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9月29日質問事項1

1三江線
○山陰中央新報:知事、済みません、三江線関連でお聞きしたいんですけれども、24日に沿線の市町の部長がJR米子支社を訪れて、代替交通の計画策定が完了するまで三江線の廃止時期を延期するようにというようなことを申し入れたんですけど、これは穐葉部長も同席されてますけども、知事、県としても同じような思いで行ってられるということでよろしいんでしょうか。
○溝口知事:ええ、そうですね。JRから回答は、きょう、いただくことになっておりますので、その回答を見てからでありますが、そういう要望はしておるということです。
○山陰中央新報:地域公共交通活性化再生法に基づいて、協議会を立ち上げることになると思うんですけれども、美郷町長選が10月9日に投開票で、邑南町長選も10月16日に投開票になるんですけど、その協議会立ち上げというのは、その後になるというふうに見てらっしゃるんでしょうか。
○溝口知事:それはこれからの話ですね。
○山陰中央新報:これからだと思うんですけど、じゃあ、それは、そういう政治日程がある中で、その前に立ち上げるということは可能なんでしょうか。
○溝口知事:そこら辺もよく相談してですね。
○山陰中央新報:あと、これまで知事が白紙で協議が入れるようにということで、検討会議10回開いて、その中身というのが非公開で、中身が見えないというような批判も出てますけども、そもそもその検討会議というのを非公開にされた理由というのをいま一度教えていただけますか。
○溝口知事:それぞれ事情がありますからね。そういうものを整理をして、やはりやっていくのが適当だろうと関係者も考え、我々もそうであったということですね。
○山陰中央新報:今後、設置される協議会というのは、これから鉄路にかわる代替の交通手段を議論する重要な会になると思うんですけど、これについて公開にするお考えというのはありますでしょうか。
○溝口知事:それもいろんな内容がありますからね、段階がありますし、そこら辺は関係者とよく相談して、対応していきたいと考えてますが、今どうするこうするが決まっているわけじゃありませんね。
○山陰中央新報:県としてのお考えはいかがでしょうか。
○溝口知事:そこはやはり関係市の考えだとか、JRだとか、いろんなところの考えもよく聞いて、やっていくということです。現実的にやるほうがいいでしょう。
○山陰中央新報:現実的にやるというのはどういうことでしょうか。
○溝口知事:そういう意見を聞きながらやっていくということですね。
○山陰中央新報:それは、検討事項にはなるということなんでしょうか、公開するかどうかというのは。
○溝口知事:そこは段階にもよりますし、今、一般論でお答えするのは難しいですね。
○山陰中央新報:先ほど総務委員会があって、これまで県の立場として、知事は中立的な立場で、白紙で議論するようなことが大事だということで、それを貫かれてきたんですけど、それに改めて批判の声が上がって、今後協議会とかではどういう役割を果たすんだと、主体的な役割を果たして、するべきじゃないかという声も上がったんですけども、知事、この協議会で県はどういう役割を果たしていくというお考えなんでしょうか。
○溝口知事:それはそれぞれ意見がありますから、よく聞きながら、県も必要な意見を言っていくということですね。
○山陰中央新報:そのときに、今まではJRと沿線自治体の間に入ってらっしゃいましたけど、沿線に寄り添った形で主体的にかかわっていくということですか。
○溝口知事:いずれにしても地域の交通が守られるように努力するというのが県の立場ですね。
○山陰中央新報:いや、その立場はわかるんですけども、その際に、沿線の意見をよく聞いて、それで、間に入るのではなくて、沿線に寄り添った形でやっていかれるということなんでしょうか。
○溝口知事:それは言葉の問題で、似たようなことです。
○日本経済新聞:知事、私、この間、初めて取材に行ったんですけども、一つ、ちょっとなかなか理解できにくい難しいことがあるのは、バス路線に転換するとして、地域公共交通網形成計画というのをつくるということを穐葉さんもおっしゃってられました。これは、つくると、基本的に国の補助を受けるという仕組みのようなんですけれども、財政的にも、こういうスキームでやっていくという、基本的に、そういう考えでよろいんですか。
