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9月25日質問事項2

2.国際チャーター便

○山陰中央新報:よろしいですか。山陰中央新報の片山です。

 冒頭ありました韓国・金浦空港を結ぶコリアエクスプレスのチャーター便について伺います。運航計画では、10月末までということになってましたが、それ以降というのでは、コリアエクスプレス側からそれ以降の予定というのは、何かお話はありましたか。

○丸山知事:ないです。

○山陰中央新報:ない。

○丸山知事:この状況でそういう手順を、新たなチャーター便のいろんな行政手続とかということ、運航中止をもうちょっと待てば、運航再開できるんじゃないかという状況が見えていれば、そういう交渉の余地もあると思いますが、ちょっと今の状況でお互いにそういう調整をすること自体が労多くして益なしといった状況に近いですので、それよりは、続けてというよりは、状況が改善、環境ですかね、周辺の環境が改善してきたときに我々からきちんとアプローチしていくということを常に頭に置いて、日韓情勢をウオッチしていくということなのかなというふうに思っております。

○山陰中央新報:じゃあ、今のところは事態が収束するのを見守るという立場で、収束の見通しが見えたところで県側からアプローチをするというふうな認識でよろしいんでしょうか。

○丸山知事:まあ、そうです。何をもって収束の見通しとするかですけども、そういう韓国というのは隣国で、G20、この先進国の一画を占められている国でありますし、日本自体への観光素材の関心というのはこれまでも、入り込みの状況からしても高い国でありますから、そういう意味で、我々、島根県としてインバウンドを考えていく上でも重要なターゲットだということは変わりませんので、そういった形で、今回のリターンマッチみたいなものをいつできるかということを常に頭の中に置いて、県として対応の準備をしていくということになろうかと思います。

○山陰中央新報:韓国以外の国に対してのアプローチみたいなところというのは、何か、アプローチの強化ということで考えられていますか。

○丸山知事:今のところは、もともとトップセールスもしました台湾へのアプローチですとか、先日もインバウンドフォーラム、中国5県、中国地方で全体の会議を松江で開催しましたけども、そういった際に、タイですとか、中国ですとか、ほかの国からも旅行代理店の方来られてましたので、そういった方々へのアプローチというのを地道にしていくということじゃないかと思います。

○山陰中央新報:鳥取側では来年1月だったと思うんですけど、上海便の就航で調整が進んでますが、上海へのアプローチというのは、就航されることで、窓口がふえるということですけど、この辺のアプローチをしていかれる考えとかはいかがでしょうか。

○丸山知事:同じところに重複してやるという、マーケット大きいですから、別に大丈夫だということもあるかもしれませんけど、ちょっとかぶせてやるのがいいのか、マーケットが大きいので、米子便と、あれは米子でしたっけ、米子便と出雲便とあってもおかくしないじゃないかという判断もあると、ちょっとそこは考えながらで。

○山陰中央新報:済みません、そこの就航の部分は置いといて、観光誘客の部分で、上海の、今の重点5カ国地域の中に中国というのは掲げられてないと思うんですけど、例えばそこにとは言わなくても、上海のアプローチというのを今後、観光誘客の面で。

○丸山知事:観光誘客という意味でいくと、それはもうそもそも米子便で来られる、今回の新規就航路線の旅行商品造成の中で、できるだけ鳥取が多分一番に考えられる、鳥取県内を一番最初に誘導されると思いますけども、続いて、この山陰の島根県に、西に回ってもらうとかということ、それから、県内、それから中国5県、岡山空港でしたり、広島空港で就航されている他国への路線という意味で、そういったところは、周遊先として、島根県が直接のゲートウェイでないところも含めて、取り組んでいかなきゃいけないと思ってますし、取り組んでいっているところであります。ですので、今回の上海ー米子便の新規就航についても、そういうできればアプローチをして、山陰両県を楽しんでもらうというふうなプランができるだけそういう誘客が進むように取り組んでいきたいというふうに思います。

○山陰中央新報:そこは鳥取県として連携してというような形になるんですかね。

○丸山知事:鳥取県と連携してということなのか、旅行代理店にアプローチしてという話なのか、ちょっとやり方はいろいろとあると思いますけども。

○山陰中央新報:わかりました。ありがとうございます。

○毎日新聞:済みません、関連で、毎日新聞の榊原です。

 韓国のチャーター便なんですけれども、具体的に再開はちょっとめどは立たないと思うんですけれども、状況が落ちついたときに再開したいという考えは、韓国側とも一致しているということなんでしょうか。

○丸山知事:いや、そこまで詰めているわけではないと思います。まだそんな、もう米子便も定期便もとまってしまっているような状況ですから、次に向けてどうしましょうということを今、こういう条件が整ったらこうしましょうというところを詰めている状況でもまだないと思います。ちょっと詳しく把握してませんけども、そういうことをちょっと考える状況にないんじゃないかなと、お互いですね。

