キラリ☆しまね次世代たたら女子

県や島根大学、県内特殊鋼関連企業など産学官金※1が連携して取り組む「次世代たたらプロジェクト」では、航空機用エンジンの新素材開発や、高効率モーターの研究を行っています。そうした最先端の現場で、女性技術者たちが活躍しています。

今回は、次世代モータープロジェクトに携わる守谷刃物研究所の安部奈保子さんにお話を伺いました。

※1:産業(企業)、学術(大学・研究機関)、官(行政)、金融(金融機関)


安部奈保子さんの写真
株式会社守谷刃物研究所(安来市)
製造統括部加工品グループ
安部奈保子(あべなおこ)さん


どんな業務に携わっていますか?

わが社ではアモルファス合金を使った、「積層モーターコア※2」を製造しています。私は製造に関わる材料の手配、生産スケジュールの作成・調整、出荷指示などの業務を担当しています。

※2:モーターを構成する主要部品(鉄心)で、薄い金属を何枚も積層して(重ねて)作られる。アモルファス合金の厚みは約0.025mm。


仕事をする中で、どんなときにやりがいを感じますか?

間接部門ではありますが、製造、営業、技術、品質保証などさまざまな部署と関わる仕事です。顧客の要望に応えようとみんなで同じ方向に向かって意見を出し合い協力していく過程はとてもやりがいを感じます。短い納期の依頼など調整が大変なときもありますが、やりとりの中でお礼の言葉をもらい、モチベーションの向上につながっています。


職場の環境はいかがですか?

子どもが小さいので病気や行事で休むこともありますが、誰かに託せる環境があり、テレワークなどの制度もあるので柔軟に働けています。社内のイベントも充実していて、子どもも楽しく参加できるだけでなく、仕事中とは違った社員の一面を見ることもできて良い機会になっています。


ものづくりの魅力は?

今まで何気なく触れていた製品一つ一つに、いろいろな技術や工夫が詰まっていることを感じるようになりました。日々技術が進歩していく中で、仕事を通して新しい技術に触れられ、自分が携わった製品が形になるので達成感があります。積層モーターコアのように、これから広がっていく分野に関わることができ、ありがたく思います。


プロジェクトの今後について

積層モーターコアを量産化し、島根県で製造・販売する新たな産業として根付かせていきたいと考えています。アモルファス合金の特性を生かした省電力モーターが実現できれば、今までできなかった製品の実現につながります。まずはアモルファスモーターの可能性を知っていただきたいです。


春木和哉さんの写真
守谷刃物研究所
製造統括部部長
春木和哉(はるきかずや)さん

次世代モータープロジェクト

アモルファス合金は金属であるにもかかわらず結晶構造をもたない材料で、優れた軟磁気特性を持っています。この特性を利用すると、ドローンなどに使用できる高効率のモーターが実現できます。加工が難しいという課題を解決しながら、量産化を目指します。開発中の積層モーターコアは大型展示会に出展するなど、量産化に向けモーターメーカーなどとの連携を模索しています。


参画企業

株式会社キグチテクニクス
株式会社プロテリアル
株式会社守谷刃物研究所


大型展示会の様子の写真
大型展示会の様子(令和7年7月)

次世代航空機・エネルギープロジェクト

航空機エンジン用素材である超耐熱合金は耐食性、耐酸化性、高温強度に優れた合金です。航空機エンジン用の大型鍛造部品の素材生産を含めた純国産化を目指しています。


参画企業

株式会社NTTデータザムテクノロジーズ
株式会社キグチテクニクス
秦精工株式会社
株式会社プロテリアル
株式会社MAKATA


航空機エンジンの写真


次世代たたらプロジェクトについて詳細はこちら(外部サイト)



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