○溝口知事:そこはまだあれですけども、これから相談しながら、そういうやり方もあるし。
○日本経済新聞:そうすると、それは選択肢のあくまで一つという認識でよろしいでしょうか。
○溝口知事:現段階ではそうですね。
○日本経済新聞:というのは……。
○溝口知事:またそういうことを決めなきゃいけませんと思いますけどもね。
○日本経済新聞:ただ、そのときに説明があったのは、一畑の交通網形成計画、これ、同じようなものだということだったので、経験があるということと、そもそも国の補助なしでできるのかということも疑問がありますので、基本的にはやっぱり国に支援してもらうという考えでよろしいんですか。
○溝口知事:それは大きな道ですね。
○日本経済新聞:はい。
○溝口知事:それから、JRも参加をしますから、JRにも一定の貢献があることを望んでおりますけどもね。

○時事通信:済みません、追加でお尋ねするんですけど、交通網再生計画と再編実施計画を策定する方針なんですけれども、計画というのは、県としてどういう計画、例えば沿線地域の振興にこうこうこれだけ貢献できるような計画とか、何か計画について大まかなビジョンを持っておられるのかということと、あと、住民のニーズをどうやって今後把握していこうとお考えか、教えてください。
○溝口知事:そういうところも具体的にどうするというところまで至りませんね。それぞれの市町でいろんな事情もあるでしょうし、交通の利用の仕方もあるでしょうし、それから住民の方の意見もあるでしょうし、あるいはJRの考えもあるでしょうし、いろんな意見をよく聞いて、そういう中で適切な対応をしていくというのが現状ですね。
○時事通信:生活交通の確保というところだと、総合戦略で、中山間地域の小さな拠点づくりというところで、交通手段を確保するという方針を打ち出しておられるんですけども、その小さな拠点づくりと、あと、三江線のバス転換との絡みといいますか、これ、中山間地域の振興という大きなテーマになっちゃうと思うんですけど、そのあたり、何か考えておられることはありますでしょうか。
○溝口知事:そこは、どの程度かぶる問題かどうかはまだよくわかりませんね。
○時事通信:でも、はっきり総合戦略でもって……。
○溝口知事:やはり鉄道がなくなるわけですから、今まで使っていた鉄道に代替するようなバス路線をどう組むかということを中心になりますからね。小さな拠点は、もうちょっと違う広い観点からという面もありますし、そこら辺はやはり議論をしながら決まっていくもんじゃないでしょうか。
○日本経済新聞:ただ、それを、県知事のお考えを知りたいのはもう一つ理由がありまして、これまでは自治体にお任せしてたんですけれども、これから新しい交通網というのは、広島県、島根県、それから三次市、邑南町という複数の自治体が絡んでますから、それぞれの利害関係が非常に出てきますね。実際に、その道路なんかでも、川の反対側にありますし、そこら辺をやっぱり知事、県がそれは調整していかなければいけないこと。
○溝口知事:それはそういう会議で調整を図っていくということですね。
もちろんその会議の前にいろいろ相談をしたりするでしょうし、それはこれからの話でありまして、どういう形でどう進むかというのは、議論をしながら、それぞれの地域の状況をよく聞きながら、適切な対応を、対処を考えていくというのが現段階で言えることですね。
○日本経済新聞:ただ、さっき、時事さんの質問が私、重要だと思うのは、単に三江線がなくなったものを代替で保障するというんじゃなくって、もうちょっと広い意味で住民のサービスを考えるんだったら、小さな拠点とか、鉄道沿線ではなくって、中山間地全体の交通の考え直すとか、そういうことが大事になるような気がするんですけども。
○溝口知事:それもありますが、一義的には、三江線がなくなることに対してどういう対応するかということがメーンのテーマですよね。

○中国新聞:済みません、これからの話があったところで、ちょっとこれまでの話をしたいんですけど、とりあえずこの間のやりとりで、三江線の沿線について、鉄路がなくなるということは少なくとも決まったわけですね。この段階において、中間的ではあっても、総括みたいなものが僕は必要だと思って、体系的に幾つか質問させていただきたいんですけど、1つは、県の姿勢について、先ほどからも出てますけど、県議会のやりとりなんかも僕もお聞きしてましたけども、沿線の市町とJR西日本が協議をする必要性があると知事も答弁されてて、僕もそれはそのとおりだなと思うんですけども、一方で、存続要望というのが沿線にはあって、それは間違いない事実ですから、県も要望を掲げた場合に、その交渉の場というのが成立しなくなってしまって、鉄道事業法上可能な廃止届を出されてしまったときに沿線が困ることになる、知事はこの間、議会で述べて……。
