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3月23日コメント

知事コメント(出雲国風土記−語り継がれる古代の出雲−)

○溝口知事:最初に、私から1点、コメントを申し上げます。

 古代出雲歴史博物館は、開館10周年を迎えます。これを記念しまして、企画展として、「出雲国風土記−語り継がれる古代の出雲−」を開催します。期間は、3月25日から5月16日までの52日間であります。

 展覧会では、原本の内容がほぼ完全な形で現在に伝えられている唯一の風土記である「出雲国風土記」並びにその時代の歴史や考古研究、美術分野の文化財を中心に展示をしまして、風土記が伝えてきた古代出雲を紹介しようと、こういう展覧会であります。

 「出雲国風土記」がどのようにしてつくられ、そこには何が記され、どのように現在まで伝えられてきたのかといった点について、古代出雲歴史博物館及び古代文化センターにおける長年の成果をもとに展示をしております。

 天平時代、730年ごろでありますけれども、奈良の都から出雲守(いずものかみ)として活躍した石川年足(いしかわのとしたり)という人の願経という、重要文化財になっています、そういうものを展示しますが、その願経は、薬師如来とか観音菩薩などの仏像をつくりその時に書写させたお経ありますが、あるいはその人自身の系譜、没年などの墓誌、国宝でありますが、など、都、平城京から出雲に赴任をしてきた人物ですね、都近辺に住み、都を支えた、さらに出雲人が都のほうにも行ってるわけですけれども、そういうことなどを紹介するということであります。

 「出雲国風土記」のみに見られる神話、国引き神話というのがあるわけですが、これに関しましては、出雲地方の地形に綱を使って大地を引き寄せるわけですけれども、国引きということで、朝鮮半島、あるいは隠岐、北陸から引っ張ってくるわけですけれども、そうした神話を映像化して投影するマッピング、地図ですけれども、とともに、国引き神話が物語る朝鮮半島や隠岐、北陸との交流などをうかがわせてくれる作品も展示をしております。

 この機会にぜひ展覧会にお行きになって、「出雲国風土記」が語る古代出雲の世界、そういうことを見ていただきたいと、見聞していただきたいということでございます。

 展示件数は120件430点でありまして、うち国宝が2件2点、重要文化財が9件11点、県指定文化財が4件4点、市町指定文化財が5件23点と、こういうことであります。いい時期ですので、ぜひ県民の皆様に行っていただきたいということです。

 私からは以上であります。


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