• 背景色 
  • 文字サイズ 

1月6日質問事項2

2.出雲コーチン
○山陰中央新報:知事、済みません、島根県の鶏のことでちょっとお聞きしたいんですけど、先日ちょっと記事にもさせていただいたんですが、かつて島根県内で飼われていて、今は絶滅の危機にある出雲コーチンという鶏を、今、出雲農林高校を中心に、県も畜産技術センターがかかわってやっているんですが、それで今、2年弱で40羽以上までふえたんですけど、知事は出雲コーチンというのは御存じだったんでしょうか。
○溝口知事:この名前は初めてですね。名古屋コーチンというのは鶏では著名ですよね。私も名古屋にいたことがあるから知ってるんですけどもね。肉づきがいいというんですか、そういう種類の鶏じゃないですか。島根県の畜産技術センターで保管をしてたんですかね、卵を。それが実際に活用されるということでありますし、いろんなものをまた掛け合わせて違うコーチンをつくっていくということじゃないかと思いますけども。出雲コーチンというものが知られていくということはいいことじゃないかと思いますし、県の畜産技術センターが全面的に支援をしておりますから、出雲農林高校ですね、やっておられるのは。一緒になって開発を進めていったらいいなというふうに思っています。
○山陰中央新報:それで、実際、その出雲農林の生徒4人が始めたんですけど、それに、そういう活動を知って地元の農場の方だったりとかが一緒に参加されていて、それで皆さんやっぱり出雲コーチンを島根の地鶏ブランドにまで持っていきたいなっていう夢を持っておられるんですけど、一方で、専門家でいくと広島大学の教授の方とかは、肉質もコーチンのものを引き継いで、歯応えのいいものなんじゃないかみたいな分析もされてて、それでブランドが確立すれば、島根の畜産にとってもいいですし、観光にもいい効果が出るんじゃないかなというふうに思っていて、地域活性化につながるんじゃないかという考えを持っておられたりしているんですけど、知事は、この出雲コーチンの持つ可能性みたいなものっていうのはどう考えているんでしょうか。
○溝口知事:私も出雲コーチンの発生というんですか、聞いたんですけども、明治の初期に平田の住民が神戸から中国産のコーチン種の鶏を導入して、それを地鶏と交配させたのが始まりで、大正の11年に関係者で出雲コーチンという名前をつけたようであります。平田、斐川、大田を中心に飼育されて、卵や肉を食用として利用しておるということであります。戦後は、産卵能力の高い外国種が入って、そうしたものが後退をしていったというふうな歴史があるようであります。
それで、県の畜産技術センターは、斐川の農家から2羽を受け継いだらしいんですね。それがずっと残ってて、それを一つの核にして、畜産技術センター、それから出雲農林高校、そして畜産や食肉販売業者の方々と協力しながらふやしていったらしいんですね。29年度中に100羽程度にふやすという方針といいますか、考えというようなことであります。いずれにしましても、島根の地鶏として特産化されるということになれば、いいことですから、頑張ってもらいたいというふうに思います。
○山陰中央新報:今、出雲農林の生徒がやってて、地元の農場の方も、これは完全にポケットマネーで、自分の金でやっているんですけど、それで、数は順調にふえてきてるんですが、今、当面は数、いずれにしてもまだ40ぐらいしかいないんで、種の保存というのが最優先の課題だと思うんですけど、それをやっていくときに考えて、今やっぱり出雲農林の設備とか考えると、なかなかちょっと、その数がふえたときに対応できるかという問題があったりとか、あと、ふえれば当然衛生管理というのも難しくなったりしますし、そのほか育種を進めていく上での技術的な指導も必要になります。それで、今、鳥インフルエンザがはやっていて、今のままだと出雲市内でやってるんで、そこに例えば発生したときに、一気に処分になってしまうという、そうなると本当、絶滅しちゃう危険性もあったりしていて、そういった中では、今、一部の熱意でここまで進めてきたんですけど、今後さらに進めていく上では、県が音頭をとってやっていくような必要性もあるのかなと思うんですけど、今後何か支援を検討されるようなお考えはあるんでしょうか。
○溝口知事:そこはやはり専門家に、どういうふうなことが必要なのか、いろいろ課題があるでしょうから、どういう考えで、どういう方針でやっていったらということを相談して、方向なりを検討するということがまず第一でしょうね。それをよく聞いて、農林水産部などでも検討してみたらいいんではないかというふうに思います。
○山陰中央新報:出雲農林の生徒、今3年生4人なんですけど、今春で卒業することになって、もう2年生が引き継ぐことになってまして、その地元の農場、今やられているところも量産体制に入るふうになっていて、先ほど知事がおっしゃってたように、来年度中に100羽程度を目指すというところ、多分いけるんじゃないかっていうお話もあったんですけど、それで、ほかのコーチンでいくと、やっぱり有名なのは名古屋コーチン、お話にもあったように、あると思うんですけど、そこ、過去を振り返ると、やっぱり愛知県とかがしっかりバックアップして今の何かブランドに至っているようなお話もあったりしていて、自治体の支援というのはとても重要なのかなと思うんですけど、今、来年度予算の編成の最中だと思うんですけど、こういった支援について予算化の検討みたいなのは、現時点ではいかがでしょうか。
○溝口知事:まだ私も詳細聞いてませんので、今ここでどうだということは言えませんけれども、農林水産部のほうでしかるべく対応してくれるんだろうというふうに報告を待っています。
○山陰中央新報:その報告があれば、県としても何らかの支援というか、ということを予算化も含めて考えていくっていうような。
○溝口知事:可能性はあると思いますけども、どういうタイムフレームでどの程度やっていくかというのは、よく相談しないといけませんね。
○山陰中央新報:知事としても、活性化に向けて非常に可能性はあるなというふうにはお感じになってますか、名古屋のコーチンも御存じだと思いますけど。
○溝口知事:そこら辺は私も素人ですからわかりませんけれども、そういう方々がおられるわけですから、それで始まってますから、畜産技術センターも関与してやっていますから、よく相談して考えていただければということですね。
 


お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp