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7月27日質問事項4

4.政府の経済対策費

○共同通信:すみません、時間がない中。共同通信の田中です。

 政府の新型コロナ関連の経済対策についてお伺いします。

 2020年度一般会計での繰越額が過去最大の30兆円となりました。昨年度はコロナ関連の補正予算を3回編成したっていうのもあって、それで額が大きくなったのもあるかと思いますが、政府の予算の考え方として、規模ばかり考えて有効性ですとか即効性ですとか、そういうところをもっと考えられるのではないかと思うんですが、知事として何かお考えはありますでしょうか。

○丸山知事:まず30兆円という話は、実は通常国会ですね、6月半ばに閉じられた、その通常国会の中で補正予算を編成しなくてもいいという理屈の中に、その金額が上がってましたね、新聞報道でしたけど。予備費が4兆円まだ残ってる、そして繰越しも30兆円ぐらいある。でも、繰越予算って何かというと、予備費じゃないので、もう使途が基本的に決まってる、その範囲内でしか使えない。なので、新しい課題とか別の課題には使えないわけですね。多分GoToトラベルの予算というのは今、県内でやってる地域観光支援事業に使えるようにしてもらってますが、それはあくまで観光という世界の中で納まってるから使える。30兆円、何にでも使える、経済対策に使えるお金があるわけでは全くなくて、そういう意味ではちょっと詭弁だなと思ってました。

 要するに、繰り越すということは、もう予算は決まった上で、その執行時期を後ろでもいいよと、翌年でもいいよと言ってるだけだから。例えば観光庁についてる予算を国交省で使っていいとか、そういうふうにならないわけですよね。だから、そんなものは財源じゃないと思ってます。

 そして、もう一つ言うと、どうしても財務省というのは繰り越したお金が使わずに終わるということが財政健全化のためには一番いいので、そういうふうに、できる使途変更がある程度あるでしょうけど、最大限認めないです。30兆円をいかに使わせないかが財務省の仕事なんですよ。分かりますか。なので、そういうものにすがるのではなくて、やはりきちんと補正予算を編成して、使う必要がなかったものは使わなくて、もう終わらせて、新しくきちんと補正予算をつくる。で、繰越金を不用にしてしまえばいい。要らない金が積み上がれば国債発行を抑えればいいんだから、減らせばいい。だから、その繰越予算なんていうのがいっぱいあるからとかっていうので議論が混乱してるだけで、何かよくない。少なくとも補正予算をつくらない理由にしたのは全く理解し難いというか、ちょっと詭弁に近い話だと思います。それを無理やり使い切るべきだとも思わない。だって、それこそ予算の無駄遣いだよね。やるべきことをちゃんと決めて、それでずれてるんだったら、その範囲で納まるんだったらいいけど、ここでやんなきゃいけないんだけど、こっちにしか予算がないからこっちで使おうみたいな、そんなことをやったら本末転倒で、まさに予算の無駄遣い、予算があるから使っちゃおうとなりますからね。だから、そこは使えるものは有効に使ってもらえばいいけども、やはり前の予算の繰越しで何とかしようとかっていう、そんな話じゃなくって、今のこの現状に対応するために、こういう課題にはこういう施策、こういう課題にはこういう施策、そういう経済対策を組んでから、3波、4波、5波ですよ。もう3つの感染拡大が来てる、経済対策は12月の上旬にできてるから。その3波の蓄積が生じてる事業者の皆さんですとか、特に生活困窮家庭の支援をどういうふうにしていくかということを、生活実態とか事業の実態とか、地域によっての景気のばらつきとかっていうことを含めて、きちんと把握してもらって、選挙活動を今やられてるんでしょうから、私は自民党のある偉い方が、総選挙の後に総裁選を後ろ倒しして、そこから補正予算の編成だというふうなコメントを何日か前にされてましたけど、そんなことをやってたら一体どうなってしまうんだろうと。

 ともかく解散の前にやっぱりきちんとした補正予算をつくっていただいて、だって解散したら選挙、30日とか40日あるでしょう。その間は絶対予算なんかつくれないんだし、政策が動かない。そしてなおかつ特別国会やって首班指名やって、それでその後、一回閉じて臨時国会開いて、で、補正予算の審議していくなんてやってたら、本当に11月の終わりぐらいに補正予算、なっちゃうんじゃないかと。9月にやらなきゃいけないと思うので、ともかく30兆円の話は、必要なもの、使えるものは使えばいい。でも、それはそれで、そのお金で経済対策ができるとかって話は全く間違ってるので、それはそれでやった上で、きちんとした経済対策をしていただくということが大事だと思いますので、ともかく早くやれば多分8月中に経済対策つくってもらって、9月の頭にパラリンピックが終わった後の臨時国会の召集、そして直後に1週間とか2週間で補正予算を通してもらったら、それはもう9月の下旬以降、物が動き出すわけだから、11月下旬と9月下旬じゃ2か月も違う。これだけの感染がずっと継続して、波が継続して、何波というものの間ほど空いてない、ずうっと継続してるような状況で事業者が苦しんでるわけですから、それに対応するためには早く対策が要るので、ぜひともそういう対策をお願いしたい。30兆円の繰越しは、何か補正予算を編成しない詭弁に使われてしまったなというのが正直な感想です。

○共同通信:ありがとうございました。


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