１１．東京オリンピック・パラリンピック

○山陰中央新報：知事、済みません、２０２０年の東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿、キャンプ地の誘致に関連してお聞きしたいんですけども、松江市がアイルランドの陸上チームの誘致を目指してるんですけども、ここに来てアイルランドが陸上だけじゃなくてホッケーとか、複数の競技をまとめて受け入れるところを探すっていうような方針を示したようで、ただ、松江市だけだと複数の競技の受け入れっていうのは施設の面だとか、選手をサポートする人員の確保の面からも難しいっていうようなことで、市としても、島根県と一緒に何か協力というか、して誘致ができないかっていうようなこともおっしゃっているんですけども、島根県としては、そういう松江市の状況も踏まえて、松江市の意向も踏まえて、どういう対応をなさっていくかっていうのをお聞きしたいんですけど。

○溝口知事：松江市から、そういう問題があるということは聞いておりますけれどもね。どうするのかというのは、我々もチャネルがあるわけじゃないですから、これから松江市とよく相談して、できることをやっていこうというふうに考えています。

○山陰中央新報：例えば松江市の中には県有のスポーツ施設もあるわけですから、そういうところを使ってもらうということもできるでしょうし。

○溝口知事：それはもちろん可能でしょうけどもね。ただ、誰とどうするかというのがわかりませんとね。

○山陰中央新報：さっき言った県有施設を使ってもらうというのが一つあるでしょうし、それで複数の競技を受け入れをって話になったときには、松江市の例えば近隣の市町村と一緒になって、そのアイルランドの事前合宿を受け入れるっていうところを松江市は思い描いていると思うんですけども、そこで……。

○溝口知事：そこは詳しい内容をよく聞いてませんが、そういう話があって、協力をしてほしいという話は聞いてますけども、ただ、何をどうするかというのを詰めないと進まないと思いますね。それを今、どうするかという段階です。

○山陰中央新報：で、さっき言った市町村との調整役というのを県に求めてるんですけども、松江市のほうは。そのところで県として汗をかくお考えっていうのはあるんでしょうか。

○溝口知事：それは必要に応じてやりますけれども、まだそこまでどうするかという話は私のとこまでは、相談はまだ来てません。

○山陰中央新報：わかりました。相談は来てなかったとしても、知事として、そういうような松江市が意向を持ってて、さっき言った県有施設とか、施設のところで県が協力もできるだろうし……。

○溝口知事：それはできますよ。

○山陰中央新報：人員のとこでもできるだろうし。

○溝口知事：ええ。

○山陰中央新報：あと、もう一つ大きいところでいうと、市町村間の調整っていうところを一番期待をしてるので、その辺について、知事として、まだ相談は来てないとしても、今のお考えとしてどうですかっていうとこなんですけど。

○溝口知事：相談するためには、どういうことが求められているのかとかね、どういうことをするのかという内容がないとできないでしょう。まだそこら辺、やはりアイルランド当局とよく話をしないと、話は進まないんじゃないですか。

○山陰中央新報：そのアイルランドと話をするのは……。

○溝口知事：協力もしますよ、それは。

○山陰中央新報：まあアイルランドと話をするのは、あくまでもそれは市のほうがするべき……。

○溝口知事：それは、何ですか、以前からラフカディオ・ハーンの関係で松江市とアイルランドの協力関係があるわけですからね、そのチャネルでやらなきゃいかんでしょうし、そういう際に県としても何かしてくれということがあれば、それは検討しますけど。

○山陰中央新報：その中に、市町村間で……。

○溝口知事：だからね、市町村間の前に、市町村に話を出す前に、どういうことを求められているのか、よく話をしないと進まないでしょう。

○山陰中央新報：だから、その話をした上で、県に対してその市町村間の調整っていうような話があれば、それは県としても検討していく、対応していく。

○溝口知事：それは協力しますよ。

○山陰中央新報：わかりました。

○中国新聞：当たり前で基本的な話ですけど、松江市がやっぱりアイルランドの選手団の誘致、できたほうがいいというふうに考えてるわけですね。

○溝口知事：ん。

○中国新聞：誘致できない事態というのは避けなきゃいけないって考えておられるわけですよね、県としても。

○溝口知事：それはできるだけあったほうがいいでしょうね。これまでそういうラフカディオ・ハーンの関係もあって、ほかよりも強い関係を築いてこられたわけですからね。