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9月7日質問事項2

2.新型コロナウイルス感染症

○山陰中央新報(原田):コロナ対応についてです。

 県内の新規感染者数が、5日というか、おとといが11人、昨日が2人、今日は13人ということで、8月下旬の30人とかという規模に比べると減少していると思うんですが、県内の現在の感染状況についてどのように見ておられるかをお願いします。

○丸山知事:昨日の2人に対して一昨日は11人、今日が13人ですかね、漏れもありますので一概には申し上げられないと思いますけれども、一頃の40人を超えたと、30人を超える日が3日続いたりいたしましたけれども、そういった水準からは一段抑えられてる状況ではないかと思っております。ただ、御承知のとおり、学校、小・中・高校が本格的に2学期に入ったというタイミングと当たっておりますので、そういった意味では、今回のデルタ株の特徴であります10代のお子さん方に感染が広がっているという状況で接触の機会が増えると、社会的にそういった状況がありますので、そこは増要素を抱えているということでありますから、これまでの県外との出入りによります増の勢いがマイナスになっているとしても、別途、社会活動、特に学校における活動、2学期の開始という増要素が加わっているということだと思いますので、予断を許さない。また、医療の中では、まだ自宅療養ですとか宿泊療養の方もおられますので、逼迫の状況は続いているという理解でありますから、新規感染者数が、それは入院の入り口ですからね、これまで蓄積した入院者とか自宅療養者がおられるという意味で、医療の逼迫の状況はまだ続いているということでありますから、そういった、全体を見渡していかなきゃいけないというふうに思っております。

○山陰中央新報:先ほど学校の話が出ました。これはもしかしたら県教委のマターなのかもしれませんけれども、12日まで部活動の活動の方針について、時間を制限したりだとか、そういった対応を通知してると思うんですけども、これについては、先ほどの学校でのまた感染が広がる可能性も踏まえると、延長したりしたほうがいいというような考えはありますでしょうか。

○丸山知事:安全策を取れば延長でしょうね。延長しなければ、今の状況よりも客観情勢が悪くなるというふうに見たほうがいいと思いますから、通常で考えれば延長することになるんじゃないかと。まあ延長を教育委員会にお願いすることになるんじゃないかというふうに思っております。

○山陰中央新報:分かりました。

 一方、全国で見ると、12日に全ての緊急事態宣言の解除が難しいような情勢だと思うんですけれども、宣言の延長や解除についてはどのように考えておられますでしょうか。また、県は県民に対して46都道府県との不要不急の往来自粛を12日まで求めていますけれども、これについては延長の考えはありますでしょうか。

○丸山知事:今の全地域がそのまま継続されるというわけではなさそうな新聞報道でありますけれども、当然首都圏とか関西圏、まだ数字が高い中京圏みたいなところで措置が継続されるというのは当然だと思いますし、今、県内の状況でも申し上げたとおり、医療の逼迫はまだ惨たんたる状況ですから、とても緩められる状況じゃない、緩めてもらっては困ると思っております。

 あとは、県内につきましても、先ほど申し上げましたように、学校で部活動については一部活動制限をお願いしてますけども、基本的には授業活動、日中の活動は通常どおり行っていただくということが基本でありますから、そういった増要素も抱えているわけでありますので、基本的には今のお願い事というのは継続していくというか、出張とかのお願いはもう月末まで、延長を前提として月末までとしてますから、まだ12日で終える予定のものについても延長するのが基本になるんじゃないかというふうに思っております。

○山陰中央新報:5日で東京五輪・パラリンピックが閉幕をしました。知事は東京五輪については開催と国民が求める新型コロナ感染拡大防止の両立ができなかったのではと疑問を呈されておられました。国民に協力を求めるための強いメッセージとか強い規制を発する前に、政府や東京都の反省や振り返りを求めてこられたと思うんですけれども、パラリンピックも閉幕をしまして、今の状況でそういった反省や振り返りというのがなされているような状況だと見ておられますでしょうか。

