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12月9日質問事項1

1.島根原発(ダクト腐食、2号機再稼働、高レベル放射性廃棄物)
○山陰中央新報:知事、きのうの夜、中国電力が島根原発2号機の中央制御室の空調換気系のダクトの点検中に腐食が見つかったということを発表したんですけども、県のほうにも連絡があったと思うんですが、国に再稼働を申請をする中で、こういう事案が起きたということについて、まず、知事としてどういうふうに受けとめてらっしゃいますでしょうか。
○溝口知事:やはり原因をよく究明をし、その上でしっかりした対応をとってもらう必要がありますね。
○山陰中央新報:建設時以来、今回のこういう腐食というのが確認できてなくて、いつそういうふうに腐食が進んでたかというのはわからないような状況で、かなり大きな穴で、新規制基準の審査の対象でもあるようなんですけども、これについて、県民もかなり不安に思うとこもあると思いますし、これが経験で見抜けなかったというのもかなり調査としてもずさんなのかなとも個人的にも思ったりするんですけど、中電に対して、改めて遺憾だとか、どういうふうに受けとめられてらっしゃって、何を求めていくかというのをもう一度いただけますでしょうか。
○溝口知事:中電は、まず原因の分析をちゃんとしなくてはけませんね。なぜそういうことが起こったのか。我々も早速きのうの夜中、職員が、県と松江市の職員も一緒に行って調査に立ち合ってますけどもね。原因などを分析して、その結果の対応を中電にも強く求めてまいりますし、当然原子力規制委員会にも報告されてますし、規制委員会でもきちっとチェックをし、こうしたことが起きないようにしっかりやってもらいたいということを我々も言ってまいります。
○山陰中央新報:今回の設備が安全上重要な設備で、ほかにもそういう安全上重要な設備があると思うんですけども、結果的に今回見抜けなくて、ほかのことでもそういうことがあるんじゃないかという、疑ってしまうとこもあるんですけど、改めてほかの機器もきちんとそういうふうに改めて点検なり、調査する必要があると思うんですが、知事、どういうふうにお考えになりますか。
○溝口知事:同じ考えですね。ちゃんとやってもらいたいと。
○山陰中央新報:あと、国に対して求めることというのはどういうことがありますでしょうか。
○溝口知事:それはやはり規制委員会がそういう問題をチェックする役割を担ってますから、規制委員会にしっかり原因の状況、究明を確認をし、必要な指導、監督をやってもらいたいということです。
○山陰中央新報:過去には、点検不備だったりとか、点検偽造があったりとか、そういう中で、また今回、不適切というか、こういう事案が起きたことについて、どういうふうに受けとめてらっしゃいますか。
○溝口知事:だから、それは原因の分析して、どういうところに問題があったかを踏まえて、適切な対応をとるように我々もよく求めてまいります。
○日本経済新聞:きのうの県の担当者、お二人の方が調査した結果については、報告などは受けていらっしゃるんでしょうか。
○溝口知事:受けてます。
○日本経済新聞:きのう見た段階では、どこら辺が問題だったというふうに指摘があったんでしょうか。
○溝口知事:まだそういう詳細までは聞いておりませんけども、状況は、作業員8人が配管を覆う保温材を外した際に、表面がさびてめくれ上がっているのが見つかったということであります。そういう意味で、なぜそういうところがするのかって、やっぱり原因の究明ということが一番大事じゃないかと思いますね。それを見た上で、どういうところに問題があったのかを把握し、そういうことがないようにするということですね。
○日本経済新聞:あと、発覚してから報告するまでの経緯もお聞きになったかもしれませんが、14時50分に協力会社の社員が見つけたということで、それから、最終的にトラブルであるというふうに中電が判断したのは16時30分とかなり時間がたった段階で、その後に規制庁と、それから県も含めたところに19時ごろに報告したということだったんですけども、こういう対応は、重要な事案であれば、三、四時間というのは遅いような気もしますけども、ここら辺の対応はどうお考えでしょうか。
○溝口知事:そこは、今動いているわけじゃありませんから、状況を見てということもきっとあったんだろうと思いますね。
○山陰中央新報:中電のこれまでの定期検査の中で見抜けなくて、それ自体が問題があったというようなことは、認識として持っていらっしゃいますでしょうか。
○溝口知事:だから、それは要するに配管に巻きつけてあるわけですから、なかなかそこまでいかなかったということはあるんだろうと思いますが、いずれにしても原因の分析を、なぜ起こったかを見た上で、よく注意を我々もしていきたいというふうに思います。
○中国新聞:知事、改めてその問題のあった部分というのが、安全上どういうところで重要なのかというふうに聞いていらっしゃいますか。
○溝口知事:通気孔ですよね。そこら辺を含めてこれからです。
○中国新聞:単なる通気孔ではないですよね。
○溝口知事:はい。
○中国新聞:どういう役割を持ってる通気孔なのかというのは。
○溝口知事:そこまで承知していません。

