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1月27日質問項目2

2.JR西日本

○朝日新聞(清水):すみません、JR関係で2点お伺いしたいと思います。

 先日、2023年度の運行終了が予定されているおろち号の代替として、JR西日本が県や各自治体の担当者に「あめつち」の代行乗り入れについて検討していることを明らかにしました。また、ラッピング列車の運行などについて検討しているということも同様に示されましたが、これについて知事の受け止めをお伺いしたいと思います。

○丸山知事:今、清水さんからお話のあったとおり、JRからは、(車両の)老朽化、また、急勾配スイッチバックといった特殊な路線であるということから、トロッコ列車の運行継続は困難であるということを前提として、それを前提として、自治体側からJRに対して財政支援を前提として新たな観光列車の導入を強く要望する発言があったけども、これについては経営的・技術的観点から財政支援の有無にかかわらず導入できないという回答があったところであります。その代案として、「あめつち」の木次線、横田駅までの乗り入れ、それから定期列車の内外装の装飾、そして観光振興策の検討といった提案があったところであります。

 「あめつち」の木次線への乗り入れというのは、これまでも雲南市、奥出雲町が要望されていたことでもありますし、今回、具体的な運行回数も含めて提案がありましたので、実現に向けて動き出すことは、前向きな提案と受け止めております。また、車両の内外装の装飾については、若桜鉄道などの事例もあるように、地域の観光列車の取組と連動させることで効果的な運用が可能であると考えております。

 この問題は、トロッコ列車についてどう捉えるかなんですけど、基本的には列車の運行の決定権というのはJR側にありますから、私の認識は、おろち号は運行を終了するということが決まっていたところ、そこから今回の提案というのは、現時点で、地元にとって満足とは言えないかもしれませんけども、地域の観光振興と結びつけて活用することにより、効果が十分に期待できるものだと考えておりますので、県としてはこの方向で検討を進めていくことを受け入れたいと考えております。

○朝日新聞:ありがとうございます。

 関連でもう1点お伺いします。今回、スイッチバックの急勾配の関連などから、出雲横田から備後落合の区間については少なくとも「あめつち」の乗り入れはできないというような意見もありました。地域からは、運行ができなくなることに対しての懸念もあるかと思います。また、これまでの共同取材等でも御発言あったかと思いますけれども、年明け以降の輸送密度2,000人以下のところのサービス見直しなどの発言も含めて、なかなかローカル鉄道の維持っていうのも難しくなっているのかなというところもありますが、そういったところを全体としてどのように受け止めているか、どのように要望をしたい考えかというのを教えていただければと思います。

○丸山知事:ちょっと質問がごちゃごちゃになってるから分けて答えないと仕方がないと思うので、出雲横田よりも南に行かないと、「あめつち」がですね、そのことについてですけど、これは、車両の構造というか、構造なのか力、馬力なのか、そういった今の車両の構造、能力上、行けないということなので、行けるのに行かないのではなくて、行けないので行かないということだとすると、提案が、提案内容として不十分だという評価は、それは不適当だろうというふうに思います。「あめつち」という要望は、こちらもしてきた内容だし、それはある意味、今の「あめつち」をさらに何か改良、改造してスイッチバック上れるようにしろっていうことまで求めるのは、求めてませんでしたから、それは「あめつち」自体の制約からやむを得ないというふうに思います。

 それから、JRの地方路線をどう維持するかって話と、このトロッコ列車の話はまた別の話なので、そこはごちゃごちゃにして考えるべきじゃないと。トロッコ列車はどうするかという話は無関係じゃないけれども、JR西日本の(輸送密度)2,000人以下という話というのは、これは木次線だけに及ぶ話でもないし、それは出雲市駅以西全体が影響を受けるような話なので、もっと大きな枠組み、視点で考えなきゃいけない話だというふうに思っております。

○朝日新聞:分かりました。ありがとうございます。

○中国新聞:すみません、中国新聞の松本といいます。

 すみません、今の質問の関連で一つ確認ですけども、おろち号の終了というのは、終了というか、存続というのは、もう県としては求めていかないという理解でよろしいでしょうか。