○毎日新聞:コリアエクスプレスエア側との関係でいえば、もう完全に白紙になっているということですか。

○丸山知事:白紙といっても、これまで連続チャーター便就航してもらってますし、我々もあちらの会社の幹部の方々、存じ上げてますし、向こうの方々としても、我々として、お互いのコネクションが、人間関係ありますので、そういった意味では、これまでやったことがゼロになるわけではなくて、そういった関係、我々を評価してもらって、連続チャーター便を就航してもらっていますので、そういう意味では、一番近しい関係がある会社として、そういった今後の選択肢としては一番最初に出てくる先だというふうに思ってます。

○毎日新聞:もともとチャーター便がうまくいけば、定期便化へということだったと思うんですけども、今回中断期間がかなり長くなってしまいましたけども、実際、序盤はかなり満員のことも多かったということで、この実績自体は今後の何らかというか。

○丸山知事:それは向こうが評価されることなんで、ただ、こういう状況になってしまうと、いつ再開するかわかんないという話だと、次の連続チャーターを、いわゆる今は連続チャーターを飛ばせる状況にないわけですから、次の連続チャーターからスタートして、そこを評価してもらってということじゃないかと思いますし、観光地なりを特にタイアップしていた旅行代理店の方というのは、ちょっと短い間でしたけども、連続チャーターの中で、ここが高評価だった、お客さんにとってよかった悪かったといったことはお持ちなわけですから、そういう蓄積を生かしながら、ちょっと今回のことまでカウントして評価されるかどうかというのは、ちょっと相手方のコリアエクスプレスエアの話なので、ちょっと私からは何とも申し上げられませんけども、ともかく次の連続チャーターの機会を伺いながら、それが実践できれば、そこの搭乗率をできるだけ上げていくということ、真正面からそういうところに取り組んでいくということじゃないかというふうに思います。

○毎日新聞:またその状況を見て、今回と同じような連続チャーター便をどこかの機会でまたやりたいということですか。

○丸山知事:それは、いきなり定期便就航してくれれば非常にウエルカムなんですけど、通常、そういうことが一般的だというふうになると思いますので、そういう一歩一歩階段上がっていく、また、一遍に持っていければ一遍に持っていけるタイミングがあれば、チャンスがあれば、そういう実現をしていきたいと思いますけども、通常考えると連続チャーターで実績を出して、定期便に結びつけていくということのほうが一般的かなというふうに思っています。

○毎日新聞:一方で、今後、仮に定期便化できたとしても、やっぱり今回のように関係悪化とかという可能性もまた今後もあると思うんですけど、そういう意味で、対象とする国を多角化するとかというのは、今回の件で何か検討されましたか。

○丸山知事:いや、もうあれじゃないですかね、連続チャーターの中止期間というのは、逆に言えば、1回ごとにかける、県として支援をしていく分では出ていってませんし、別にいわゆるかける予定だったお金が丸ごと、かけただけで全部中止してしまったというよりは、来られなかった分だけお金も出なかったこともありますし、ともかく国際情勢とかというのは、どうしても変化があることが、また、国内の情勢に比べれば、当然不安というのは高いのはもう承知の上で、インバウンドには取り組まなきゃいけないというふうに思ってますし、そういう意味で、そういうのはつきものだと思って、今回のことがあったら、韓国というマーケットについて、マーケットとして見ていかないとかということをしていける島根県としても余裕がないと思いますし、そこはその状況に応じて、その都度その都度対応していく。不安定になるからといって手を出さないということが、インバウンドの拡大を阻害する要因に私はどっちかというとなると思いますので、一定の不安定化するということは、国と国の関係であり得る。特に歴史的にどうしても東アジアというのは、いろんな近代以降の歴史的な関係がある国ですから、そういった状況というのは過去もありましたし、だからといって、不安定なのでマーケットとして外していくというのは、近く、時差もなく来ていただけるお客さんを我々のほうから玄関を閉めてしまうということは、得策じゃないんじゃないかというふうに思っていますので、我々としては、あくまでも玄関は広くあけて、いろんな方に来ていただくというのがインバウンドのまさに基本的な考え方というふうに思いますので、我々がアプローチしても、定期便ができるかどうか、連続チャーターができるかどうかというのは別ですけども、ともかく他のゲートウェイから誘客、来ていただく方々も含めて、多くの国の方々、究極はたくさんの世界の方々に、日本を含めて、島根の良さを知ってもらって、島根を楽しんでもらうと。そういったことが島根県の経済活性化につながっていくという考え方で観光誘客を幅広く進めていかなきゃいけないのかなというふうに思っています。

○毎日新聞:ありがとうございます。


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