたところがやはり国民からは理解されるのはちょっと難しい内容だったというふうに思います。そういった意味では、両立がそもそも難しい課題であるのは重々承知の上ですので、大変難しい課題に取り組まれたということを含めて、敬意を表する次第であります。

○山陰中央新報:17日からは、事実上の新しい首相を決める自民党総裁選が告示されます。新型コロナ対策も含めてですけども、どういった政策論争を望まれますでしょうか。

○丸山知事:やはり安倍前総理の退任、そして菅総理が退任をされるというふうに表明される、この2つの内閣はやはり新型コロナの対応が非常に大きな課題で、それに相当の労力を割かれて、国民とのコミュニケーションにも御苦労があったという意味で、一丁目一番地はやっぱりコロナ対応ですよね。それ、コロナの感染拡大防止と、オリンピックが終わりましたので経済をどう両立していくか、ワクチン接種後をどういうふうに見据えていくかということが求められると思いますけども、これまでのコロナ対応をどういうふうに変えていくのか、何を変えていかなきゃいけないのかということがやはり、はっきり示されたほうが、これは総裁選というよりは来る総選挙、国民の皆さんの支持を得る党首として求められることではないかというふうに、一般論として申し上げれるのかなと思っております。

 そしてあわせて、コロナの影響というのは生活の厳しい方々に、パートの仕事の減少とか、アルバイトがなくなってしまうといった形で、経済的な基盤の弱い方のところにより強くマイナスの影響が出ていたり、地方の観光業が直撃をして主要産業が衰退をしているといった状況とか、国と地方の格差の問題とか、東京一極集中とか、そういう日本がもともと抱えている課題がより顕在化している状況であります。一般的に災害時、社会的な危機に直面するときというのは、そういう弱いところがよりはっきりと問題が顕在化してるという状況でありますから、そういったもともと日本社会が抱えている課題がそこかしこでより顕在化してるわけですから、そういった問題にどう対応していくのか、島根でいきますと人口減少問題、また、それに伴って生じている合区の解消といった課題もありますから、そういった日本全体、決してコロナの感染の中心が大都市だからといって、大都市の状況を治癒していけば問題は解決するというふうな、決して誤解をなされずに、日本全体を見渡して、これは党員の選挙に地方票もあるわけですし、全ての国会議員が参加されるわけですから、そういった日本全体の課題をどう解決していくかというふうな幅広い議論がなされること、コロナが中心ですけども、コロナだけにとどまらない課題について取り組まれる基本的な考え方が示されるということが望ましいのではないかというふうに思うところであります。

○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございました。


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