 

○山陰中央新報:知事、とにかく今まで見抜けなかったことというのが一つ問題かなと思ってまして、さらにどういう原因で、知事がおっしゃるように、なったかというのはわからないということがあって、やっぱりそれはこれまでの見抜けなかったということが問題だというふうに知事も思ってらっしゃるんでしょうか。
○溝口知事:それは問題ですね。だから、どういうことで起こったかということを見ませんといけないと思いますね。チェックの仕方が悪いところにあったのか、あるいはほかの要因があったのかいうことですね。それから、チェックの頻度にもよるでしょうね。
○山陰中央新報:知事、今回の事案が、今2号機については再稼働の新規制基準への適合性審査を申請してますけども、その審査に影響が出てくるというふうに思われますか。
○溝口知事:そこは原因の分析をして、問題の究明をし、規制委員会がやはりきちっと審査をするということが一番基本ですね。規制委員会が必要な指示を与えなきゃいけません。
○山陰中央新報:知事、確認ですけども、先ほどおっしゃったように、ほかの機器でも、重要な機器でも、こういうふうなことがチェックができてなかったとか、見過ごされてないかというのを改めてほかの機器でも点検だったり、調査する必要があるというふうに……。
○溝口知事:そこはいろんな機器の重要度だとか、いろんなことによって点検の体制が決まっていくわけですから、そういう体制でいいのかどうかというところをやはり規制委員会がよくチェックしなきゃいけませんね。

○朝日新聞:済みません、2号機の再稼働についてなんですけども、もうすぐ申請から3年たとうとしていて、規制委の審査会合なんかも回数が去年よりも少なくなったりしているように感じるんですけど、改めて審査状況とか進捗状況などはどういうふうにお考えですか。
○溝口知事:そこは、規制委員会の判断によりますから、我々のほうで予測はつきませんけども、稼働している原発の安全性の審査はしっかりやってもらいたいという考えです。

