しまねびとNo.09

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国家公務員からの転身・クラフトビールに注ぐ情熱

清流・高津川のほど近くにあるクラフトビールの醸造所「高津川リバービア」。東京都から益田市にIターンした上床絵理さんが立ち上げ、5周年を迎えました。益田市産のシャインマスカットやイチゴなど、流域の恵みを副材料に使ったビールが特徴的です。


上床絵理さんの写真


令和元年まで、国家公務員として勤めていた上床さん。公務員時代にNPO法人を設立し、働く人たちの退職後の人生設計を手助けする活動をしていました。

活動する中で、益田市、津和野町、吉賀町による「高津川流域関係人口創出事業」に誘われたことがきっかけで、益田市を訪れました。豊かな自然と温かく迎えてくれる人々に魅了されたといいます。

その時に知り合った方からの紹介で、雰囲気の良い古民家に巡り会い、大好きだったビールの醸造に挑戦することにしました。令和2年に創業し、3年後には自社のクラフトビールとつまみを楽しめる「クラフト酒場高角(たかつの)」をオープンしました。

上床さんは移住において、「どんな場所かだけでなく、どんな人たちがいるかも大事だと思います」といいます。移住して5年が経ちますが、「益田の人は元気でおおらかで、個性豊かな方が多いです。いつも気に掛けてくれるので、移住してから孤独を感じたことがありません。かといってべったりするわけでもなく、ちょうどいい距離感が魅力の一つです」と笑顔で語ります。

今後は、益田市の特産・メロンなどを使った新商品の開発をさらに進め、規格外の産品を有効活用するほか、イベント開催にもつなげていきたいと意欲を湧かせています。「地域の子どもたちが大人になったときに飲んでもらえるよう、この地でビールを作り続けたいです」と意気込んでいます。


ビールをそそぐ上床さんの写真


高津川リバービア株式会社代表取締役:上床絵理(うわとこえり)さん

福岡県出身。15年勤めた国家公務員から転身し、益田市でクラフトビール会社を立ち上げた。令和6年には女性起業家大賞で優秀賞に選ばれた。趣味はお酒を飲むことと、愛犬の散歩。


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