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新春知事対談

ピリリと辛く島根をアピール

島根出身のキャラクター「吉田くん」が登場するアニメの作者で、映像クリエイターの小野亮(FROGMAN[フロッグマン])氏。「島根は鳥取の左側です」など数々のキャッチコピーを考案し、島根を全国にアピールしています。島根への移住経験がある小野氏と丸山達也知事が、情報発信や島根の暮らしやすさなどについて語り合いました。


プロフィル

おの・りょう:東京都出身。出雲市平田地域が舞台となった映画「白い船」の制作スタッフとして来県。その後、平田地域へ移住し、映像クリエイターに。東京へ戻った後も、しまねコンテンツ産業振興アドバイザーなどを務め、島根と関わり続ける。


丸山達也知事・映像クリエイター小野亮氏の写真
丸山達也知事・映像クリエイター小野亮氏

エッジがきいた情報発信

知事:「しまねSuper大使吉田くん」は、小野さんが生み出したアニメ「秘密結社鷹(たか)の爪」に登場するキャラクター。全国に島根をPRしてもらい、大活躍です。毎年制作されている自虐カレンダーも好評ですが、ネタを考えるのは大変ではないですか。

小野:自虐ネタは、島根の方自らが自虐的に話されていたのがすごく面白くて始めました。教習所のほうが道路より交通量が多い、とか(笑)

知事:全国から注目されるには、鷹の爪のようにピリリと辛い、エッジがきいた発信も大切ですね。

小野:県外出身の僕だからできたことかもしれません。島根に足りないことを、知事も含めてIターン者こそどんどんやってほしいです。

島根の時代が来た!

知事:2022年版のカレンダーは「島根モデル宣言」として、島根自慢も盛り込まれています。

小野:新型コロナの感染拡大は、暮らしを考え直すきっかけになりました。いまの若い人たちはタイムパフォーマンス、いかに短時間で成果を得られるかということを重視しているけど、実は都会って交通渋滞や行列に並ぶなど時間のロスが多いんです。東京から車で紅葉を見に出かけた時は、片道3時間半かかりました。島根なら1時間足らずで手軽に本物を堪能できるのに。

知事:東京の良さを基準にすると、島根は不便だと特に若い方は感じるのではないかと思います。電車やバスの便数が少ないとか。でも車が運転できるようになれば島根の方が自由度は高いんですよね。東京の電車の便利さはスタスタと歩ける人にとってはよいですが、子ども連れや高齢者は利用しづらいこともあります。
それに、都会に住めば、しがらみがなくて自由な反面、孤独な存在になってしまいかねません。都会にばかり基準軸を置かず、県民の皆さんには島根の良さを、島根で育つ子どもたちに伝えてもらいたいです。

小野:島根は古代から連綿と続く文化があって、自然の中で暮らしやコミュニティを成熟させてきました。世界的に取り組まれているSDGs(持続可能な開発目標)の理念には、島根の暮らしがはまっている、島根の時代が来た!と思っています。

世界を相手に仕事ができる

知事:持続可能性ということでは、人口減少の課題があります。島根県の合計特殊出生率は1.69で全国2位ですが、この数字では人口を維持できません。若い方に「残ってもらう、帰ってもらう、来てもらう」必要があり、そのためには、魅力的な産業が欠かせません。特にUターン・Iターン者は女性の比率が低く、女性が就きたいと思う仕事の幅を増やす環境づくりが大切だと考えています。

小野:今、島根にいながら、世界を相手に仕事ができるチャンスが開けていると思います。例えば僕たちのコンテンツビジネス業界は、コロナ禍の巣ごもり生活でウェブ配信が浸透したり、リモートでスムーズに仕事をするようになったりと、従来のビジネスモデルが覆されました。その根幹にあるのがIT技術です。近いうちに、簡単なアプリケーションソフトなら誰もがパソコンでプログラミングできるようになるんじゃないでしょうか。
そのために子どもたちのIT教育、プログラミング教育に力を入れてほしいです。アニメとテクノロジーを組み合わせたら、いろいろと面白いことができそうだと気づき、僕もプログラミングの勉強をしています。

心を動かす物語を作る

知事:島根に移住経験のある小野さんが思う、島根の魅力は何でしょうか。

小野:映画撮影で全国各地へ行きましたが、島根の人ってちょっと違うんです。スピリチュアル(霊的)な意味ではなく、あの世とこの世、今と昔の接点がとても近くて、先祖も神も同じ地平にいるように、亡くなった人もすぐ隣にいるように語るんです。小泉八雲もそういうことを感じて島根に興味を覚えたのではないかなと思います。目に見えないものを感じ、それに畏敬の念を持ち、慎ましく生きていこうというような、おごりのない暮らしに魅力を感じました。

知事:今後も、島根の良さの発信にご協力をお願いします。

小野:僕なりに感じた島根を面白おかしく、時々ちょっと怖く、かつ、心がほっこりするように描いた物語を作って、ライフワークとして発信していきたいです。一つの物語で人の心は動きます。「吉田くん」には今後、ストーリーテラー(語り手)としても活躍してもらいたいなと思います。


「吉田くん」のぬいぐるみを手にする小野亮氏(右)と丸山達也知事の写真
「吉田くん」のぬいぐるみを手にする小野亮氏(右)と丸山達也知事


新型コロナウイルス感染防止に配慮して撮影しています。


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