○NHK:NHKの山田です。
原発の今回の問題の件なんですけども、一応規制委員会が、原因の究明だということが、おっしゃってはいるんですが、県民の安全を守られるお立場として、今回の問題について、どのようにお考えなのか、知事のお立場としてお答えいただきたいんですが。
○溝口知事:そういうものが出ないように全力を挙げるべきだという考えでありますけれどもね。それは、十分でないという、それはあるかもしれません。やはり原因をよく究明して、そういうことが起きないように対応するということが大事なことだなと思います。
○NHK:十分ではないということなんですけど、これまで中電も福島の第一の事故があって以降、安全対策ですとか、審査、点検も含めてやってきたはずなんです。にもかかわらず、今回ダクトというところではあるとはいえ、やっぱり住民の方からしたら不安に思うことも大きいですし、そもそも今回の中電の、今回のというか、これまでの中電の体質といいますか、そういったことについては、どのように見てらっしゃいますか。
○溝口知事:そこは原因によるわけですね。体質によるものなのか、そういうチェックの仕方の考え方の問題なのか、そこら辺の原因をよく究明してやる必要があるということです。
○NHK:原因究明というのは大切なことだとは思うんですが、やっぱり知事というお立場として、やはり中国電力に対して強く事前に要請するとか要望するとかというのが、私の意見ではあるんですけど、必要があると思うんですが、それについてはいかがでしょうか。
○溝口知事:こういう場所はこういう回数でやりましょうとか、そういう決め方があるわけですよ。そういうものを含めまして、原因の究明をした上でやらないといかんだろうということです。注意をするのは簡単なことですけども、どういうところに問題があるのかというのを究明した上でやっていく必要があるだろうと。例えばルールを決めてたのをしなかったのか、そういう問題なのか、いろいろ違うわけですね。そういう一般的なルールをつくるに当たっての問題であるのか、いろんな要素がありますから、原因をよくチェックをした上で、必要な、適切な指示をしていきたいということです。
○NHK:原因究明というのは理解してるつもりなんですけども、ただ、これまでの体制が不十分だったということが今回の件で明らかになっているわけですね。その点については、どのようにお考えでしょうか。
○溝口知事:例えばそういう一定の部所については、こういうことでやるのが電力業界としてそういうことになっているのか、要するにそういうものなのか、ルールを決めてあるんだけども、そのルールを施行してないことによるものなのか、原因がいろいろ違うわけです。そういうことをよく見きわめた上で言っていかないといかんだろうと思うんですね。それはやはり規制委員会自身がチェックをしなきゃいかんですね。
○毎日新聞:済みません、ルールとはいえ、安全上重要な設備に該当するわけじゃないですか、このダクトというのは。それにもかかわらず、点検したかどうかも記録が残ってないと中国電力は言ってるんですよ。それに対しては、普通に一般的な感情からいうと、おかしいんじゃないかというのは、市民の方々、皆さん思うと思うんです。それに関して、知事はどういう御意見をお持ちなのかというのを。
○溝口知事:そういうことを含めまして、全体をよくチェックをした上で適切な注意をしてまいりますということです。やはり基本的には、こういう問題について規制委員会でチェックをするのが仕事ですよ。
○NHK:とはいえ、やはり県民の方からしたら、やっぱり知事が強く言ってほしいということは、もう常々思ってらっしゃると思うんですよ。
○溝口知事:それは言いますよ。
○NHK:はい。
○溝口知事:それは、そういう問題を解明した上でやる必要があるということです。
○NHK:そうなりますと、規制委の原因究明の結果が出るというのも大分先になる可能性もありますし、やっぱり仮にこのまま見過ごされていれば、もう重大な事故が起こったときに、仮に放射能漏れという危険性もあったわけですよね。これ、中とはいえですね。そういう状況がこの18年間ずっと続いてきたということは、やはり問題だとは思うんですけども。
○溝口知事:要するにきちっとした原因の究明した上でやりましょうということですよ。当然いけないということは言ってますよ。
○NHK:ただ、今の検査の体制に対してはどう思われますか。何が原因なのかということは、詳細に調査をした結果わかることなのかもしれないですけど、今の体制については。
○溝口知事:体制も、中国電力の首脳部のほうの判断が間違ってるのか、技術的なレベルでそういう仕分けをしてるのか、あるいはルールがあってもそこが、実際の作業員がしてないのか、まずいろんなことをちゃんと押さえてやる必要があるというのが私の考えです。
○中国新聞:知事、皆さん聞きたいことの一つは、単純に事象をどう捉えているかという問題だと思うんですよ。知事は原発に関しては安全を最優先にいろんなもろもろのことを進めていくべきだという考えですよね。
○溝口知事:もちろんですよ。
○中国新聞:ですよね。ただ、そこで、安全上問題につながりかねないような事象が起きたということに対して、どう思ってますかということなんですよ。単純にその感想ですよ。
○溝口知事:それは電力会社として、問題が起きないようにするのが彼らの務めですから、それは問題であるということです。
○中国新聞:わかりました。
○溝口知事:全体の事業として、安全を保つのが電力会社のあれですから。ただ、どこに問題があったかによって注意の仕方が変わるでしょ。
○中国新聞:そのための原因究明ということですね。わかりました。
○溝口知事:要するに首脳部の問題なのか、現場の末端の問題なのか、そこら辺がわからない。

○中国新聞:知事、済みません、いわゆる高レベル放射性廃棄物、核のごみの問題で、いわゆる最終処分場を年内に科学的に有望地としてマップで示しますよという話があって、まだ示されてないわけですけども、先般、松江市長は持ってこられても、うちではよう引き受けませんということを言ってましたけども、知事として、今改めて考え方はどうなってますか。
○溝口知事:そこはこれからのことですね。
○中国新聞:これからというと。
○溝口知事:国自身がどういう考えでやられるかということでしょう。まだ国の中も整理がついてないんじゃないですか。
○中国新聞:年内でない可能性も最近では取り沙汰されてきてるんですけども、長期化する可能性もあるんですが、その辺については。
○溝口知事:わかりません。
○中国新聞:松江市長は、その有望地の地図の中で、一定程度の可能性というのを自分ところに示されたらという前提でそれは答えたということなんですけども、同じ前提で知事は議論できますか。
○溝口知事:まだそういう議論してません。
○中国新聞:わかりました。


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