○溝口知事:ううん、そういう言い方じゃなかったと思う。
○中国新聞:いや、そういう言い方だったと思うんです。それはいいです。
ただ、その協議をする必要性ということと、存続の要望をしている地元に耳を傾けるということは、僕は別次元の話だと思うんです。そういう意味では、ちょっと詳しい説明が必要だと思うんで、知事はどういう考えで、JR西日本と沿線市町が協議の必要性があるというふうな結論に至ったかということと、そこに沿線の存続要望というものがあるところに、結果的には県としては寄り添えなかったわけで、そこに対して、じくじたる思いというか、そういう思いはないのかということ。
○溝口知事:それは議会で答弁したとおりでありますけども、県も要するに継続でなきゃ困ると、それだけの主張では議論が成り立たんわけですよね。それは、沿線市町も、じゃあ、そういうことでということになると、代替手段をどうしようというような議論は進まないわけですよね。しかし、JRはそういう意向も持っているわけですから、私は、やはり双方が話し合わないといかんと。何を、現状をどういうふうに見、あるいは代替手段ってどういうものがあり得るのか、そういう話し合いをしない限り、そういう残せ、残さないということだけでは論議ができないから、やはり論議をできるようにしなきゃいかんということで、双方に対して、白紙の状態でいろんな可能性を議論をすべきじゃないですかということを申し上げたわけです。それが去年の12月ぐらいでしたかね。
それで、両者ともそれに合意をして、議論をしましょうということで、3つの選択肢を出しまして、検討してきたわけですよ。JRのほうは、第1案の鉄道を残すということには反対、それから、沿線市町は、第三セクターを入れて何らかの形で残すということは、とても財政上からできないという立場にあり、バス路線の場合にはどういう問題があるのかという検討もしたわけです。その3つの結論が7月でしたか、出てきたわけですね。そういう経過でありまして、それ以上のことはありませんね。
○中国新聞:そういう白紙の状態での協議が必要であるということで、県としては、それこそこれまでの県議会なんかでも、三江線が必要路線だと認識しているかという問いの答えなんかでも、大切な路線だということで、必要とか、あるいは存続という言葉に対して非常に慎重であったというふうに僕は見てたんですけども、少しでも住民の中で、一定程度あった存続の要望というのを、残せ、残さないとか、そういう二元論的な話じゃなくて、そういうところに配慮しながらも、それこそJR西との協議というのができる環境になかったのか、そういう選択肢はなかったんですか。
○溝口知事:あんまりそこは大きな問題じゃないですね。県も残せるような状況なら、当然残すべきだというとこになりますし、他方で、先方のほうは、要するに鉄道というのは大量輸送を長い距離によってやるわけであって、今あそこで起こっている状況というのは、そういうものではないという基本的な考え方があるわけですね。だから、そういう中で論議を進めるためには、やっぱり白紙で議論をするという環境をつくらないと、話が両者が集まって、率直な意見交換というのはできませんから、やはり話をするということは大事なことだというのが私の考えです。
だから、話をしないまま放置して、今の鉄道事業法では、廃止届はできる状況になっているという現実があるということですね。それで、話し合いができないから、うちはもう廃止届を出しますというようなことでは、やはり混乱が生じますし、両者がやはり、それはJRも長い間、あそこで運営をしてきたわけですね。一定の役割を果たしてきたし、責任もあるわけです。だから、双方の立場の違いは大きいけども、話をするということがなければ、要するに何も進まない、あるいは混乱が起こるという可能性が高いということです。

○山陰中央新報:知事、今後のスタンスのところで、ちょっともう一度お聞きしたいんですけど、今までのように、沿線自治体とJR西の間に入って、中立的な役割を果たしていかれるんでしょうか。
