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12月22日質問事項5

5.JFしまねの漁具等リース事業への対応

○NHK:JFしまねのことについて、昨日付で県の水産課のほうに県として要望していたリース事業に参加しない理由についてなどの回答が寄せられていたと思います。何か、まだ改善する必要があるなどというような回答だったと思うんですけれども、まず回答があったことについての受け止めですとか、あと、今後に向けての県としての対応をお願いします。

○丸山知事:細か話ですけど、島根県としてJFしまねに要望はしておりません。何でやらないのかという理由を報告するように命じたんです。その回答が昨日ありました。

 内容は、現在までリース事業に取り組んでいない理由として、リース物件であります漁具に掛ける保険の料金が高いので、漁業者のメリットが少なく、その保険制度の改善を要望していた。そして、もう1点が、JFしまね以外の漁協、これも具体的には海士町漁協の事業をどうするかで、県との間で調整をしていた。この2点で時間を要していたというふうに言われております。

 今後の方針としては、事業実施上必要な2つの組織の規約を定めるなど、立ち上げに向けて手続を進めていること、具体的なスケジュールはないですけども、今年度内に事業着手する予定だというふうに記されておりました。

 結果として、事業を進めるというふうに言われたので、その部分はよしとします。ただ、事業実施をしなかった理由として、保険料が高いので補助のメリットが小さいという課題があるというふうに言われてますけども、まき網での改善はされてませんが、少なくとも定置網では本年4月に保険制度が見直され、課題は解消済みでありました。なので理由になってません。そして、JFしまねに対して、海士漁協の分も扱うようにというふうに、県としては一切言っておりませんので、その海士の扱いが問題になったと、障害になってたということはないと思いますし、そもそも、自らの組合員のために事業を実施すればいいだけなので、海士以外の漁業者がJFしまねの組合員ですから、そもそも事業をやらない理由にはならない。海士の漁業者を加えるかどうかということが問題になるかもしれませんが、海士以外のところを対象にやらない理由にならないでしょうというふうに受け止めておりまして、理由は全く理解できない。

 少なくとも定置網だけでも先行実施するということ、海士の問題があるので、海士以外だけでやらせてもらうというふうにやられればできたし、組合員のためを考えたら、ちょっと課題があるかもしれないけど、それをどう乗り越えてやろうかというふうに動くのがJFしまねで、漁業者の水揚げから収入を得て給料をもらっている方々の仕事じゃないんですか。そんな乗り越えるハードルもないですよ、はっきり言って、全く。やらない理屈を挙げてる、やるのが前提になってないというふうに私はその文面を見て感じておりました。

 いろんな人員の配置の問題も含めて、結果としてやると言ってるからいいじゃないかというふうな判断の仕方もあると思いますが、今年度国で全体100億あって、今から仮にJFしまねさんが一生懸命やられたとしても、今年度の予算なんかもう取れませんよ。そういう状況になってるということに対する反省の色が全く見えないということを含めて、この前の人の配置の問題も含めて、問題を指摘されれば、そのときにやめればいいというふうな姿勢では困ると、そういう姿勢を改めなきゃいけないと思っておりますので、当然進めてもらわなきゃいけないし、でも、進めればいいというわけじゃない。何で今年できなかったのか、何が原因なのか、誰が原因なのかということを含めて、こんなことは県知事に言われる前に理事、監事、総代、分かりませんけど、単なる、本当は組合員もですけど、漁協の中でしかるべき立場にある人が反省する、改善するという雰囲気が見えなければ、こんなことが繰り返されますから、一つ一つ問題が出てきた都度、改めればいいということで、漁業者の生活向上に資する組織、それを目的としてできた組織としては失格でしょうと思ってまして、やるということについての結論だけはオーケーですけど、それ以外が理解できないという回答の内容でありました。

 ともかく、よくよく見ると、JFしまねどういう組織かというと、定款の、組織の規約、憲法ですね、組織の。定款の第1条に、この組合は、組合員が協同して経済活動を行い、漁業の生産率を上げ、もって組合員の経済的社会的地位を高めることを目的とする。この目的を是として法律の認可をして設立された法人ですよ。リース事業を1年ほったらかしにすることが漁業の生産性を上げということと反してるんじゃないかと、定款1条に違反してるんじゃないかと、そういう問題だと思ってます。漁業の生産性を上げ、漁業者の生活を豊かにするということが次に括弧書きで含まれていると思いますけど、そういう方向に向かないのであれば、それは組織が問われるんじゃないですか。定款第1条に違反してるんじゃないかということなので、終わったことだからいいという話にできないでしょう。それは今から改めます、ごめんなさいで物事が全部済むわけがないですもんね。あとは、こういう形でよしとして、問題が起きる都度、改めればいいだろうという運営をされても困る。そんなことは法律にも想定してないし、島根県として、そんな悠長な漁業組合では困る。ただ、本来は、島根県知事に言われる前に、理事、監事、しかるべき人間がきちんと問題点を明らかにして、自ら変えるということをしてないことも問題です。よそからこんなことを言われるなんて、よ恥ずかしくなくやられております。なので、繰り返し申し上げますが、もし全国組織のトップを兼ねられてることで仕事が滞るんだったらやめていただかないといけないんじゃないかと思います。そういうことを求めていくのは、私というよりは、それは組合の役員でしょうというのが受け止めです。

○NHK:ありがとうございました。

 

○中国新聞:すみません、中国新聞の松本です。

 JFしまねの件でちょっと確認なんですけれども、回答を受けて、県として法的に何か指導なり命令とか、そういう手段があるのかどうかも含めてですけども、される御意向はおありでしょうか。

○丸山知事:担当部と相談してませんけど、報告の内容が不十分だから、それはもう一回聞かないといけないかなというのが私の第一感ですけど、それはまだ、すると決めてるわけでもありません。まだ処分とかという状況でもないですから、返ってきた内容が我々としては満足いく内容ではないので、なぜやらなかったかという説明になってないという意味で、反省されるかされないのかというのは、また、その次の話ですけど、何でやらなかったかという理由になってないから、それをもう一回聞かなきゃいけないだろうなというふうに思っております。

○中国新聞:もう一度報告を求める方向と。

○丸山知事:私はそうしたいんですけど、部下に止められるかもしれません。

○中国新聞:分かりました。ありがとうございます。


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