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新春知事座談会

奥出雲から世界へ/横田高ホッケー部

全国トップレベルを誇る県立横田高校のホッケー部。生徒数約190人のこの高校からは、世界を舞台に活躍する選手を多く輩出しています。男女のチームを監督として率いる伊藤氏と恩田氏、県内の競技力向上に努める島根県ホッケー協会理事長の児島氏が、丸山知事と語り合いました。


丸山知事と児島理事長と伊藤監督と恩田監督の写真
左から、男子ホッケー部監督:伊藤直登(いとうなおと)氏/女子ホッケー部監督:恩田賢二(おんだけんじ)氏
丸山達也(まるやまたつや)知事/島根県ホッケー協会理事長:児島史朗(こじましろう)氏

世界で活躍する選手に

知事:昨年も横田高校ホッケー部は、男女ともに大活躍され、県民に大きな感動をもたらしました。監督として、どんなことを大切にされていますか。

伊藤:生徒自身が考えて、行動できるようになることを大事にしています。練習中でも気付いたことがあれば、まずは自分たちでミーティングをして、プレーにどう生かすか考える。それが定着して、試合の状況に応じ、生徒自らも戦術を変えることができるようになり、全国大会で上位の成績を収められるようになりました。
栃木国体の準々決勝でのことです。1点を追う試合終了5分前、ゴールキーパーに代えてフィールドプレーヤーを増やし、全員で攻めるという指示をしたところ、生徒たちも同じ考えだったのでしょう。「いつでもいけます!」という勢いが伝わってきて、この試合を制しました。

恩田:横田高校を卒業後、ホッケーの選手や指導者として活躍している先輩も多く、生徒にアドバイスをしてくれます。そういったつながりを大切にし、先輩たちからも多くのことを吸収するようにと指導しています。

知事:人口約1万2千人の町から、全国や世界でプレーできる選手を、継続して輩出されているのは立派です。

児島:奥出雲から全国へ、奥出雲から世界へ、をテーマに取り組んでいます。「くにびき国体(1982年開催の国民体育大会)」を契機に盛んになったホッケー。その競技をする子どもたちが奥出雲町で育ち続けていることに感謝しています。

知事:子どもの頃からホッケーに触れられる環境があり、それを支えてくれる人たちがいることは、とても素晴らしいですね。


ホッケーに挑戦する丸山知事の写真
ホッケーに挑戦する丸山知事
新型コロナウイルス感染防止に配慮して撮影しています。

古里の応援が支え

知事:選手や指導者としてホッケーを続けてこられた中で、どんなことが印象に残っていますか。

伊藤:私が高校2年の時に総体(インターハイ)が島根であり、スタンドからたくさん声援をもらったことを覚えています。この思い出は、お世話になった古里のためにホッケーで恩返しをしたいと、帰郷するきっかけにもなりました。

恩田:中学生の時、児島理事長に鍛えてもらったことをよく覚えていますね(笑)。
監督としては、男子ホッケー部が出場した2009年の大分国体が印象深いです。高校3冠(選抜、インターハイ、国体)がかかっていて、遠方ながらもたくさんの地元の方が応援に来てくれました。
また、大会に限らず、町のいろんなところで声をかけてもらえ、生徒たちが応援されていると感じます。これに応え、将来どこに行っても活躍できる選手に育ててあげたいと思います。

ホッケー王国島根へ

伊藤:ジュニア世代の競技人口はかなり減りました。そのような中で高校のホッケー部員は、小学生向けのスクールを開き楽しさを伝えています。ゆくゆくは高校でプレーして、島根のホッケーを盛り上げてくれたらいいなと思っています。

知事:一般的には効率重視で結果を出そうとする風潮がありますが、小学生の頃からホッケーに親しめる機会を作り続けて今の横田高校ホッケー部があるように、こつこつと地道に取り組むことができるのが島根の県民性の強みだと思います。

児島:2030年の国民スポーツ大会(国スポ)※の時には、現在の高校生が成年チームの主力の年代。島根代表として国スポに出てもらいたいし、日本代表として世界に送り出したい。県外の大学へ進学しても、卒業後は島根でホッケーを続けられるサイクルができるといいです。

知事:高校までだけではないホッケー王国島根を目指し、考えなければいけませんね。「くにびき国体」以降も培われてきたホッケーという財産が、30年の国スポでさらに大きくなり、未来へとつながっていくことを期待します。
理事長、両監督には、引き続きお力添えをよろしくお願いします。

児島:協会としては、一人でも多くホッケーに親しむ人を増やしていくとともに、スポーツ少年団から中学、高校、成年の各部門で活躍できるよう支援していきます。

伊藤:日本のトップを目指してやっているので、今年も優勝を狙っていきます。

恩田:生徒には仲間と一緒に目標へ向かって、切磋琢磨(せっさたくま)しながら高みを目指してほしいです。もちろん日本一にはこだわりを持って指導を続けます。

※第84回国民スポーツ大会・第29回全国障害者スポーツ大会が2030年に島根県で開催予定。

横田高校ホッケー部

全国大会では数々の優勝を誇る強豪校。2021年の東京五輪には横田高校出身の男女5人が日本代表として出場しました。


男子ホッケー部のメンバーの写真
男子ホッケー部のメンバー



女子ホッケー部のメンバーの写真
女子ホッケー部のメンバー


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