○溝口知事:中立とかどうかは別ですけども、県は県としての意見を言っていきます。
○山陰中央新報:きょう、総務委員会で、穐葉部長が県民がよりよい形になるのが県の役割だと、県の役割を果たしていきたいという話で、あと、もっと県民、沿線の住民に寄り添って主体的にかかわっていくべきじゃないかという問いに対して、強い決意を持っていると。傍観している立場ではないと。しっかりかかわっていくというようなこともおっしゃってるんですけど、それと同じ思いということ……。
○溝口知事:そのとおりですね。
○山陰中央新報:それは、穐葉部長の言葉なので、いま一度、知事としてのお言葉を聞きたいんですけれども。
○溝口知事:地域の方々がお困りにならないような体制づくりに県としても一緒になって働いてまいりますと、こういうことでしょう。
○山陰中央新報:ということは、これまで中立か、中立でないかとあるかもしれません、こちらは中立だと思ってるんですけども、沿線の市町の考えとかに寄り添ってやっていくということになるんじゃないんでしょうか。沿線の市町、自治体の考えに県も寄り添って、そういう立場でやっていくということになるんじゃないんでしょうか。
○溝口知事:それは言葉の問題ですけども、寄り添ってやっているわけですよ。
○山陰中央新報:今までもということですか。
○溝口知事:そういうことですよ。全体を考えてやっているということですよ。
○中国新聞:全体というのは、JR西日本のことですよね。
○溝口知事:要するに話ができなくて、混乱するような事態、あるいは住民の方がお困りになるような事態は避けなきゃいかんということですよ。
○中国新聞:済みません、それで、ちょっと以前からも話になっているんですけど、ほかの、今回、三江線がこうやって鉄路がなくなるということで、ほかの路線に対して、どうなるのかというのを考えたときに、知事、議会の答弁で、鉄道事業法上は事業者がもう判断して廃止届を出すんだと、そういう制度、現実があると、先ほどもおっしゃいましたけども、ただ、一方で、法改正というのは、代表質問でしたっけ、現実、いろんな経緯があって難しいということを言っておられたと思うんです。そうすると、枠組みは結局大きく変わらないわけで、そうした場合に、もうJRさんがこの県内のいろんなローカル路線、輸送密度の低い路線というのを今回のように新しい公共交通体系をつくりたいですと言ってこられたときに、今回と同じことになる、とめる手だてもない。それは当然話し合いは進んでいくんでしょうけど。そういうふうなことを今認識してらっしゃるんですか。
○溝口知事:あのときには、そういう法改正についても、国の考えを聞いたりして、検討はしていくつもりですね。
○中国新聞:ただ、いろんな経緯があって難しいともおっしゃいましたよね、議会では。いろんな経緯があって、今の形になったと。
○溝口知事:そこはそういう現実はありますけども、やはりどういうことが可能なのか、あるいはどういうことが必要なのかを含め、政府の考えなどもよく聞いていきたいというふうに考えています。
○山陰中央新報:知事としては、鉄道、現行の鉄道事業法に問題があって、見直しが必要だというふうにお考えになっているんでしょうか。
○溝口知事:現行の……。
○山陰中央新報:だから、国に意見聞いたり、相談をしたいと言っておられる前提として、現行の鉄道事業法には問題があって、見直しが必要だということを知事として思ってらっしゃるんでしょうか。
○溝口知事:そこは、どういう理由は別として、国の見解をやはり聞くべきだろうというふうに考えています。
○山陰中央新報:いや、今聞いたのは、知事としてどう、問題点があって、改正が必要だというふうに……。
○溝口知事:それは問題点は双方にあるわけですよ。
○山陰中央新報:というのは。
○溝口知事:鉄道を利用する人が少ないということは、じゃあ、ふやせるかというと、現実にいろんなことをやってもふえないわけですよ。住民の方が利用しやすい交通網を築くということが必要なわけですよ。そのために何かできるかということが、いろんな手段あるかもしれませんけども、やはりコストがかかるわけですね。それをどういうふうにして調達していくかという問題と絡みますね。
○中国新聞:今のは法律の話なんで、そういう現実があっても、法律上、事業者がやめますといって廃止届を出したら、できちゃうという、そういう制度なわけですよね、今。だから、そこに問題があるとお考えですかという質問だと思うんです。
