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事業のバトンタッチお手伝いします!

中小企業における後継者への事業の引き継ぎ・譲渡は、早期から計画的に取り組むことが大切です。経営のバトンタッチをスムーズに行えるよう、安心して相談できる支援機関があります。


商機感じた孫が後継ぎに

津和野町の「香味園・上領(かみりょう)茶舗」は、町特産カワラケツメイを使った「ざら茶」が主力商品の老舗です。経営者の上領清一さん夫婦は、高齢になって事業規模が縮小し、後継者もいなかったことから将来的には廃業しようと考えていましたが、昨年、孫の瑠美さん夫婦が跡を継ぎたいと大阪からIターンしてきたことで、状況が変わりました。

かつて商品開発やマーケティングの仕事をしていた瑠美さんは、「ざら茶の個包装化や無農薬栽培の明示、ウェブの活用など、現代のニーズを取り入れれば商機があると感じましたし、子どもの頃にたびたび遊びに来て思い出のある祖父母の店を、なくしたくなかったことも、後継ぎを決意した理由」と話します。


承継に合わせて経営改善

清一さんは当初、「若い孫夫婦の生計が成り立つのか」という心配から、承継には消極的でした。

相談を受けた津和野町商工会の山平太郎さんは「事業承継は、ビジネスモデルを見直して収益が上がるように改善を図るよい機会にもなります。そのために、町商工会や事業承継推進員などが支援し、活用できる補助金もあることを説明しました」と話します。さまざまなフォローがあると分かったことで清一さんも前向きになり、山平さんや事業承継推進員・堀正博さんらのサポートを受けながら事業承継を行うことになりました。


“見えない資産”も承継

堀さんは「企業には、経験で培った見えない資産もあります。これらをしっかりバトンタッチすることも大切」といい、事業の全容をきちんと把握した上で、何をどう承継するか計画的に進めることをアドバイスしています。

経営改革のビジョンはあっても、当初は何から手をつけていいか分からなかった瑠美さん。「サポートのおかげでこれから何を学ばなければいけないかに気づいたんです」と話し、新商品の開発やお茶の勉強をしながら、顧客情報やざら茶の配合など、これまでデータ化されていなかった“資産”を、受け継ごうと頑張っています。


祖父・上領清一さんと孫の瑠美さんと上領茶舗の写真
祖父・上領清一さん(右)から、孫の瑠美さん(左から2人目)夫婦へ事業の承継を行う上領茶舗。
「津和野のお茶文化を受け継ぎ、海外まで発信するのが目標です」(瑠美さん)


ご相談は商工団体や島根県事業引継ぎ支援センターへ

事業承継のご相談は、近くの商工会や商工会議所、島根県事業引継ぎ支援センターなどへご相談ください。専門家の派遣や事業譲渡の相談などに対応し、事業承継推進員が継続的にサポートします。


●問い合わせ先
中小企業課(TEL:0852・22・5288)
島根県事業引継ぎ支援センター(TEL:090・1689・4550/TEL:080・2905・2245)



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