知事コメント２「芳年」
次は、年末から来年にかけての県立石見美術館と古代出雲歴史博物館の展示について申し上げます。
こちらにありますのは、石見美術館でありますが、１２月２３日から２月１３日まで開かれます。幕末から明治中期にかけて活躍した浮世絵師、月岡芳年の展覧会ということであります。初期から晩年までの代表作を網羅した約２５０点による大回顧展であります。武者絵、歴史画、役者絵、美人画など、さまざまなジャンルの作品を展示をしております。浮世絵の伝統に西洋画の手法を取り入れた斬新な構図や迫力あるアクションの描写が現代のイラストにも通ずる表現で、若者に人気があるそうです。日本屈指のこの芳年コレクションは、西井コレクションというところから出品をされています。西井さんは、西井正氣（にしいまさき）さんです。現在京都におられるわけですけども、京都出身で京都在住ということでありまして、８３歳だそうです。５５年間、ほぼ芳年だけを集中して集められたということであります。
芳年が描いた物語はさまざまな芸能でも演じられておりますが、グラントワならではの企画として、石見神楽と展示作品を題材としたコンテンポラリーダンスとのコラボレーションや、芳年の描いた八百屋お七の物語を県の無形民俗文化財であります益田糸操り人形で鑑賞していただくなど、さまざまなイベントがあるそうであります。パンフレットがありますので、ごらんいただければと思います。