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8月21日質問事項2

2.大田の夕市廃止

○山陰中央新報:山陰中央新報社の木幡と申します。

 また、大田市の夕市、晩市について質問させていただきます。

 9月に夕市の廃止が今迫っている状況です。朝市一本化になれば、魚価が下がり、労働時間や負担が増えるという声もあり、また、今ぎりぎりで踏みとどまっていた高齢の漁師の方々が現場を退いて、若い漁業者の担い手も確保が難しくなるという声が今、現場では大きくなっています。実際、今月4日には大田の漁師さん方が、100人がJFしまねの周辺に集まってデモが行われたほど、影響は今大きいというところで、知事として、水産振興の面でどんな影響が出ると考えておられますでしょうか。

○丸山知事:何か言われていることは影響があるという前提で言われていますけども、それは見方が分かれているということです。今回の一連の動きというのは卸売市場の運営者であり漁業振興、組合員の所得向上を図る立場のJFしまねさんは、そういうことにならないと思ってやられていることだ。ただ、そうでないというふうに思っておられる方もおられる。漁業者の中でも一本化でいいというふうに思っておられる方もおられるということですから、そこの認識が違っているということです。どっちが正しいかというのは、最終的にやってみないと分からないということになるんじゃないかというふうに思います。これは、もし元どおりにならないのであれば、それはJFしまねさんのお立場からすると、組合員の方の所得が減っていくとか、卸売市場の中で取り扱われる量が減っていくとかということになるようなことをする立場じゃないでしょうから、適宜見直しがされるんでしょうから、どちらの見立てが正しいのかということは、やってみないと分からないというのが今の状況じゃないかと思います。これは、出てくる結果に応じて、関係者でどういうふうに対応すべきかということを、実際に生じた結果を見て、関係者がちゃんと認識を一にして、変えるのがいいのか、変えないほうがいいのか、工夫をして乗り切れるのかということを、出てきた数字とか状況を見て、9月以降、再度、その在り方を検証してもらうということになるんじゃないですか。

○山陰中央新報:今後の結果について、見ていくというところで、仮にそのように魚価が減ったり所得が減るという状況になった場合、JFしまねとしても課題検証として、またこれから考えていくというふうなことはおっしゃっていますが、また県としての関わり方というのはどのようになるのかなと思いまして。

○丸山知事:いや、組合員のためにある組織がJFですから、そういうふうな行動をされているかどうかということを我々は見ていくということが一般論ですね。適切な行動を取って、見直しをされる内容なのかどうか分かりませんけど、そういう卸売市場の運営者として、そして組合法ですかね、水産業協同組合法に基づく組合として適切な運営がなされているかどうかというのを、状況を見ていくということです。

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 なかなか今、現場漁師の理解が得られていない状況というのもある中で、知事としてはJFにどのような対応を求めたいか。また、双方が歩み寄れるような場は必要だとはお考えでしょうか。

○丸山知事:私はそんなところまで分かりません。何でこの時期までもめているのかも分かりませんし、もっと前にこういうふうな問題提起ができなかったのかというのもあります。直前になってこういう状況になっていると。その反対される方々が適切な時期に問題提起をされたのかどうかも詳しくは分かりません。組合側も、手続は経ているというふうに言われていますけども、直前になってこういうふうにもめているということは、お互い反省するべきところはゼロじゃないでしょう。問題提起をするタイミングが遅くなかったかということもあるでしょうし、問題提起が遅くなされていても、もっと柔軟に対応できなかったのかということもあるでしょうけども、もう事ここに至っては、結果を見て、きちんと対応していくということにしかなりようがないんじゃないですかね。

○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございます。

○丸山知事:やっぱりこの問題というのは、ある程度長期間議論された話ではあるでしょうから、直前になればなるほど変えていくのは難しいわけです。それはいろんな立場でいろんな御主張があるでしょう。でも、もめているということ自体がうまくいかなかったことの表れでしょうから、お互い反省すべきところはあるでしょう。ただ、もうこれは、この状況になりますと、結果を見て、それぞれの判断が、どちらが正しかったかということで判断していくしかないんじゃないですかね。

○山陰中央新報:すみません、ありがとうございます。

 

○広聴広報課:よろしいでしょうか。

 それでは、これで会見を終わります。ありがとうございました。

○丸山知事:ありがとうございました。


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