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“命をつなぐ架け橋”島根県ドクターヘリ

島根県の地域医療を支えているのが医療用ヘリコプターのドクターヘリ。島根県立中央病院(出雲市)が拠点で、医師(フライトドクター)と看護師(フライトナース)が乗り込み、いち早く患者のもとへ駆け付けます。運航を始めてから今年で10年がたち、命をつなぐ架け橋として、大きな役割を果たしています。


医療用ヘリコプターのドクターヘリの写真


ドクターヘリは救急医療用の人工呼吸器、心電図モニターや医薬品などを装備しており、空飛ぶ救命室ともいわれます。救急医療に精通した医師と看護師が乗り込み、県立中央病院から県内全域に約40分以内で到着。救急専門医の治療を一定時間内に、どの地域でも受けることができます。

平成23年6月の運行開始から出動件数は6千件を超え、1日平均の出動件数は1.7件となっています。出動内容は、救急の現場で処置する「現場救急」と、より高度な治療を行う病院へ患者を運ぶ「転院搬送」。東西に長く中山間地や離島がある島根県では、医師不足や医療提供体制の確保などの課題解決のため、ドクターヘリの重要性が大きくなっています。


地域ごとのドクターヘリ到達時間のイメージ


ドクターヘリの特長

1.搬送時間が短く、治療を早く受けられる

患者発生現場で治療が開始でき、搬送中も治療できます。また、中山間地や離島からの搬送時間が大幅に短縮されます。

2.患者への負担が少ない

揺れが少なく、短時間搬送で患者への負担を少なくできます。

3.地域に救急車のいない時間を減らせる

ドクターヘリが出動することで、救急車が地域から離れる時間を減らせます。


島根の空・これからも飛び続ける

島根県立中央病院・救命救急科

ドクターヘリの基地病院となる県立中央病院の救命救急科(医師13人)には、フライトドクター9人、フライトナース10人がいます。通常はドクターとナースの2人が乗り込み、要請から3~5分以内に離陸。交通事故などの現場に向かい、その場で救急処置を行うので、外傷において特にその機能を発揮します。

 

 

就航10周年を祝って記念撮影する病院スタッフたちの写真
就航10周年を祝って記念撮影する病院スタッフたち

 

若手フライトドクター/金井克樹(かないかつき)医師

一刻も早い治療で救う

金井克樹医師の写真


ドクターヘリに乗って3年目です。機内に限られた道具しかない上、症状に合わせて搬送先を自分で判断しなければならず、最初の頃は、不安なこともありました。しかし、救命救急科スタッフのサポートを受けたり、経験を積んだりすることで対応できるようになりました。

近くに医療機関がなく搬送に時間がかかれば、患者さんの回復具合に影響してしまいますが、ドクターヘリなら少しでも早く介入することができます。地域ならではの背景もあり、患者さん一人一人に合わせて対応していきたいです。


隠岐病院総合診療科/小川敦子(おがわあつこ)医師

隠岐になくてはならない存在

小川敦子医師の写真


隠岐病院は島後で唯一の病院であるため、さまざまな疾患、重症度の患者さんが搬送されてきます。しかし、設備や人員ともに医療資源が限られているため、当院では根本治療ができない疾患の患者さんもおられます。そうした患者さんを1分1秒でも早く治療につなげ、救命するために、本土搬送の手段であるドクターヘリは、隠岐の医療にとってなくてはならない存在です。


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撮影協力/セントラルヘリコプターサービス株式会社


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