○丸山知事:そういうことですね。今回の提案の内容を進めてもらうと。それはJR側はその前提でしょうから、できないと言っていることを求めていくよりも、できると言っていることをやってもらうという方向でも考えないといけないんじゃないかと。この内容を蹴ってしまったら、トロッコ列車の運行はできない、新たな提案も満足いかないからやらないみたいな、そんなことになりかねない。JRとしてできることを最大限やってもらうという観点で、こういう内容で受け入れて、前向きに活用していくというふうに考える、そういう局面なんじゃないかというふうに受け止めております。

○中国新聞:ありがとうございます。

 

○山陰中央新報:山陰中央新報の曽田でございます。よろしくお願いいたします。

 質問が遡ってしまいますけども、JR西日本の先ほどの「あめつち」などの提案に対することで御質問いたしますが、「あめつち」の木次線への乗り入れだったり、定期列車のラッピングという提案でございますけど、その整備費などに対して、県として財政支援していかれるお考えとかはございますか。

○丸山知事:具体的な内容は詰めてませんけど、JR側からリクエストがあるかどうかじゃないですか。

○山陰中央新報:仮にリクエストがあったら、どうですか。

○丸山知事:車両整備について財政支援を申し出たわけだから、それに対する代替措置である以上は、それは射程には入るでしょう。ただ、向こうが望まれるかどうかはありますよ、JR側がね。

○山陰中央新報:まだ中身が詰まってない段階で、今後の検討次第で支援をしたいという。

○丸山知事:白紙ですかね、だって仮定の話だから。財政支援を前提として提案しますとかって言われたわけでもないし。だから仮定の話ですね、その問いは、私の受け止めからすると。ただ、トロッコ列車の継続のために新しい車両の導入とか、トロッコ列車と違う観光列車の導入に、特別に財政支援を申し出たわけなので、それを排除するという話ではないでしょう。JR側から提案があれば、検討はすることになるんじゃないでしょうか。

○山陰中央新報:分かりました。

 あともう1点、すみません。2月9日に予定する検討会ですとか、雲南市、奥出雲町など、各自治体のこういった意見表明より前に島根県としての考えを示した格好になったと思うんですが、今回、質問に答えられて明らかにされたという形ですけども、どのような意思で今日の公表に至ったんでしょうか。

○丸山知事:聞かれたからです。聞かれて、決めてることだから隠す必要もないだろうと。聞かれなければ別に今日言いませんよ。

○山陰中央新報:やはり先陣を切って意見表明されたとか、そこら辺の思いがあったのかなというふうに感じたんですけども、そういうわけではないということですか。

○丸山知事:まあ偶然ですね。そんなには深く考えてません。

○山陰中央新報:ちょっと三江線のときと比べてしまって、三江線のときは、県は行司役という言い方、批判もあったと思うんですけど、そういった経緯を踏まえて、先に先頭を切って御発言されたのかなというふうに考えてしまったんですが。

○丸山知事:当然、地元側として、地元自治体の一員としてこの問題に取り組んでますので、そういった意味で、JRとの交渉というのは前面に立って県がやってますから、そういった意味で、横並びというよりは、県がある程度やっぱりリードしていく立場だというのは意識してますけども、このタイミングでこの考え方を示したというのは、ある程度提案が事前にありましたから、それに対してどう対応するかということを検討し、一定の方向性を出していた段階で、記者会見で問われたわけですから、それはだから要するに県民から問われてると同じですよね。そのときに、正直にお話をしたということです。言えることは、問われれば答えるというのがこの記者会見の場ですから、そういうことで、そんな深い戦略とかはありません。

○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございました。

○中国新聞:今の確認なんですけども、周辺というか、沿線自治体の市町のオーソライズをした回答というか、御発言ではないということでよかったでしょうか。

○丸山知事:これは島根県単体としての考え方で、それは当然、雲南市、それから奥出雲町の判断が別に当然ありますので、そこがずれた場合に、どういうふうに地元として、JRに対してまとめて返していくかというのは、ずれればまた考えなきゃいけないでしょう。ただ、それぞれ自治体でありますので、連合体じゃないので、やっぱりそれぞれの議会に対する説明もしなきゃいけないので、県としてどう考えるかということはどのみち問われますから、それぞれのものを持ち寄って、全体としてずれた場合には調整をして、どういうふうにJR西日本様にお返しするかということは、調整の必要があれば調整をすることになるんじゃないでしょうか。まだ両市町の御判断をまだ聞いてませんので、そこには至っていないということであります。

○中国新聞:ありがとうございました。


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