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12月9日質問事項3

3.大飯原発設置変更許可取消

○山陰中央新報:山陰中央新報の原田と申します。

 話は替わりまして、関西電力の大飯原発3・4号機について、安全性に問題があるとして住民が国を相手取って設置変更許可の取消しを求めた訴訟の判決で、大阪地裁が規制委の判断には不合理な点があって、許可は違法だとして取り消されました。島根原発がどうか分かりませんが、ほかの原発の審査にも影響を与える可能性が指摘をされているんですけれども、受け止めについてお願いします。

○丸山知事:判決は原告の主張が認められた判決が出たというふうに認識いたしております。ただ、被告であります国側がこれに対して上訴されるのかどうかということはまだ分かりませんので、どういう影響があるかというのは分かりません。上訴せずに確定すれば、それの主張を受け入れられて、恐らく審査方法を変えられるということが、この一審の段階で確定するんでしょうけども、争われるということになれば、そういうふうにならないんだろうと思います。そういった事の成り行きが、政府側の反応が、規制委側の反応が分かりませんので、どういう影響があるかということについては、よく分からない、まだ分からないというのが島根県の立場であります。

 いずれにしても、原子力規制委員会が今取られている方針の中で最大限厳格な審査を行ってもらうということが、我々が求めている内容でして、それを継続して、徹底して行っていただきたいというのが私の考えであります。

○山陰中央新報:判決のポイントとしても、基準地震動の評価というのが争点になりました。島根原発2号機については、既に妥当だという評価を受けていると思うんですけれども、今回の判決を受けて、何かこの点について国に対して求めたりするようなことはありますでしょうか。

○丸山知事:基準地震動の取扱いをどうするということについて、島根県として、この訴訟でどういうふうな審理が行われたか、どの程度主張がなされたかということを詳細に把握しておりませんので、当事者間で、裁判の中で確定されることだろうというふうに思っております。

○山陰中央新報:知事はこれまで再稼働に当たっては国の審査終了後に安全性や必要性、住民の避難対策等について国から十分な説明を受け、県議会、住民も参加する安全対策協議会、原子力顧問会議、関係自治体の意見をよく聞いた上で総合的に判断するというお話を繰り返してこられたと思うんですけども、安全性について、最も今根拠とされているものは、原子力規制委員会の審査ということでよろしいでしょうか。

○丸山知事:原子力規制委員会の審査が一番要素としては大きいと思いますが、原子力安全顧問はどういうふうにその審査結果を専門家として評価されるかということも当然踏まえて対応する考えであります。

○山陰中央新報:そうしますと、県として安全性の検証というのは、今、小委員会も設けておられますけれども、原子力安全顧問会議の中でもきちんと分析をした上で判断をされるということでよろしいでしょうか。

○丸山知事:まずは当事者間でなされるんでしょうけども、今回の第一審の結果に対して規制委が裁判所の判断を認められるのか、受諾されるのかどうか。受諾されないのであれば、どういう主張をされるかということは、原子力安全顧問のほうでその内容を見てもらうということはやんなきゃいけないんだろうというふうに思います。

○山陰中央新報:ありがとうございました。


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