しまねびとNo.11
母校を残したい・旧中学校を複合施設に
吉賀町柿木地区の国道沿いにある旧校舎に、暖かな明かりが灯っています。オーナーの田村薫平さんは、「遊休施設だった母校の校舎を有効的に活用して、残したい」と、複合施設としてよみがえらせました。
旧柿木村の出身で、平成28年にUターンした田村さん。戻ってみると合併して「吉賀町」になっていたことから、町のことを知ろうと集落支援員として活動していました。空き家の解消に取り組む活動をしていましたが、思っていたよりも遊休施設があって「もったいない」と感じていました。
同29年には地域の方と一緒に「手作り自治区柿木村」として町有林を無償で借り受け、子どもたちが自然の中で遊べるプレーパークを作りました。母校である旧柿木中学校の校舎も、遊休施設となっていることを知り、「村のシンボリックな建物をなくしてはいけない」と、町に活用を提案。令和2年に「HEKICHIKAKINOKI(ヘキチカキノキ)」をオープンしました。
施設内には整体やお茶の製造、田舎暮らし体験など4店舗が入っており、起業者に場所を提供しています。宿泊設備も備え、合宿など県内外、海外からの団体も受け入れています。
近頃はヘキチカキノキで、地域食堂や音楽イベント、地域の文化祭が開かれているほか、卒業生が同窓会の会場に使うこともあります。
田村さんは「いろいろな使い方ができる場所だと浸透してきました」と笑顔。今後は宿泊業に注力する考えで、「町内にはまだまだ遊休施設があるので、こうして新たな灯が続いていくと良いと思います。これからも柿木の魅力をブラッシュアップしていきたいです」と語ります。
旧校舎を活用したHEKICHIKAKINOKI
HEKICHIKAKINOKIオーナー
田村薫平(たむらくんぺい)さん
旧柿木村出身。益田市内の高校を卒業後、広島市での飲食業やパソコン機器関連の仕事を経て、平成28年にUターン。サウナが好きで「柿木村サ道部」の部長を務める。仲間とともに自然の中でのサウナを楽しんでいる。
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