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認知症カフェは誰でも参加できる交流の場です

認知症の人やその家族、地域住民、医療・介護関係者など誰でも参加できる交流の場「認知症カフェ」が県内各地に広まっています。認知症カフェでお話して、仲間づくりや情報交換をしませんか。


参加者全員が楽器を分担し、合奏を楽しむ様子の写真
参加者全員が楽器を分担し、合奏を楽しむ「オレンジカフェはまだ」


できることを再発見して本人の自信に

浜田市中心部にある交流サロンで、月2回開かれている認知症カフェ「オレンジカフェはまだ」。創作などの体験活動やティータイムを通し、リラックスした雰囲気で参加者同士が交流しています。

音楽療法の体験活動の日には、歌謡曲や童謡に合わせて歌ったり、手拍子をしたりした後、参加者全員が合奏に挑戦しました。カスタネットやタンバリンなど思い思いの楽器を選び、受け持ちのパートを練習。合奏ではピタリと演奏がそろい、笑顔がはじけました。

「歌や楽器などに一緒に取り組むことで、認知症になってもできることはたくさんあると分かり、本人の自信にもなります。認知症の家族がいると外出しづらいものですが、認知症カフェなら本人も家族も遠慮なく出掛けられ、交流や気分転換ができます」とカフェ世話人の金子多美子さんは話します。


当事者以外の理解も重要

金子さんは「日ごろの声かけなど周囲のサポートがあると、認知症の当事者や家族は大変助けられます。知人が変化に気づいたおかげで治療につながった例もありますから、多くの人が認知症を知っておくことは大切」といい、認知症介護をかつて経験した人や高齢の家族がいる人、地元の大学生など、さまざまな人とともにオレンジカフェを運営しています。

希望に応じて専門家や介護経験者と話ができるよう、紹介や橋渡しも行っており、実家の母親が認知症という女性は「以前は症状の進行にただ不安を感じていました。ここで話を聞き、症状が今後どうなるのか想像できるようになると、心構えができ、気持ちが落ち着きました。今ではボランティアスタッフとして参加を楽しみ、皆さんから元気をもらっています」と話します。


住み慣れた地域で暮らすために

高齢化が進むにつれて、2025年には65歳以上の5人に1人が該当するといわれる認知症。誰にとっても身近なものになっています。

認知症の人の意思が尊重され、住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けることができるよう、認知症カフェには本人や家族の相談に応じたり、住民の理解を促して支え合う地域づくりを進めたりする役割が期待されています。県内には現在約30カ所あり、今後3年間で全市町村に設置される予定です。

認知症カフェは地域の実情に応じて、さまざまな事業者、やり方で実施されています。各市町村に配置された認知症地域支援推進員も認知症カフェの設立や支援ネットワークづくりをサポートしています。


お茶を飲みながら、交流を楽しむ参加者の写真
お茶を飲みながら、交流を楽しむ参加者


オレンジカフェはまだを運営する金子多美子さんらスタッフの写真
オレンジカフェはまだを運営する金子多美子さん(中央)らスタッフ



●問い合わせ先
高齢者福祉課(TEL:0852・22・6385)



お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp