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隠岐ユネスコ世界ジオパーク再認定!!

隠岐ユネスコ世界ジオパークのロゴマーク


隠岐ユネスコ世界ジオパークは、平成30年1月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)によって再認定されました。ユネスコ世界ジオパークは4年ごとに再認定審査を受けることになっており、平成29年7月に行われたユネスコの審査員による現地審査では、ジオパークガイドの育成や、隠岐の未来を担う子どもたちへの教育などが、高い評価を受けました。


興味を引き出す認定ガイドを育成

隠岐4町村や地元の団体などで組織する隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会では、ジオパークの保全保護や教育のほか、観光分野や地域振興への活用に取り組んでいます。

推進協議会が特に力を注いでいるのが「隠岐ユネスコ世界ジオパーク認定ガイド」の育成です。単に地形の特色などを伝えるだけでなく、「なぜ隠岐には身分の高い人が配流されたのか」「なぜ離島である隠岐に水が豊富にあるのか」などの質問を観光客らに投げかけ、現地を見たり感じたりする体験を通じて、楽しみながら答えを探せるように導いています。

「『なぜ』を科学的に理解し、関連を見つけられるのがジオパークの面白さ。隠岐は、さまざまな時代や地域の生物、地質、文化が混在する特有の場所。その理由を自ら発見して地球の成り立ちまで興味を広げてもらうことも、ユネスコ世界ジオパークとしての役割」と野邉一寛(のべかずひろ)事務局長は話します。


認定ガイドが明屋海岸でユネスコの審査員を案内する様子の写真
明屋海岸でユネスコの審査員を案内する認定ガイド(左)


誇りを育むジオ学習や人づくりで裾野拡大

また、地元の小中学校や高校と連携して隠岐ジオパーク学習も進められています。野外実習などの参加型プログラムを作成して推進協議会から講師を派遣したり、保育園向けに紙芝居を創作したりしており、野邉事務局長は「郷土の特徴や価値への理解を深めた子どもたちには『隠岐は他では見られない宝の島だ』という誇りが芽生えています」といいます。

大人を対象にしたジオパーク講座も開催し、認定ガイドの発掘や隠岐の魅力を発信するサポーターの育成など、隠岐ジオパークにかかわる人の裾野拡大につなげています。


ジオパークを題材にした創作劇を発表する保育園児の写真
ジオパークを題材にした創作劇を発表する保育園児


高い評価につながった住民の情熱

今回の再認定審査では、明屋海岸(海士町)や隠岐自然館(隠岐の島町)などを審査員が巡り、認定ガイドの取り組みや、学校での授業内容について現地審査を行いました。

現地審査で案内人を務めた隠岐自然館職員の八幡多美子さんは「日ごろから来館者に関心を高めてもらえるよう、展示物に触れてもらいながら隠岐の成り立ちを紹介しています。特に地元の子どもたちに郷土の素晴らしさを伝えたいという思いは、人づくりの視点から審査員に共感してもらえました。再認定を励みに、これからも隠岐の魅力を語っていきたいです」と意欲をのぞかせています。


隠岐自然館の八幡多美子さんの写真
隠岐自然館の八幡多美子さん


魅力と不思議がいっぱい!隠岐ユネスコ世界ジオパーク

隠岐諸島は、日本列島が形成される過程でさまざまに姿を変えてきました。島々には大地の変遷を物語る地質が残り、特異な生態系や人の営みが生まれました。こうした「大地の成り立ち」「独自の生態系」「人の営み」のつながりを学び、体験できる場所がジオパークです。魅力と不思議に満ちた隠岐に“つながり”を探しに行ってみませんか。


隠岐諸島の地図


独自の生態系

春日神社(隠岐の島町)周辺には、沖縄に育つナゴランと、北海道に育つハマナスがそろって見られます。他の地域では考えられない組み合わせが、なぜ隠岐にあるのでしょうか?

秘密のカギは、数万年に及ぶ環境変化に隠されています。


ナゴランとハマナスの写真
ナゴラン(左)とハマナス(右)


大地の成り立ち

島前は、内海を丸く囲むように島が並んでいます。これは火山活動によるカルデラ地形で、中央に位置する焼火山(たくひさん)〔西ノ島町〕が中央火口丘です。この地形は、島の暮らしにどう影響しているでしょうか?赤ハゲ山(知夫村)から島々を一望すると、ヒントが見つかるかもしれません。


赤ハゲ山から望む隠岐島前カルデラの写真
赤ハゲ山から望む隠岐島前カルデラ


黒曜石

黒曜石は隠岐を代表する岩石の一つで、旧石器時代から利用されていました。成分を分析してみると、隠岐の黒曜石が3万年以上前から中国地方を中心に新潟や四国まで運ばれていたことが分かりました。なぜ、どうやって、隠岐の黒曜石は遠く海の向こうまで流通したのでしょうか?


隠岐の黒曜石で作られたやじりの再現の写真
隠岐の黒曜石で作られたやじりの再現


人の営み

隠岐では土地を大きく区切り、放牧と畑作を入れ替える「牧畑(まきはた)」が行われていました。この仕組みにどんな工夫があり、畑作に必要な淡水はどうやって確保されたのでしょうか?この謎を探ると、先祖代々の「人と大地のつながり」が分かります。


土地を区切った牧畑の石垣の写真
土地を区切った牧畑の石垣


謎を解き明かしに出掛けよう!

県立古代出雲歴史博物館企画展「隠岐の黒曜石」

ナイフのように鋭く割れる隠岐の良質な黒曜石は、約3万4千年前から弥生時代まで、石器として使われました。黒曜石誕生のメカニズムや全国各地の黒曜石文化など、先史人の残した石器製作の痕跡をたどりながら、隠岐の黒曜石にまつわる壮大な歴史を紹介します。

  • 会期/~5月16日(水)※4月17日(火)休館
  • 観覧料/一般700円、大学生400円、小中高生200円
  • 関連講座/4月7日(土)、14日(土)、21日(土)※いずれも定員100人で要申し込み、参加無料
  • ギャラリートーク(学芸員による展示解説)/4月28日(土)、5月5日(土・祝)※年間パスポート、または、企画展観覧料が必要です
  • 出雲市大社町杵築東99-4(TEL:0853・53・8600)

「隠岐の黒曜石」のポスター


隠岐自然館

隠岐諸島の成り立ちを伝える岩石、隠岐に生息する動植物の標本、隠岐で発見されたワニの化石から再現された実物大骨格図など、貴重な資料が展示されています。隠岐ジオパークの概要を学ぶのに最適です。

  • 開館時間/8:30~17:30(4~11月)※年末年始のみ休館
  • 入場料/大人300円、小中学生150円
  • 隠岐の島町中町〔隠岐ポートプラザ2階〕(TEL:08512・2・1583)


●問い合わせ先
自然環境課(TEL:0852・22・5724)
隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会事務局(TEL:08512・3・1321)



お問い合わせ先

広報室

島根県広報部広報室
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