○溝口知事:それはありますね。
○中国新聞:それは、だから、当然事業者判断だけというのがやっぱり、地元の意見に……。
○溝口知事:やはり政府として、そういう問題をどう考えていくかということが必要なんだろうという気がしますよ。
○中国新聞:やっぱり当然意見を酌まれるべき地元の意見が、法律上、この制度として、反映される形になってないというのがやっぱり問題ということですよね。
○溝口知事:政府もいろんな状況に応じて、鉄道事業法というのは変えてきたわけですよね。だけど、現実にはこういう問題がありますよということは、やはり政府に話さなきゃいかんでしょうし、他方で、鉄道を利用する人がいないじゃないかと、それは地域の人たちも余り利用する必要がないわけですよね、車持っている人は。だから、そういう問題もあるわけですから、そういう問題を全体としてどう考えたらいいかというような整理が必要かもしれませんね、ということです。
 

○朝日新聞:済みません、三江線の話に戻るんですけど、県のスタンスのことでまた聞きたいんですけど、これまで県は、議長役に徹してたという理解でいいんですかね、これまで議長役に努めてたという理解でいいんですか、検討会議で。
○溝口知事:議長役というのは、検討会議で議長役をしたということでありまして、それはその場の話ですよね。
○朝日新聞:今後、その協議会の中で、例えば県はどういう役割果たしていきたいという、何とか役みたいな言葉っていうのは今あるんですか。
○溝口知事:それは意見を言ったり、議長役もやったり、いろいろでしょう。

○山陰中央新報:知事、済みません、三江線でもう一度、先ほど県として、これから意見を言っていくというような、県として意見を言っていくというようなこともおっしゃったんですけども、今回も24日に米子支社に行ったときも、その沿線自治体が廃止時期を延期してくれということを言ってて、県も同調してやってらっしゃって、これまで中立的な立場だったかどうかは別にして、これから、さっきも地域の方々の意見を聞きながらしっかり対応していくっておっしゃったんですけども、さっき言ったように、これまでは中立的だったかは別にして、とにかくあの沿線の人のところの意見を聞きながらやっていくということでよろしいんですよね。
○溝口知事:もちろんそうですよ。
○山陰中央新報:ということは……。
○溝口知事:私の考えとしては、今も前も変わりませんね。
○山陰中央新報:それは置いといて、ということになると、決して、ほんじゃあ、JRと沿線のところで中立的ではない役割をこれからは果たしていくということなんですか。
○溝口知事:中立とかなんとかという言葉ではなくて、必要なことはやってまいりますということです。
○山陰中央新報:そのときには、JRと沿線自治体の考えを聞いた上で、県としての意見を言うのか、それとも、今回のことのように、沿線のまずは主張を聞いて、それで県として動いていくのかというのはどうでしょうか。
○溝口知事:同じようなことですね。
○山陰中央新報:同じようなことというのは。
○溝口知事:いろんな意見を聞いてやっていくというのは。事情を聞いたり、理由を聞いたり、いろいろしなきゃいかんでしょ。
○山陰中央新報:それはJRも含むという。
○溝口知事:それは当然です。
○時事通信:済みません、三江線って、県境を挟んでて、これから計画を策定するまでに、やっぱり広島県側との協議とか、連携も必要になると思うんですけど、その辺はどんなふうに考えてますでしょうか。
○溝口知事:それも難しいですね。いろんな事情が違う可能性がありますから、そこら辺もよく話を聞きながら、論議をしながらやっていくということでしょう。
○中国新聞:三江線、そもそもJRが三江線の沿線で新しい交通体系を生み出したいと言ったのは、当然知事も御承知のように、乗客の減少とか、そういった採算性というところと、あと、ニーズ、交通ニーズに合ってないというところとあったわけですけど、これからバス路線への転換を実際具体的に協議していく中で、沿線がここを通してほしいとか、こういうふうに費用負担してほしいとか、JRさんが運行する、誰が運行してほしいとか、そういうところとJRさんの意見が違う可能性って当然あるわけじゃないですか。先ほどから多分住民に立場に立つ、立たないということは、そのときに間を取り持って調整していくのか、それとも住民がこう言ってる、だから、こうJRさんも考えてくれと要望すると、そういうの、どっちなんだということを多分聞いているんだと。
