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知っていますか?「特定外来生物」

本来は生息していなかった国や地域に、人が持ち込んだ生きものを「外来生物」や「外来種」といいます。野外に生息するその数は2000種を超え、ウシガエルやアカミミガメ(通称:ミドリガメ)も外来生物です。

その中でも、生態系や農林水産業、または人の健康に被害を及ぼす恐れのある生物が「特定外来生物」に指定され、法律で「飼育・栽培・保管・運搬・輸入・販売・譲渡・放出」などが原則禁止されています。見つけた場合でも、生きているものを勝手に移動させることはできません。

被害を防ぐために、まずは実態を知り、知識を身につけることが大切です。


セアカゴケグモ

  • 豪州原産。
    毒を持っているのはメスです。かまれると痛みや腫れが生じ、発疹などの症状がでることもあります。
  • メスの成体は体長約1cm。
    体は黒く、背中と腹側の赤い斑紋が特徴です。
  • 発見した場合には素手では絶対に触らず、駆除する際には市販の殺虫剤を噴霧するか、踏みつぶしてください。
    市役所や町村役場にも連絡しましょう。
  • 日当たりのよい暖かい場所で、比較的低い位置にある地面近くのくぼみや隙間に巣を作ります。
  • 攻撃性はないので、触らなければかまれません。
    かまれた場合には患部を水でよく洗い流し、医療機関を受診してください。

県内でも、側溝や公園のベンチ下、建物外壁の水切り部、自動販売機の下で見つかっており、周辺で作業等をする際には軍手を着用するなどの注意が必要です。


セアカゴケグモ背面(メス)の写真
セアカゴケグモ背面(メス)


セアカゴケグモ腹面(メス)の写真
セアカゴケグモ腹面(メス)


詳しくは環境省ホームページをご覧ください。
「環境省ゴケグモ」で検索


オオキンケイギク

  • 花の直径は5~7cmで、花びらの先端には不規則のギザギザがあります。
    葉は細長いへら状で、両面には荒い毛があります。
  • 北米原産のキク科の多年草。高さは30~70cmで、5月から7月にかけて黄色く目立つ花を咲かせます。
  • 観賞用として日本に持ち込まれた後、緑化や園芸などに利用されたこともあって道端や土手などで全国的に分布しています。
  • 繁殖力が旺盛で、放っておくとどんどん広がります。
    もともとその場所に自生していた植物を駆逐してしまうことから特定外来生物に指定されました。
  • 花を見つけても、観賞用に持ち帰ったり、庭などに植えたりしないでください。

オオキンケイギクの写真


オオキンケイギクの花の写真


オオキンケイギクの葉の写真
写真提供:三瓶自然館、隠岐管理官事務所


駆除の方法

隠岐高校生のチームは、隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会等と連携し、駆除作業や啓発活動に取り組んでいます。


抜き取り作業をする高校生(隠岐の島町)の写真
抜き取り作業をする高校生(隠岐の島町)


Step1:根っこから引き抜く

●花が咲き始める5月頃から種子が実る前までに行うと効果的です。
●刈り取る方法もありますが、繁殖を防ぐためには抜き取りましょう。


Step2:その場において枯死させる

●引き抜いた花を厚手のビニール袋などに入れてしっかりと口を縛り、その場に数日間置いて枯らしましょう。


Step3:焼却処分する

●各自治体のゴミの分別方法に従って焼却処分しましょう。


※生育している場所の管理者等の協力を得ながら進めましょう。


外来生物被害予防3原則

  1. 入れない
    悪影響を及ぼすかもしれない外来生物をむやみに日本に入れない
  2. 捨てない
    飼育・栽培している外来生物を野外に捨てない
  3. 拡げない
    野外にすでにいる外来生物を他地域に生きたまま持ち出さない

●問い合わせ先
環境省中国四国地方環境事務所(TEL:086・223・1561)
県自然環境課(TEL:0852・22・6377)



お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp