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12月11日質問事項9

9.少人数学級編制見直し

○山陰放送:山陰放送の秦です。それに関連して、まだ説明の途中ということではありますけれども、特に少人数学級の編制の問題ですね、それから図書館司書に関しては、これまでも説明をされてはいますけれども、特に市町村の側からも幾つか反対するような声が既に出ております。この点については、やはり想定内のある程度反論であって、そこは何とか理解を得たいというスタンスなんでしょうか。それとも、何か折衷案なりを出されていくのか、どのようなお考えがありますでしょうか。

○丸山知事:想定していたか、していなかったかというと、まあしていたとも言えるし、していなかったとも言えるという感じで、そういうこともあり得るかなとは思っておりましたけども、いろんな議論が生じ得る提案をさせていただいているという認識でありますので、そういう議論、御意見に対して自分なりの考え方を説明をするということ、そして、それに対してはまた意見があるでしょうから、そういったお話を全て伺った上で、さまざまな御意見をいただいた上で最終的な対応を決めていきたいというふうに思っております。これは、当然案としてお示ししているわけでありますから、その案を変えるかどうかということも含めて、考えておりますけども、別に今の案を一歩たりとも動かさないという気持ちで臨んでいるつもりはありませんけれども、私どもとしては、いろんな要素を考えて提案させていただいて、ある意味、苦渋で提案させていただいた内容でございますので、できればこういった形で理解をいただきたいという形で臨んでいきたいというふうに思ってます。

○山陰放送:特に少人数学級については、出雲市、あるいは松江市のほうからも、時代に逆行するものではないかというような意見がそれぞれの市長からも出ております。それから教育現場のほうからも、実際、まだ姿が詳しく見えない、どういうふうに見直していくのか、司書であるとか少人数学級であるとかというのがなかなか見えにくいという声がある一方、具体的に数字が出されてみると、例えば19人1学級で、それが2学級あると。それが次は、何年か後には38人で1クラスになるというような具体的なことを想定しての反対があったり、さまざま、具体的なケースが、県が示せば示すほど反対の声も現場から強くなっていくように感じるんですが、そのあたり、やはり現場の意見も聞いて、訂正あるいは修正すべきところは修正していくというお考えなんでしょうか。

○丸山知事:私は、基本的な考え方としては、政策をある程度まとめて提案をさせていただいております。当然、スクラップに当たる部分の方々にとっては、歓迎すべからざる提案である部分もあるでしょう。ただ、それは島根の人口減少に歯どめをかけるという観点から、現状維持のままでいいのかどうかということも含めて考えた内容でございますので、それは、学校の中の話、それから学校の外の話、そういったことを全体を含めて私は判断していかなきゃいけないというふうに思っておりますので、一部を取り出せば、当然、何かよくない話しかないみたいなふうにとられる方も当然おられるでしょう。ただ、それは全体としての制度としてどうするかという話でありますので、できるだけの理解を得ると、考えていきたいと思いますけれども、そういった意味で、秦記者からもお話があったように、少人数学級編制の数値基準のところだけを見られて御意見が寄せられた、職員の柔軟配置を一定程度していくということが視野に入っていない議論があったり、そして児童クラブの拡充をしていくべきかどうかということについての視野には、反対に入れられてない議論もあります。それは置かれてる立場によって、そこは関係ないというふうに御判断される立場の方もおられると思いますけれども、私自身は教育だけをよくしていく立場でもない、保育だけをよくしていく立場でもない、島根県に生まれる子供さんの数を将来的にふやしていくということのために、どういった政策の組み合わせが求められるか。それは、今の島根県が置かれてる財政状況も含めて、そして、それぞれとられている施策の水準を含めて、いろんなことを考えて提案をさせていただいているということでありますので、どこまでの射程で、どこまでの範囲でこの政策を評価していただけるかということは、お立場で大分違うと思いますけども、私自身は、この県政を全体として人口減少に歯どめをかけるという方向で1.74が引き上がる方向の政策の組み合わせに取り組んでいきたいという気持ちでありまして、そういった中では、捉える射程が違うということでなかなか御理解いただけない方もおられるかもしれませんけども、私としてはそういう全体を考えての判断であるということを含めて、御理解を求めるように努めていきたいと思いますし、あと、具体的な姿が見えないという意味で、加配の話とかを中心に、まだ具体的に話が、説明が聞かれる前に数字のところで否定的に判断されてる方もおられるというふうに思いますので、まだ丁寧な説明の途上であるというのは、そういうことも含めて、自分が説明をまず取り組んでいく、そして、それに対する御意見を伺っていくということを取り組んでいかなきゃいけないというふうに思っています。