○溝口知事:両方ですね。それは、それぞれの立場とか、発言だとかによって、適切な対応に公平になるようにやっていくということでしょう。要するに皆さんが納得できるようなやっぱり解決を目指していくということです。
そこを何か誤解をされるのはいけませんけども、やはり話をして、お互いにできる限りの努力をするということだと思いますね。
○中国新聞:済みません、今回、三江線で鉄道事業法のスキームというわけではなくて、まず、再生法によるスキームを使って、まちづくりも含めたことでの計画を策定されると思うんですけども、鉄道がなくなって、単なる代替交通で、鉄道と同じ本数だけのバスが走ればいいという形ではなくて、まちづくりの観点からいうと、知事は、だから、この際、鉄道がなくなって、バスになるということで、どうよりよいものにしていきたいのか、それと、あの地域に対して、あの地域のまちづくりをどのようにお考え、今後、なるのかというのを教えていただきたいんですが。
○溝口知事:そこはまだ、沿線市町がどういうお考えであるのかということはこれからですからね。話し合いの中でよく聞いていきたいというふうに思います。
○中国新聞:それは、基本的には沿線市町は自分たちの未来像を考えてほしいということですか。
○溝口知事:やはりどこまでの範囲でどうするかとかいうことはまだ話をしてないわけです。今回の問題は、やはり鉄道廃止に伴う問題をどうするかということが一番アキュートな話ですね。その周辺をどこまで広げられるのか、広げたいと思っているのか、そこら辺は話をしなきゃいけませんでしょうし、そこら辺、よくわかりませんね。
○中国新聞:でも、この際、まちづくりを練り直したいというような感じの思いはございませんか。
○溝口知事:そこはやはり議論してみないとわからないと思いますね。
○山陰中央テレビ:知事、知事としまして、今後の島根県、特に西部地域、鉄道がなくなるような地域を、知事としてというか、県として、大きな目で見たときに、どんなまちにしたいとか、邑南町の町長は、これを一つ、寂しいことではあるけども、一つのいいきっかけとして新たなスタートとしたいというような言葉、前向きな言葉も発言されましたが、県としてはこの、きょう、廃止日というのが明らかになりまして、あした、国に届け出ると、もうその日でほぼ決まると思うんですが、この日をどういうふうに位置づけていらっしゃいますでしょうか。
○溝口知事:難しい問題が目の前にあるわけですから、沿線市町、あるいはJR等々、よく話をして、適切な解決、決着に向けて県としても全力を挙げてまいりますということであります。
○山陰中央テレビ:解決に向けていかれるとは思うんですけども、やはり理想像といいますか、目標がなければ、何に向かって全力を尽くすのかわからないので、そのあたりの目標地点というのか……。
○溝口知事:県は県全体のことも視野に考えてやらなきゃいけませんからね。いずれにしても、関係者と話し合いをし、議論をすることによって、適切な道をつけていくという考えです。
○山陰中央テレビ:廃線が決まる、例えばあすとか、廃線が決まった来年の何月何日とかという日を新たなスタートの日と見るのか、それとも非常に残念な日と見るのか、何か一言名前をつけるとすると、何かいいものがございませんかね。
○溝口知事:今特別にありませんが、非常に難しい状況の中で、最善の努力をすることによって、地域が困らないように、発展するように、県としても努力をしていきたいということです。

○山陰中央新報:知事、済みません、今後の議論の中で、JRと沿線自治体の両方の意見を聞いて、県としての意見を言っていくということでよろしいんですか。それとも、一義的には沿線、どういう意見、県としての最終的の意見になるかわかりませんけど、一義的には沿線自治体の立場に立って県として意見を言っていくのかというと、どっちなんでしょう。
○溝口知事:両方ですね。それは……。
○山陰中央新報:両方というのは。
○溝口知事:内容によるでしょう。
○山陰中央新報:それは、JRと沿線自治体の両方の意見を聞いて、県としての意見を言っていく。
○溝口知事:いずれにしても、議論を関係者とよくして、解決を図っていくということです。
 


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