○丸山知事:心の中でどう思われているかどうかは別にして、対外的に表示される中では、政府にも東京都にもそういった兆しはないということじゃないでしょうか。この時期に感染者数が前週比40%減ぐらいで収束を見てますけれども、やはり2週間前の結果が出てるんだというふうに取れば、お盆明けですよね。オリンピックが終わってお盆が過ぎたあたりから、もし行動自粛による影響で下がっているんだとすると、そこら辺から自粛をしてもらったというふうに考えれば、やっぱりオリンピックが感染拡大に影響を与えたというか、感染拡大を助長したというふうに推定してもあまり違和感を覚えない感じはいたします。パラリンピックはあまり影響しなかったのかというふうに思いますけれども、ともかく、少なくとも8月18日、東京都内の感染者数は多分、過去3番目の5,386人確認された日ですね、その日の都議会の開会に当たって、都知事が未曽有の難局の中、歴史に残る祭典を成し遂げたことは、東京、そして我が国が持つ底力を示したものと言えるというふうにおっしゃったことからしても、全くそのような反省なり検証なり振り返りをされてるようには見えませんし、政府にもそういった発言は見られませんから、全くその兆しはないんじゃないでしょうか。

 

○NHK:NHKの浅井と申します。

 県内のコロナの感染状況、8月1か月間の感染確認が629人、全体でもかなりの数が8月1か月で出て、県内もいわゆる第5波というような状況だったかと思います。改めて8月1か月、県内の状況を振り返ってみて、どのように感じていらっしゃいますか。

○丸山知事:基本的にはデルタ株の影響が大きいのではないかと思います。唯一変わったかもしれない、これは客観的なデータはありませんけども、やはり高齢者の皆さんを中心にワクチン接種が相当程度進んだ中でこのお盆の時期を迎えたということで、これまでよりも帰省ですね、帰省に関して、帰省の受入れに関して寛容に対応された部分があったのではないかというふうに一つは思います。それ以外は、同じようにこれまでのゴールデンウイークとか年末年始と同じような自粛を県民の皆さん、強く御協力いただいたと思っておりますけれども、もともとの感染力が2倍とも言われるものですから、やはりどうしてもこれまでと同じ対応をしていても、これまで感染していなかったケースで感染をしてしまうというふうな影響が大きかったんじゃないかというふうに思いますので、そういった意味では非常に大きな影響でしたし、自宅療養が生じるという、これまでにない医療体制の見直しを行いましたので、いろんな反省事項がないかどうかも改めて振り返り、感染が一定収束に向かえば、そういった検証をしながら今後の要改善点を改善していくというふうな対応をしていかなきゃいけないと、行政側のですね。行政とか医療機関側で必要とされる支援とかを構築するということも含めて、関係者の協力がより得られやすい環境をつくっていくといったことも含めて、デルタ株で変異が終わらなければ(どうなるか)分かりませんし、ワクチンもどうもブレークスルー感染といったものが相当程度認められるわけですから、そういった意味で、もう第5波で終わりというわけではないという心構えで、我々行政側も対応していかなきゃいけないというふうに思っているところです。

○NHK:その入院でしたり自宅・宿泊施設の療養体制、この感染拡大に伴って自宅療養、宿泊施設の療養という形、大きく運用されてきたかと思います。現時点で40人前後、いずれも自宅ないし施設の療養が入ってると思いますが、その対応、これまで振り返ってみて、県での対応はどのように評価されますか。

○丸山知事:避けたい事態ではありましたけれども、避けていると、より悪い事態が生じたということですので、致し方ない対応だったというふうに思っているところであります。これに対する評価というのはいろいろあると思います。病床を目いっぱい使ってからやるべきだったではないかというふうな御批判もあるでしょうし、もっと飲食の人数の制限を早めに、引下げについて発動すべきではなかったかといった御指摘もあるでしょうし、様々な御批判はあると思いますので、そういったものは我々の今後の対応に生かしていくべき点がないかどうかということとして受け止めたいというふうに思います。


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