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12月26日質問事項5

5.原子力防災訓練

○山陰中央新報:よろしいでしょうか、山陰中央新報の多賀です。

 先日、10月に行われた原子力防災訓練を評価する会合がありました。鳥取を含めて、参加した自治体が評価や課題について声を上げられましたが、この内容については、これは報告を受けておられますでしょうか。

○溝口知事:ええ、21日に実施しました原子力防災訓練の評価会議では、初めて県外への住民避難訓練や複合災害を想定した訓練等を行い、おおむね順調に実施できたという総括をしております。訓練実施によって、今後対応すべき課題を見つけることができ、また、訓練参加者へのアンケートで有意義であったとする回答も多かったことから、所定の目標は達成できたのではないかと考えております。今後、関係自治体等と相談することとなりますが、引き続き県外を含めた広域避難訓練や複合災害の要を取り入れた訓練を実施していくことが必要であろうというふうに考えております。

○山陰中央新報:参加した松江市さんの評価、課題を見ると、初めて行った、2地区が参加された広域避難訓練で、参加された住民の方から、避難経路に不安を持たれたということで、具体的に言うと、例えば今回は高速道路で一応避難したんですけれども、それが寸断した場合、どういうふうに迂回するとか、時間が想定以上にかかったとか、そういったことのようなんですけれども、広域避難訓練をしたことで、そういった課題がわかったという面では、非常に収穫だと思うんですが、今後、来年以降、そういったことについて、具体的にどういった、さらに踏み込んだ訓練が必要なのか、お考えをお願いします。

○溝口知事:訓練はできるだけ多くの人が参加して、それから、実際的な避難をするとか、そういうことが行われるということが大事でありまして、今後、いろんな候補地などを想定しまして、検査といいますか、訓練の対応を強化するようにやっていきます。

○山陰中央新報:強化というのは、今回は2地区の方が参加されたんですが、それをさらにふやすとか、また、ちょっと想定とは違う経路を……。

○溝口知事:そこまで具体的にはまだなってないで、防災部等において、市町村とも話をして、どういうやり方がいいのか、どの程度の規模がいいのか、どういうふうにしてやるかというのを相談した上で決めていくということだろうと思います。

○山陰中央新報:避難経路をめぐっては、原発30キロ圏内の道路は、橋の耐震とか老朽化問題とか、土砂災害の危険性があるリスクがあるとか、さまざまそういったリスクがあるんですけれども、その対応とか、整備については、今後どのように対応が必要だとお考えでしょうか。

○溝口知事:そういう対応をしている場所もありますけども、一番そういう問題に敏感で、よくわかるのは地元の人たちですから、地元の人たちから御関心や、どういうところでどういうふうにしたらいいなどを県の防災部等がお聞きして、相談し、その上でどうするかということを決めていくということになるでしょう。

○山陰中央新報:避難経路の安全性について、地元の人たちの不安であったり、懸念を吸い上げて、県としてどう対応するかということを検討されるということですかね。

○溝口知事:そうですね。

○山陰中央新報:わかりました。

○溝口知事:それから、ほかの地域でどういう取扱いしてかというようなことも、いろんなプロセスで防災部も聞いたり、検討したりはしていると思いますけどもね。そういうことを踏まえてやらないといけないだろうというふうに思います。

○山陰中央新報:あと、避難先になると、近くに住む住民の方とか、地区の方とか、親族であったり、近しい方が別れ別れになってしまうとか、避難後の不安などを持たれる方も取材の中ではいらっしゃったんですが、そのあたりの調整とか、避難先の地域との交流とか、非常にそういった不安を解消する対応というのも必要だと思うんですが、そのあたりは。

○溝口知事:それは必要に応じてやる必要があると思いますね。それから、地元の町村等にもそういうことをチェックをするといいますか、お聞きをするというようなこともあるでしょう。そういうことを総合的に考えて、どういうふうにやったらいいかというふうに県としてはやっていきたいというふうに思います。

○山陰中央新報:ありがとうございます。


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