○山陰放送:現場といいますか、市町村からも、説明されても、まだまだ見えない部分もあるというようなところで不満の声も聞こえてくるんですけれども、知事としては、先ほど言われたように、今後も十分な説明をしていく、いろんな細かいことについても質問に答えていくというスタンスっていうことでしょうか。

○丸山知事:正直細かい、何が細かいかということによりますけども、ある程度私どもは細かい説明をしているという認識であります。細かいところを聞いていただくというところから始めなきゃいけないんじゃないかと。一部のところを取り出しての議論もありますし、それは、その射程、その分野の評価としては正しいのかもしれませんけども、私としては全体として県政をどうしていくかという判断をする立場にある人間として、こういう提案をさせていただいているということを含めて、全体の御説明も含めてしていかなきゃいけないというふうに思ってますし、詳細はどうしても個別課題に応じて教員配置をするという部分がありますから、言われている方の教室に人が1人配置されるかどうかということは、単純にその数値基準で人を割り振るわけじゃありませんから、それは多分最後まで見えないということになろうかと思いますけど、そこは一般論として、そういうふうな制度になっているということで御理解をいただかなきゃいけませんし、そこで具体性をと求められても、それはなかなか難しいだろうと。そこは説明の限界、我々として数値基準だけでの配置を、一部、個別の状況に応じた配置に切りかえていくという一般論になりますから、そこを数値基準と同じようにクリアに切りかえをしたのを予測をするというのは難しいと思います。

○山陰放送:一方で、県民、それぞれの生活の立場によって、例えば自分の子供を学校に通わせる保護者の立場であったり、あるいはまだまだ子供が小さくて、保育のほうに興味とか関心がある保護者だったり、いろいろな立場があると思うんですけれども、一般の県民の方への理解を呼びかける、先ほどおっしゃったように、いろんな立場があって、スクラップした部分もあればビルドした部分もあると。それらを総合的に知事としては判断されたわけで、県民に対して呼びかけるような場であるとか、あるいはそういう機会というのを改めて今後設けていくというようなお考えはありますでしょうか。

○丸山知事:ちょっと具体的なイメージが湧かないので、私はやっぱり多くの県民の皆さんにお伝えするというのは、どうしてもこの民主主義の世界、これだけの組織体で代表民主制をとっている、いわゆる住民投票で物事を決めていく、その都度都度決めていくというわけでもない、いわゆるマスメディアが発達しているような、こういう社会においては、いわばメディアを通じて自分の考えをきちんとお伝えをしていくということがやはり一番の近道だというふうに思っておりますし、ただ、これは私の意見だけを言っても、違う意見の方にとっては届かないと思いますので、ただただ私の意見、それからそれに反対する方の意見、今回の県議会の議論もそういう、反対されたわけじゃないんですけど、懸念を示される、それに対して答えていくということを通じて理解を求めていくということになる。どこか1カ所に何十人とか何百人とか集まっていただいて説明をするというやり方を繰り返すという形はちょっと考えてませんけども、やはり基本的な考え方、メディアの皆さんにとって、これが大事だと思うところが報道にのっていくわけでありますので、そういういろんな政策議論、幅広い政策議論なりをメディアなり、県議会での話、それから市町村長さんとの対話などを通じて伝わっていく場面が出てこようかと思いますので、そういったことを通じて私の考え方、また違った見方、どちらがいいんだろうかという形で比較対照していただくということが現実的なのかなというふうに思っております。

○山陰放送:ありがとうございました。


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